無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

1月分

2020年02月05日 14時45分53秒 | 感想
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お医者同心 中原龍之介 冬亀 (講談社文庫)お医者同心 中原龍之介 冬亀 (講談社文庫)感想
何となくキャラ配置にも慣れてきて、前巻でキャラ単位の過去の柵みたいなのは払拭出来たので、軽く第二部的な感じなのかな。まぁ推理は相変わらずホームズが無言でやってワトスンは喚いたり不満を述べたりしつつも従うってのは、ホームズ系のキャラ配置にはテンプレなのでソコはまぁそんなもんなのかなぁという感じだけど、人情サイドと推理サイドのバランスで、推理の方が季蔵シリーズの方みたいに自動解決っぽくなるとアレなんじゃね?と危惧されるような気配は、良くも悪くも和田節ということなのかしらw
読了日:01月04日 著者:和田 はつ子
金と銀: 定中役捕物帖 (徳間時代小説文庫)金と銀: 定中役捕物帖 (徳間時代小説文庫)感想
話はいいんだけど、やっぱり事件の構図のハッタリ度が低いので勿体ない感はあるかな。でも、それ以上に事件の悪役の配置が前と同じってのはちょっとどうなのか。シリーズがもう少し長くて間に何巻かあるならこの展開もアリだと思うけど、連続してほぼコレってのはどうかと思った。あと、和田さんの方と違って素人が初っ端にミスして降格されたのならともかく、普通に同心の子として見習いから出仕して定町廻りやってたにしては金吾ちょっと無能過ぎじゃね?という気もしなくもなく。シリーズ継続を期待はするけども。
読了日:01月14日 著者:誉田 龍一
お医者同心 中原龍之介 花御堂 (講談社文庫)お医者同心 中原龍之介 花御堂 (講談社文庫)感想
ホームズが優秀なのはともかく、ちょっとねバディものとして書いてるなら、ソコはもう少し役割の配分がなされないと、主人公の存在価値がシンドイことにならないかって思うのよね。これがまぁ岡っ引きとか町人って位置ならアレだけど。あと、事件の流れと謎解きが、読者不承知の事情で最後に自動的に暴露されるってのは、季蔵のと同じであんまりだとは思う。これが和田節ってことなのかなぁ。
読了日:01月15日 著者:和田 はつ子
お医者同心 中原龍之介 お十夜恋 (講談社文庫)お医者同心 中原龍之介 お十夜恋 (講談社文庫)感想
これぞ和田節て感じ?勿論悪い意味でw 事件の流れとか伏線とか自動で暴露&解決ってパターンはミステ捕り物としてはどうかと思う。読み物としては好みの問題ではあるから、スキキライ合う合わないだけども。あとやっぱキャラ設定に無理があって、商家のぼんくら息子が見習い期間もなく急に同心の仕事なんて出来るワケなくて、そういう意味では廻り役外されたのは正解なんだけど、本来は便所掃除からスタートのはずが、親父の金で龍之介の補佐役に収まってってのの自覚がないから、バカ野郎のままなんだよね。成長はあるけどやっぱりまだ残念w
読了日:01月28日 著者:和田 はつ子
蜩―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)蜩―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)感想
考えてみればもう初巻でこの話(シリーズ)はこういう話です、って言ってんだから今更そんなこととっくにご存じなんだろ?と言われりゃ返す言葉もないけど、まぁ遣る瀬無いしょっぱい話のオンパレードw チャンバラ抜きの市井ものって、特に女性作家の場合感情表現がいいと思う反面、遣る瀬無い話=哀切感=江戸情緒って思ってないかえ?ってなるくらい、そんなんばっかで北原さんのは最右翼というか、まぁ、読んでて溜息が吐きたくなるの多いw タイトルになってる「蜩」は救いもあるけど、多分北原さんは「意地」みたいなのこそ本領だね。はぁ 
読了日:01月31日 著者:北原 亞以子

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