無駄記

徒然なるままにモニタに向かひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば死ねばいいのに。

5月分

2022年06月01日 18時25分36秒 | 感想
5月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:4227
ナイス数:95

特捜部Q ―カルテ番号64― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)特捜部Q ―カルテ番号64― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
まぁ重いw このシリーズを知ってから実際に読むまでに結構な時間があって、手に取ったものの結局読ますで、気になってたのであらすじ知る程度に考えて、アマプラで見た映画版のがこれだった。それで、これは読まなきゃ、と1作目から通してようやくココに。面白い。でも、重い。テーマの深さを感がるとエンターテイメントよりも純文学に近いのかも。海と毒薬的というか。とはいえ、きっちりエンターテイメントなんよなw 映画の改変があるのは当然だと思うし知ってたけど、いやー全然救いがないな、コッチw ニーではより悲惨に、
読了日:05月03日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
満つる月の如し: 仏師・定朝 (徳間文庫 さ 31-7)満つる月の如し: 仏師・定朝 (徳間文庫 さ 31-7)感想
3冊目で大体澤田さんの芸風分かったってことでいいのかなw 大体の史実の人物を描いた時代もの(歴史ものではないw)ってのは、自分の考えた話を史実の人物に自分のキャラを乗っけて描くってことなんだろうけど、澤田さんのは特にソレが強いのかな。二次創作臭いというとアレだけど、まぁそんな感じw 周辺キャラ配置とか一応史実と伝承合わせてだけど、ウィキペに当たりゃ大体わかる程度のことなんで、そこまで深い話=歴史もの ということではなく、やっぱりキャラもの=時代小説ってことなんじゃないかな。
読了日:05月07日 著者:澤田瞳子
椿落つ 新・酔いどれ小籐次(十一) (文春文庫)椿落つ 新・酔いどれ小籐次(十一) (文春文庫)感想
出たよ、佐伯さんの杜撰なキャラリストラが、みたいなw 前回で蓄電したクソ女とボンクラ侍の話なんかこの結末にするなら、わざわざ引っ張り出さなくてもよかったんじゃね?って。あとさぁ、やっぱ思うのは時代もので科学的視点が足りない故の、スーパーナチュラルとのお隣感があって、現代ほどはファンタジーにならないはずなのに、ソレをメインでやってる江戸ファンタジーの書き手に比べると、佐伯さんに限らずこの手のネタ扱かった時の印象って、なんか皆さま展開がアレな気がするんよなぁ。
読了日:05月08日 著者:佐伯 泰英
大奥の座敷童子 (講談社文庫)大奥の座敷童子 (講談社文庫)感想
読み始めは、タイトル通りにファンタジーラノベ時代劇って感じで、こりゃおっさんの読むもんじゃねぇべやwって感じだった。キャラ造形や描写に時代感がなくて、割と現代的だったからなんにけど、スーパーナチュラル大活躍のストーリーではあるけど、意外!考証的には伝承なんかも含めちゃんとしてたんよね。言うたら、この前に読んだ澤田さんの定朝の話だって、ソコは同じようなもんだったしね。単に、「おばけ」が出ないだけでw ラノベ=ヤング向けのドリームノベルだとするなら、時代小説だっておっさん向けのドリームノベルなワケだから、
読了日:05月08日 著者:堀川 アサコ
星落ちて、なお星落ちて、なお感想
読友さんの感想見て手を出したんだけど、その前からちょこちょこ絵師の本は読んでて、その流れでもあるんだけど、澤田さんのコレに辿り着く前に3冊読んで何となく芸風は分かった感じの上での読了。河鍋暁斎の娘で同じ絵師の河鍋暁翠の話なんで、話のおおまかな雰囲気は、前読んだ朝井さんの葛飾北斎とその娘の応為の「眩」と同じ。師匠であり父であり、稀代の天才と非才である自分との葛藤って構図。でも、朝井さんのは絵師というよりも、お栄という絵描きの生き様って感じだったんだけど、澤田さんのは「とよ」の葛藤は絵師ありきって感じだった。
読了日:05月12日 著者:澤田 瞳子
桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介 (集英社文庫)桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介 (集英社文庫)感想
