無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

11月分

2021年12月01日 04時17分16秒 | 感想
11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1772
ナイス数:120

休眠用心棒 武士の本分 (中公文庫)休眠用心棒 武士の本分 (中公文庫)感想
図書館のリサイクル本拾って来たのだけど面白かった。久しぶりの読書だったからか、即日読了w 短編集で内容的にはまぁ解説の細谷さんが言われるまんまといった感じ。忠臣蔵の話が多かった印象。森村誠一というと往時の角川映画って感じwだけど、時代ものも書いてたのね。イケテない弱者が性根の腐った強者に逆ネジ食らわせる話って、よくあるネタだけど、オチそっちぃ!?って意外なのが、風太郎爺ほどでない捻りがほどほどに良かったかな。百姓一揆系の話はしんどかったけど、これ史実の元ネタはカムイ伝と一緒なのかしらなど。
読了日:11月07日 著者:森村誠一
さばけ医龍安江戸日記 (徳間文庫)さばけ医龍安江戸日記 (徳間文庫)感想
稲葉さんのは過去に2シリーズとも最初の1巻で以降続きに手を出してないので、好みではないのかなぁ。印象は全てキャラが薄くて散漫に感じるってのも一緒。ちょっとこう話がもたつくのが、そう感じちゃうのかな。設定は別に悪くないし、構成がよくないとかそんなんじゃないし、演出が好みじゃないんだろうね。主人公もサブも嫌いじゃないから、縁があったらまた読もうかな。よくある主人公が見に回って動かないって状態が好きじゃないみたいw
読了日:11月07日 著者:稲葉稔
マスカレード・ホテル (集英社文庫)マスカレード・ホテル (集英社文庫)感想
先に映画のCMとか見てたからだったから、主人公キムタクなのねとは思ったけど、これキャスティングしたひとも「キムタク」というブランドイメージのままなのよな。ヒーローとかあの辺の、20~30代のキムタクイメージなんよ。正直この役に今やアラフィフのキムタクには若造過ぎると思う。まーソレ言ったら、ガリレオはともかく加賀も阿部ちゃんでは若造なんだけどw 作品的に製作が10年前ならフジでコケたアマルフィコンビが演じててもおかしくはないという邦画のアレ感はある。ってのはこの小説とは直接関係はないwんだけど、
読了日:11月09日 著者:東野 圭吾
夜鷹屋人情剣―用心棒御免帖 (ベスト時代文庫)夜鷹屋人情剣―用心棒御免帖 (ベスト時代文庫)感想
初期の作品なのかな。ちょっと主人公像がよくわからない感じだった。設定はわかるんだけど、主人公の微妙な屈託のある感じの理由付けとかも分からんし、それ故の憂さの晴れてない描写とかが活きてないというか。一応シリーズっぽいから引っ張ったのかなぁ。でも活きてないかもw 一話完結っぽかったのに続き書いたとかで後で諸々を膨らませてったとかならわからなくもなく。夜鷹の元締めに用心棒として拾われた腕利きの浪人が、何となく仲間とか女房持ちにっていう過程はシリーズの広がりを予想させて、キャラも絡みも増えていい感じ終わってる。
読了日:11月18日 著者:坂岡 真
艶書 (新潮文庫)艶書 (新潮文庫)感想
多分山本周五郎は初だったんじゃないかなぁ。印象として短編で時代物で、この話のスタートだと良くも悪くも陰影の濃い感じのオチんあるんじゃないかと思ったら、まぁカラリと拍子抜けするくらいのいい読後感w そんなうまい話はねぇだろう的な。ではあるんだけど、藤沢さんのうーわしんどーなのよりは、そういうのもアリではあるけど、初読の作品としては、メデタシメデタシの方が作家への取っ付きはいいと思うんで、今後ちょっと読んでみようという動機になったんでこれを読んだのは正解だった。
読了日:11月25日 著者:山本 周五郎

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