小杉行政書士事務所 小杉 幹のブログ

自然を愛し、単独で山を歩き廻ることを好み、たまにはロードや近くの山を走る、50代オヤジのブログです。

秩父札所めぐりウルトラマラソンは完走ならず

2013年09月29日 | ランニング

平成25年9月28日(土)に開催された秩父札所めぐりウルトラマラソンにラン友の松パパ氏と参加してきました。当日はポリエステル100%吸汗速乾の黒の作務衣に菅笠を被って走りました。

 

20130928044
noriさんご提供)


コース図はこちら(ルートラボ)


距離はフルマラソンの2倍の84km、累積標高差2600mというかなりキツイコース設定。初めてのウルトラマラソンにしてはチト過酷だったかとは思いますが、前回のブログに書いたような思いで参加したワケです。

結果はDNF(Did Not Finish)。12時間というゴール制限時間に間に合わず、ゴール地点までたどり着いたものの完走扱いにはなりませんでした。78km地点に設けられた第三関門には関門通過制限時間の2分前に到着。残り6kmのフラット~下り坂をキロ8分で走ればギリギリ間に合います。通常であればなんてことはないはず。ゆるゆるジョグのペースです。しかも長い下り坂あり。もう脚が持たなくなっても構わないのでガンガン飛ばせば絶対に間に合うはず。そう確信して第三関門を出発します。ところがまず秩父ミューズパーク内のフラット~緩やかな下りで、ゆっくり走っているにも関わらず息が上がってしょうがない。100mほど走っては立ち止まって呼吸を落ち着かせないと走れない。完全にガス欠状態ですな。秩父ミューズパーク内をゆるゆると進み、コースはやがて秩父公園橋へと急降下します。ここで何とか挽回を! と駆け下りようとしたところ、全く両脚の踏ん張りが効かない(笑) ここまで過酷な山越えを含む80kmを走ってきて、大腿四頭筋もハムストリングスもすでに限界にきていたようだ。とにかく前に進まなくてはと歩いてみるが、歩きでの衝撃すらもまともに受け止められない状態。フラフラ、ヨタヨタと急な下り坂を、横の壁に手をついたり後ろ向きに歩いたりしながらゆっくりと下りてゆく。あまりのキツさに途中で道端のブロックに腰掛けて休んだところ、意識が朦朧となってそのまま寝入ってしまいそうだったので「これはマズイ!」と立ち上がって再びヨロヨロと歩き出す。時間は刻々と過ぎてゆくばかり。とうとうあと2kmを残してタイムアウト! 残念、初ウルトラマラソンでの制限時間内の完走はなりませんでした。

とりあえず完走とはならずともゴール地点までは行かなくてはなりません。最後は、ギリギリ第三関門を通過したものの同じように脚が限界にきてやっと歩いている同志一名と「まるでゾンビだね」などと言いながら(笑)、ヨロヨロと歩いてゴール地点まで。最後の2kmは30分かかりました(笑)

18:00ゴーーーール! といってもすでにゴールは撤収されていましたが…(笑)

これがあと2分とか5分の遅れでDNFであれば相当悔しい思いをしたでしょうが、最後ここまで全く走れない状態になってしまうと悔しい以前に笑っちゃうしかないですね(笑) とにかく最後まで脚を持たせることを最優先しながらこのような結果になるとは、要するに「ウルトラマラソンを走るだけの脚が全然出来ていなかった」との一言に尽きますな。