たまたま手に取ったんだけど、読んでて「?」って思ってちょっとカバー見返したら、2巻じゃんってw 道理でね。まぁ昨今のこの手の描きおろし時代もののシリーズって、途中の巻から読んでもそれなりに問題ないように、巻頭の書き出しにある程度の関係や紹介なんかしてるのは通例だから、困りはしなかったけども。まぁ、面白かったんで続きも前も読むけれど、次巻で終わりってのはすでにしてちょっと残念ではあるw 内容は和田さんのとか他に本草学ウンチク系の下級武士の話は他にも読んでるのでその辺もそれなりに面白く読めて、
読了日:05月14日 著者:梶 よう子
わらべうた 〈童子〉時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)わらべうた 〈童子〉時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)感想
まぁ確認しなかった自分が悪いんだけど、半分は既読だったw 特に梶さんのはちょっとしたタイムラグでこれ読む直前にとかだったんで間が悪いったらねぇw でもアンソロージーを組むのが大変なのも分かるし、このテーマでこの作品をってのもわかるけど、やっぱり宮部さんの以外は全部シリーズ物の中の一編てのは、読み物としてちょっとなぁってのはあったよね。シリーズ物の途中の巻くらいなら、巻頭の説明で何となくはわかるけど、その中のさらに1話だとちょっと「え誰?ナニ何どゆこと?」って辺りから始まっちゃうんで、
読了日:05月15日 著者:宮部 みゆき,西條 奈加,澤田 瞳子,中島 要,梶 よう子,諸田 玲子
特捜部Q ―知りすぎたマルコ― ((ハヤカワ・ポケット・ミステリ))特捜部Q ―知りすぎたマルコ― ((ハヤカワ・ポケット・ミステリ))感想
昭和のおっさんが「マルコ」といって思い浮かべるのは、東方見聞録なんて知的なものでなく、イタリアからアルゼンチンにエテ公と旅する子供か、お調子者のぐうたら小学三年生くらいなもんなのだが、まぁ取り敢えず前者には近かったw 今回Qはほぼサブで、いつもは時間軸の違う犯罪・被害者サイドとQの捜査が交錯しつつ収斂していくというスタイルだけど、今回あまり時間差はなくて、事件とマルコを中心に犯罪者とQが絡んでいくって感じだった。つか、だってほぼほぼ事件の解明こそカールをはじめとするQのメンバーの捜査ありきだったものの、
読了日:05月20日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
柿のへた 御薬園同心 水上草介柿のへた 御薬園同心 水上草介感想
2巻から読んじゃったんで、ちょっとこうこなれる前のハゲ蘭医とかイヤミな感じでアレだったwけど、やっぱ1巻から読んでおけばよかったなって。3巻で終わるのわかってるってのはエンド見える安心感もあるけど、あーもう終わっちゃうのねって残念感もあるからなぁ。キャストの位置とかやっぱ往年の白泉社コミックスみアリアリだよねw
読了日:05月22日 著者:梶 よう子
花しぐれ 御薬園同心 水上草介 (集英社文庫)花しぐれ 御薬園同心 水上草介 (集英社文庫)感想
草介はのんびりと書いてるけど、朴念仁とか唐変木ってんじゃないけど、ぼんくらみは強いよねw 鈍感というか察しが悪いとか言い方は色々あるけども。大団円だけど、ちょっとラスト急いでる感じあったかな。大人の事情なのか、ハナから3巻で終わらせる予定だったからか、もう少しあと2~3編あった方がよかったかな。まぁ草介の将来的な意志の決定とかに必要ではあったんだろうけど、そんなに蛮社の獄の前日譚的なのに絡めて尺とらないでもよかったというか。
読了日:05月23日 著者:梶 よう子
一朝の夢 (文春文庫)一朝の夢 (文春文庫)感想
梶さんのフラフラ植物オタク同心水草さんのぼんやり成長譚を読んで、じゃあ他のもつって手を出したんで、初っ端の朝顔オタクっぷりはさもありなんて感じだったけど、いやー白泉社コミックスじゃなかったw 主人公の造詣なんかはまぁほとんど変わらないし、成長曲線のドラマも似た感じではあったけど、まぁ本格時代長編て感じだったよねw 一期一会≒一朝の夢ってタイトルに集約されてる。若干、実は主人公が急に居合の使い手とかだったり、ラストの朝顔もドラマ過ぎるでしょwという感はあったけども、
読了日:05月30日 著者:梶 よう子

読書メーター

4月分

2022年05月04日 01時08分49秒 | 感想
4月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2542
ナイス数:86

特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)感想
ウリの惹句なんだろうけど、カールも別にすごい切れ者でもないし、アサドも特に変っちゃいるけど奇人じゃねぇよな?などは思うw 構成が前のと一緒なのはお蔵入りの過去の事件を掘り起こす特捜班って設定上は、物語のクライマックスと合わせた演出上のことではあるんだろうけど、てめぇのミスで毎回拉致られるのは、さすがにハルウッドナイズされすぎでしょと思わなくもなくw 話はクソヤロウの内輪もめの話なんよな。内輪のノリの裏切りの報復とそれへの復讐というドラマと、クソヤロウ共がやらかした過去の悪事を主人公が掘り起こす2ライン。
読了日:04月01日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
母恋わんたん: 南蛮おたね夢料理(三) (光文社時代小説文庫)母恋わんたん: 南蛮おたね夢料理(三) (光文社時代小説文庫)感想
なんだろ、微妙なモヤリが残るがこのシリーズの味なの?みたいなw 読後感が悪いとは言わないけど、いや、ソコはどうだろうみたいなの残るのってちょっと引っかかりがあるんだよね。言い方アレだけど、結局昭和の時代劇ドラマみたいにチャンチャンで終わるようにするなら、変にイヤな部分残さないで消化するような演出なり構成は可能なんじゃないの?って。最後はヨカッタヨカッタで済んでるけど、母ちゃんがクソヤロウにやり捨てされて自殺するも死にきれず子捨てのまま腹減ってとか、流れはともかくやりようはあったろうし、
読了日:04月03日 著者:倉阪 鬼一郎
特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
毎回犯人はクソヤロウなんだけど、1巻とこの巻は多少の同情の余地はある環境犠牲者っていうのが、いい味にはなってた。結局ソコはソレとしてクソヤロウ過ぎて死ねばいいのに野郎ではあるんだけど、それ故に簡単に殺しちゃアカンやろwってのもある。毎回拉致られるボンクラコンビもどうなの?wとってのと、その辺の相変わらずさは思わなくもなく。愛情と支配をはき違えた強権的なクソ毒親の犠牲者が成長してサイコキラーになるってのは、まぁテンプレなんだけど、ソコと捜査する主人公サイドが交互に描写される緩急は変わらずいいのよな。
読了日:04月08日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
道場破り―鎌倉河岸捕物控〈9の巻〉 (時代小説文庫)道場破り―鎌倉河岸捕物控〈9の巻〉 (時代小説文庫)感想
これ読んである意味納得したんだけど、佐伯さんの何の葛藤もない磐音の剣客サイコパスセガレの原型って政司だったんだねって。まぁこう、ジャンルというせいもあるし作家性というものあるんだろうけど、よく出来た気持ちの悪い息子像って、子育て世代の女性作家視点の欠如どうこうじゃなくて、単にシュッとした若者が理想像としてあるってことなのね。出来の悪い亮吉みたいなのはハナからコメディリリーフのテンプレで。そういう意味ではソコの逆張りの小藤次が異色ではあったんだけど、
読了日:04月15日 著者:佐伯 泰英
泣くな道真 大宰府の詩 (集英社文庫)泣くな道真 大宰府の詩 (集英社文庫)感想
カバー絵三木さんでタイトル的に、もっとこうラノベチックでファンタジーっぽいのかと思ったら、割とまぁ時代ものって感じだった。つっても、平安期のモノは平安言葉でやってる(だからよくわからなくなるw)けど、フツーに口語だしキャラも現代的な感覚で動くし、文章も美文調とかでもなく硬くないし、内容も若干ファンタジー寄りなのかもなぁとは思ったw 澤田さんのって若冲の二次創作じみたファンタジー時代劇しか読んでないので、先入観はあったけど、登場人物は割に史実や伝承に忠実にやってるので、現代的な解釈と
物語とで、軽く読めた。
読了日:04月19日 著者:澤田 瞳子
花たまご情話: 南蛮おたね夢料理(四) (光文社時代小説文庫)花たまご情話: 南蛮おたね夢料理(四) (光文社時代小説文庫)感想
まぁこう、安政期の日本を舞台に、なにくそがんばる江戸の民って話をってコンセプトはともかくとして、ソコはわかるんだけども、まーマイナス要素の方が光っちゃってるんよw 主人公夫婦が子供を亡くした辛さからスタートしてるのもわかるけど、子ども亡くしてすぐに未来を見るなんてバカみたいだとは思うし、折に付け思い出すってのも当たり前だけど、だけどまぁこうリピートされると読んでるコッチはシンドイじゃんよw おまけに今回ほぼ死ぬためにだけにゲストキャラとか出してさー。端的に言ってヒドイw 全体としてはいい話なんだけどってw
読了日:04月23日 著者:倉阪 鬼一郎
後藤又兵衛 (文春文庫)後藤又兵衛 (文春文庫)感想
何故か自分の中で後藤又兵衛と荒木又右エ門がごっちゃになってて、サムライナイスガイフォルダの「又」の項目に適当にぶっ込んでるから間違うんだろうなw 武将と剣客(?)なんで共通項はあるけど全然違うんだよなぁ。それはともかく、風野作品にしては割と硬派。解説で細谷さんも言ってたけど、時代ものというよりも歴史ものに近いのかも。話はラストの大坂の陣の死に様から遡行して、それの要素のひとつの主君の長政との確執の顕在化し始めた、黒田藩が九州に出来てからで、ちょっと官兵衛との絡みがあったけど、ほぼほぼ長政との関係の上から、
読了日:04月26日 著者:風野 真知雄