今回のレースプランは制限時間内での完走を最優先とし、45分の余裕を持たせたギリギリの設定をしました。レースペースはおよそキロ7分。このペースで走り通せれば各エイドで休憩しても間に合う計算です。フラットなコースや下りではもっとペースを上げられるので、少しでも脚を持たせるために上りはあえて走らずに温存する作戦です。ほぼ中間点となる満願の湯エイドまではほぼ予想とおりのペース。ここまで5時間半。このあとの立沢越えの山登りでタイムを落としますが、下りではキロ6分のペースで挽回。第二関門の吉田取方運動公園(58.5km)到着のタイムも予想通り。少し長めの休憩を取って残りあとおよそ25kmのスタートです。さすがに疲れてきますし脚にも疲労が溜まっています。でもまだまだ走れます。立沢の山を越えてから60km地点辺りまではバテたランナーを追い越すばかり。全然抜かれません。温存作戦が功を奏した模様です。コースはやがて国道299号線に合流し小鹿野高校までほぼ直線が続きます。この3km弱のゆる~い上りの直線、相当キツかったです。傾斜は緩いのである程度は走れますが確実に大腿四頭筋にダメージを与えています。それに行けども行けども直線。精神的にもキツイものがあります。途中で出会うランナーと「なんだこのコースは!ふざけるな!」と文句を言い合いながらダラダラと進み、小鹿野高校で折り返して今度は並行する旧道を戻ります。67km地点の小鹿野町役場エイドではそろそろタイムの貯金が無くなってきました。そしてこの後、本日最大の難所が訪れます。

小鹿野から秩父に向かって進むと長若交差点から法性寺までの2kmを往復するコースがあります。ここがまたまた緩い上り。すでに70kmを超えてかなり疲れた体での上りは本当に堪えます。走りを交えながらの早歩きで法性寺エイドに到着。この時点でほとんどタイムの余裕は無くなりました。でもまだキロ8分で進めば十分間に合います。下りは足を止めずに走り続けて長若交差点まで戻り、秩父ミューズパークを目指します。ここからが本日最大の難所でした。75kmあたりから78km地点の第三関門までの3kmがひたすら上り。それもかなりの勾配があります。いくら温存してきたとはいえ、さすがに70kmを過ぎてこの上り坂を走り続けるだけの脚力も体力も残ってはいません。それでも無心で走り続けるために「懺悔、懺悔~ 六根清浄、六根清浄~」と唱えたり、「脚が痛いのは気のせいだ!」と自分に言い聞かせながら(笑)、歩きを交えてなんとかゆっくりながら走り続けて関門直前で時計を見る。ギリギリ。何とか急坂を上ってエイドが見えてきたところで一気にペースを上げて関門に突入! 16:40のカットラインの2分前に何とか関門を突破し、ゴールまで進む権利を得ることが出来ました。

ここからは最初に書いたとおり。秩父札所めぐりウルトラマラソンの制限時間内での完走はなりませんでした。残念ですが、己の力不足を痛感する結果となりました。少なくとも制限時間内の完走は出来るだろうとの考えは単なる幻想に過ぎませんでした(笑) もし来年もまたこの大会が実施されるのであれば、絶対にリベンジしたいですね。

ここで写真を幾つか(kutsusanさんご提供)

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後姿

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後ろ姿しかありません(笑)

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となりがラン友の松パパ氏(見事完走しました!)

さて今回の秩父札所めぐりウルトラマラソンですが、平成26年に行われる秩父三十四ヶ所観音霊場午歳総開帳のプレイベントとして行われたもので、今後定期的に開催されるのかはわかりません。個人的には今後毎年開催してほしいと思います。コースはのどかな秩父の田園地帯や山村を巡るもので、途中三か所のキツイ山越えを除けば(笑)、景色はいいし本当に飽きません。最高のコースなのではないでしょうか。そして今回一番心に残ったことは、大会のスタッフの皆さんが本当に心温かかったことですね。コース途中の道案内のスタッフや交通警備のスタッフの方々は皆さん必ずランナーに一声掛けてくれます。「頑張って!」とか「次のエイドまであと○○キロですよ!」とか。そして各エイドステーションでも、入ってくるランナーを笑顔の拍手で迎えてくれます。コースも運営も最高の大会でした。ぜひとも来年以降も継続して開催して頂けることを願っております。


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コメント (7)
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