読書メーター

3月分

2022年04月04日 00時43分08秒 | 感想
3月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2762
ナイス数:153

嘘つき 女だてら麻布わけあり酒場8 (幻冬舎時代小説文庫)嘘つき 女だてら麻布わけあり酒場8 (幻冬舎時代小説文庫)感想
盛り上がってまいりましたで、クリフハンガーな感じで、結構緊迫したままラストに繋がっていく流れって、最近の風野作品ではあんましなかったかもなーなど。
読了日:03月03日 著者:風野 真知雄
高家表裏譚3 結盟 (角川文庫)高家表裏譚3 結盟 (角川文庫)感想
行き着いた果てが、皆さんとっくにご存じなんだろの賄大好き陰険マナー爺(相手が運悪くボンクラキレ大名相手とガチ忠臣ソルジャー軍団)なのはともかく、どう考えたって大幅に端折らないとシリーズ10巻オーバーではソコには繋がらないので、上田さんが何をやりたいかがよくわからないw 現状若き理想に燃えるヤング旗本とヤング公家の熱き青春の成長譚的な話ではあるんだけど、領民相手に交渉というよりは身分やバックを盾にしての強迫する姿に(当時としては平均的な武家像ではあっても)後年の末路を垣間見る感じしなくもなく。
読了日:03月06日 著者:上田 秀人
たぬき芸者: 大江戸落語百景 (徳間時代小説文庫)たぬき芸者: 大江戸落語百景 (徳間時代小説文庫)感想
軽いのはともかく、あくまで落語という体で読まないと、短編集と読むとちょっとシンドイかなぁとは思った。正直、オチも詰まらないとか、それはないわーが多かったんよねw 風野さん的には「くだらない話」ありきで描かれたんだろうけど、笑わせじゃなく、スベリ芸の芸人見てるような疲れを感じなくもなかったんだよね。
読了日:03月07日 著者:風野 真知雄
同心 亀無剣之介―きつね火 (コスミック・時代文庫)同心 亀無剣之介―きつね火 (コスミック・時代文庫)感想
何となく手に取って読み始めたら、新刊出てたんでちょうどよかったね!というタイミングはあったんだけど、うん、やっぱ続き読むには読んどかないとねぇ。って、10年振りかぁw
読了日:03月12日 著者:風野 真知雄
同心亀無剣之介 やぶ医者殺し (コスミック・時代文庫)同心亀無剣之介 やぶ医者殺し (コスミック・時代文庫)感想
やっぱ、間が空き過ぎたのかなぁ感はなくもなかったんだけど、まぁでも面白かったかな。こういう味も、今はもう耳袋秘帖だけになっちゃったからね。妻はくのいちとか若様あたりからわるじいの方向がメインになっちゃってるから、たまにはね。次がわからないので、いから、とっととくっついちゃえよ!ってのはあるよねw
読了日:03月13日 著者:風野真知雄
ようこそ夢屋へ: 南蛮おたね夢料理 (光文社時代小説文庫)ようこそ夢屋へ: 南蛮おたね夢料理 (光文社時代小説文庫)感想
やりたいことは何となくわかるし、シリーズとしての読み口みたいなのはいいと思うけど、まぁこれ基本設定がヘビーなんよw 多分現実での震災起きてからのそのアタリを汲んで、人の日々の生活と癒しの話を ってことで始めたんだろうね。でもさー、前に慶一郎縁側日記読んだ時そうだったんだけど、一話で身内の死からスタートてもうシンドイんよw
ジジイとババァが寿命で亡くなったとかじゃなくて、子供が不慮の死遂げて癒されるわけねーだろうが。ソコをまぁ日々の積み重ねというドラマで時薬効果をって意図はわかるけども。
読了日:03月17日 著者:倉阪 鬼一郎
まぼろしのコロッケ: 南蛮おたね夢料理(二) (光文社時代小説文庫)まぼろしのコロッケ: 南蛮おたね夢料理(二) (光文社時代小説文庫)感想
なんだろうねー、泣きっ面に蜂というか、畳みかける不幸の連続ってw ドラマ盛り過ぎだろw まぁ、安政期って災害も多かったみたいだけど。天候不順なんかは、何なら品種改良がソコソコ行き届いた現代でも、よくユニセフ的に言われるアフリカとかじゃなくても、ジャパンにおいてすら、それこそ飢餓とかはないにしても、品薄になるなんてのはザラなんで、当時からしてみれば、現代的な不幸ってのは、ある意味日常だったのかもしれないけども。それにしても、他の方が言ってたけど、ここの常連は、そういうドラマだからってのがあるにしても、
読了日:03月20日 著者:倉阪 鬼一郎
特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕感想
前何で冒頭ちょっとで投げたんだろ?w ってくらい面白かった。まーでもやっぱ読書ってタイミングもあるから、あの時読んでも今ほど面白いと思えたかは分からんしなぁ。映画のイメージはぼんやりとあったけど、カールの絵面がニコライ・リー・コスってよりも、吹替の宮内敦士さんのセリフ再生って感じだったw まぁ警察ものでよくある、迷宮入りした過去の事件を特捜班という名前の左遷窓際はみ出しアウトロー刑事が追うってのもテンプレだし、その相棒が有望とか変わり者ってのもまぁテンプレだと思う。何なら被害者のサイドと捜査する側の
読了日:03月25日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
罰当て侍―最後の赤穂浪士 寺坂吉右衛門 (祥伝社文庫)罰当て侍―最後の赤穂浪士 寺坂吉右衛門 (祥伝社文庫)感想
これとか、爺とひよこのとか爺さん主人公のシリーズ化失敗?系のが、結果として、大江戸定年組とかわるじいシリーズに繋がってるんだとは思うけど、やっぱり爺とひよこもコレもあと数冊は続いて、はしょってないちゃんとしたシーズン終了を迎えて欲しかった感はあるかなぁ。
読了日:03月30日 著者:風野 真知雄

読書メーター

2月分

2022年03月03日 11時56分08秒 | 感想
2月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4363
ナイス数:31

同心亀無剣之介 消えた女 (コスミック・時代文庫)同心亀無剣之介 消えた女 (コスミック・時代文庫)感想
このくらいの時期の風野さんのが軽いけど、ハードって感じで、まぁ孫バカ爺さん元目付のも面白いけどw 今は割と読む自分も惰性になっちゃってる部分無きにしも非ずの耳袋シリーズも、やっぱり好きなのかなぁ。おっさん向け時代ライトノベルって軽いだけじゃなく、事件そのものはそこそこハードで、それ故に関わったひとや殺人者にも、ソコに至る経緯に損得勘定以外の何かしらかのものあがって、ってのがいい味になってると思うねぇ。
読了日:02月01日 著者:風野 真知雄
同心亀無剣之介―恨み猫 (コスミック・時代文庫 か 5-6)同心亀無剣之介―恨み猫 (コスミック・時代文庫 か 5-6)感想
久しぶりに読んで、未だに細々と継続中なのが、軽さが多くなった風野作品では嬉しいシリーズよね、の復習中w
読了日:02月04日 著者:風野真知雄
妖かし斬り   四十郎化け物始末1   (角川文庫)妖かし斬り   四十郎化け物始末1   (角川文庫)感想
この時は作品全体の軽さは味ではあったけども、もっとこうキャラのイケてなさみたいなんが逆張り的にあったのねーという今となってはの感慨w
読了日:02月05日 著者:風野 真知雄
百鬼斬り 四十郎化け物始末2 (角川文庫)百鬼斬り 四十郎化け物始末2 (角川文庫)感想
このシリーズは実際にはバケモノは出なくて、というか風野さんの作品全体でバケモノ絡みのタイトルがあっても、バケモノが出ることはほぼなくて、そういう不思議があってもおかしくはない世界観ではあっても、敢えて出さない選択をしてるのねってのがこの時期からあったのね。
読了日:02月06日 著者:風野 真知雄
幻魔斬り 四十郎化け物始末3 (角川文庫)幻魔斬り 四十郎化け物始末3 (角川文庫)感想
同心になってからの話も今となっては全然アリだけど、味見方っぽくはなっちゃうのかなぁw 耳袋シリーズとは案外被らなさそうだけど、タイトルがアレなのかな。でも続きはあってもよかったよねw
読了日:02月07日 著者:風野 真知雄
弾丸の眼―爺いとひよこの捕物帳 (幻冬舎文庫)弾丸の眼―爺いとひよこの捕物帳 (幻冬舎文庫)感想
これの1巻どこやっちゃったんだろw 図書館で借りるかー。
読了日:02月10日 著者:風野 真知雄
ふうらい秘剣―手ほどき冬馬事件帖 (コスミック・時代文庫)ふうらい秘剣―手ほどき冬馬事件帖 (コスミック・時代文庫)感想
割とこう、もうこれは途中ぶっちぎれよね・・・。設定は違うけど、冬馬と四十郎の役者は同じ人って感じw
読了日:02月11日 著者:風野 真知雄
燃える川―爺いとひよこの捕物帳 (幻冬舎時代小説文庫)燃える川―爺いとひよこの捕物帳 (幻冬舎時代小説文庫)感想
このシリーズもキャラ配置はいいんよな。シリーズ全体を貫く主人公の成長とと父ちゃんの話は、全4冊と考えればアリなんだけど、父ちゃんの話と幕府転覆の話を爺ちゃんが防ぐあたりのはちょっと詰め方が、味が混じっちゃって残念な気もしなくもなくなんだよね、もう少し間があればよかったのかしら。
読了日:02月12日 著者:風野 真知雄
青竜の砦―爺いとひよこの捕物帳 (幻冬舎文庫)青竜の砦―爺いとひよこの捕物帳 (幻冬舎文庫)感想
話のキリはソコソコよくて、この後に描かれた悪霊大名とか大名ヤクザの尻切れっぷりに比べれば、見切り観はなくて、予定の終わり方だったのかなーという感じ。なので続きはあってもよかったのかなーとは思うんだけど、妻はくのいちとか若様のみたいに、面白いけどなくてもよかったかも?という蛇足感も、今のとなってはありえなくはないので、やっぱりココで終了は正解だったのかなw でもラブ関係の辺りはもう少しキリよく片がついてもよかったかな。
読了日:02月13日 著者:風野 真知雄
女だてら 麻布わけあり酒場 (幻冬舎時代小説文庫)女だてら 麻布わけあり酒場 (幻冬舎時代小説文庫)感想
主人公が後から登場って導入は、味見方に近いよね。引き継いだ血縁者が諸々それを背負ってくってところも一緒か。
読了日:02月14日 著者:風野真知雄
未練坂の雪 女だてら 麻布わけあり酒場2 (幻冬舎時代小説文庫)未練坂の雪 女だてら 麻布わけあり酒場2 (幻冬舎時代小説文庫)感想
フツーに諸々シェアワールドっぽさはあるんだけど、史実の鳥居も含めて、やっぱり結構世界設定は繋がってないんよね。
読了日:02月17日 著者:風野真知雄
夢泥棒 女だてら 麻布わけあり酒場3 (幻冬舎時代小説文庫)夢泥棒 女だてら 麻布わけあり酒場3 (幻冬舎時代小説文庫)感想
やっぱり星川の復活ってのが、大きいんよね。この時点で思ってるよりももっとこうシリーズ全体として。
読了日:02月19日 著者:風野真知雄
涙橋の夜 女だてら 麻布わけあり酒場4 (幻冬舎時代小説文庫)涙橋の夜 女だてら 麻布わけあり酒場4 (幻冬舎時代小説文庫)感想
編集部の意向か、風野さんのリクエストなのかわからないけど、このシリーズ味見方と極道大名の方でもカバー描いてる宇野さんがやってるんだけど、顔が全部見えないんだよね。何気に見てたら気が付かなかったんだけど、このカバーの江戸の町の明かりが、カメラの絞りの六角形になって滲んでる表現なんかも、読者の目を意識してるのかしら、などw
読了日:02月24日 著者:風野 真知雄
雨の刺客―手ほどき冬馬事件帖 (コスミック・時代文庫)雨の刺客―手ほどき冬馬事件帖 (コスミック・時代文庫)感想
雨の刺客のハードボイルド展開は面白いけど、これやっちゃうとキャラの方向性がアレしちゃうから、おあきと絡みにくくなっちゃったのかなぁと思った。話自体はいいと思うけど、動かし方とかが難しい話のあかなぁ、なんて。
読了日:02月27日 著者:風野 真知雄
逃がし屋小鈴 女だてら 麻布わけあり酒場6 (幻冬舎時代小説文庫)逃がし屋小鈴 女だてら 麻布わけあり酒場6 (幻冬舎時代小説文庫)感想
前巻からの時間経過ってのがちょっと分かりにくかったかなw
読了日:02月27日 著者:風野 真知雄
別れ船 女だてら 麻布わけあり酒場7 (幻冬舎時代小説文庫)別れ船 女だてら 麻布わけあり酒場7 (幻冬舎時代小説文庫)感想
徐々にクライマックスに盛りあげてく感じがある。とはいえ、この巻で舞台から去ったと思った北斎が・・・。爺ぃ!wってのは、こうあっさり流す風野さんらいいといえばそれまでだけどw
読了日:02月28日 著者:風野 真知雄

読書メーター

1月分

2022年02月02日 05時14分05秒 | 感想
1月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2403
ナイス数:71

術策 (惣目付臨検仕る(二))術策 (惣目付臨検仕る(二))感想
一応新シリーズからの新規読者への配慮兼ての今までの上田時代劇の世界観説明コピペ多めなのは織り込み済みとしてw まぁ序盤でソコソコ話も動いてるので面白かったかな。悶着のネタ振りまいてるだけだったけどw この後バカと小物のボンクラバトルをコピペ交えての展開されると若干シンドくなるのかなぁとは思う。でもソコも予想内だけどw とはいえ!ってのはあるので、なるべく話とキャラが転がってくといいね。今巻大体展開も読める範囲だけど、師匠のことがどーなるかはキモなのかなぁ。場合によっては上様とも切れる可能性も出てきたしね。
読了日:01月04日 著者:上田秀人
東亰異聞(とうけいいぶん)東亰異聞(とうけいいぶん)感想
面白かったんだけど、実験的なのか、シリーズものとして出発したけど序章で打ち切りました感あったかなぁ。冒頭の雰囲気出しの浄瑠璃っぽい演出がもうなんか失敗してると思う。雰囲気出たものの、読み難さとか入り難さのが上回ってる感じ。その後、推理ものっぽい展開になって、冒頭の妖怪ファンタジーからの華族・鷹司家の家督相続に絡む殺人事件になった辺りは、探偵役の二人を回してその方向で安定して事件解決にしときゃいいものを、事件解決と見せかけて、またファンタジーに揺り戻してのどんでん返しでシッチャカメッチャカにしたのは何なのw
読了日:01月14日 著者:小野 不由美
狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南感想
文庫で読んだの忘れて、あれこれ読んだ気がするなぁと思いつつも面倒臭くてそのまま読んだら、やっぱ読んだことあるじゃんてなったけど、あーもうまた全部読みゃいいやつって再読。結構内容忘れてて、冒頭のあたりでコレ溝猫長屋でやってなかったけ?とか思いつつ、左門と甚十郎が出たあたりでさすがに気づいたw ところで、これラスト引っ張ってるっぽいけど、続きは出ないのかなぁ。んー残念。
読了日:01月15日 著者:輪渡 颯介
続 御書物同心日記 (講談社文庫)続 御書物同心日記 (講談社文庫)感想
やっぱ、このくらいの気軽さが読みやすいよなーとw
読了日:01月19日 著者:出久根 達郎
御書物同心日記 虫姫 (講談社文庫)御書物同心日記 虫姫 (講談社文庫)感想
続き読みたいよなぁw
読了日:01月20日 著者:出久根 達郎
龍は眠る龍は眠る感想
宮部版ナイトヘッド?w とか思ったんだけど、ナイトヘッドの方が後発だったw となると、やっぱ初期ファンタジーというかサイキックものの流れは、キングの支流という方向なのかしらね。クロスファイアがファイアスターターのインスパイアなら、こっちはデッドゾーンになるのかなぁ。話の構成としては、事後に関係者の追想という形なんで、冒頭エピグラムのキャリーに近いのか。でも中にアキラの金田のセリフそのままwの「最悪を絵に描いて額に入れたみたい」なんかもあるから、メインインスパイアがキングであっても、その時点での

読了日:01月22日 著者:宮部 みゆき
耳袋秘帖 深川芸者殺人事件 (だいわ文庫)耳袋秘帖 深川芸者殺人事件 (だいわ文庫)感想
初期のだいわ版の時のは、軽妙さが味の風野節も、結構ハードな感じもあったりで、この巻は特にそんな気もする。シリーズでこれだけ失くしたと思ったんだけど、ひょんなところから出てきたので記念に読んでみたw
読了日:01月25日 著者:風野 真知雄
同心 亀無剣之介―わかれの花 (コスミック・時代文庫)同心 亀無剣之介―わかれの花 (コスミック・時代文庫)感想
初めて読んだ時は、軽妙さの風野節の中でも割とハードって思ったけど、今のかなりくだけたシリーズもある中では、やっぱりトボケた主人公の割にちゃんと推理もの捕り物として固めの話よね。
読了日:01月29日 著者:風野 真知雄

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