katsura's note

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うちの母

2004年06月06日 | Weblog
うちの母。

かなりユニークな人です。

かなり面白いし、
かなりお洒落で、
かなり天然ボケ。
かつ、発言が大胆でおかしい(←というか面白い)。

でも、憎めないというか愛嬌のある人で、
今もダイニングで母を中心に、
姉妹がバカうけして大笑いしています。

 ※私は隣の部屋で、その会話や笑い声を聞きつつ、
  くすくすと笑っていたりするのですが。。。

ここ3日程、札幌に用事兼旅行で行っていた彼女。
そのお土産話をダイニングで話しているのですが、
興奮冷めやらぬ状態なのか、
おかしなぐらいに
テンションが上がり下がりしながら、
声の抑揚も加えて
熱の入った話をしているのですが、
なんだかほんとにオモシロイ。

というのも、話が白熱すればするほど、
かなりの確率で、言い間違いをするのです。

それも、間違いが大幅な間違いではなく、
slightly differentばかりで、
しかもわざとではないのがありありと分かっておかしいのです。

これが、ウケる、ウケる。

こうなると、母は芸人さながら、笑いを提供し、
姉や妹が観客なったり、
かつ、相方のようにツッコミ入れる役割になるのです。

ここ30分くらいで、4、5回は大爆笑が聞こえてきました。

このおかしさ、具体的なディーテールを書いても
伝わらないと思うのだけど、伝えたい気もする。。。

その中のトピックを一つ提供すると、

それは、札幌からの飛行機での出来事。

 ※彼女の場合、どんな話の展開になるのかは、
  また、当初話したかった話に行き着くのかは未知なのだけど、、、

札幌からの帰りの飛行機で、
機内販売で通路を通り過ぎたCA(Cabin Attendant:スチュワーデス)さんが、
機内販売を終え、いそいそと母の席に戻ってきたそうで、
なにごとかしら?と思ったら、
そのCAさんが
「ステキなバックですねぇー。
 どこで買われたんですか?」
と聞いたきたとのこと。

通りすがりに見た母の持っていたバッグが
とても気になっていたらしい。

そこで母は、
「福岡デス!」
とはきはき答えたとのこと。

私がそこにいたら、
「いやっ、そうじゃなくて、
 どこのメーカーとかどこのブランドで、
 具体的にどこで買ったのかってことを聞いてるんだよっ!」
って、ツッコミ入れるとこでしたが(-_-;)、

で、案の定
「福岡のどこですか?」との質問が。

で、母は
「これは、けや木通りにある知り合いのお店においてある、
 一点ものだけど、
 たまたま見かけて、知り合いに頼んで手に入れたものなのよ。
 なんなら、そのお店お教えしましょうか?」 と。

そこで、CAさんは
「そうですかぁ~。」とちょっと残念そうだったそうですが、

 (そりゃ、一点ものと聞けば、あきらめモード入りますよね~^^;)

母はバックのこと尋ねられて嬉しかったのか、
CAさんの残念モードもなんのその、話を続ける。
 (このへんが、とても母らしい(笑。)

「これは珍しいんですよ~、
 普通のゼリーバックは無地が多いけど、
 こんなに手書きが多くて丁寧でデザインも良いでしょ、
 そして、スワロフスキーの石がついてるのはなかなかないんですよ~」と。

そこで、CAさんはきっと深く頷いたことだろうと私は察するのですが、
やっと今頃になって母のエンジンが稼動しはじめたのか?!、
思い出したように、
「そうそう!」と続ける。

すかさずバックから取り出したものが。。。

それは、携帯。
携帯電話。

彼女の携帯電話は私が選んだAUの初期の着せ替え携帯。
それには、着せ替えパネルが各3枚付くのですが、
私のと、頂きものとを合計すると9枚はあります。

その中のデザインの冴えない3枚に彼女ならではなのこだわりが。。。

そのこだわりとは、着せ替えパネルに埋め込んだラインストーン。

お洒落大好きで、
もちろんネイルやエステも大好きな母。

ネイルも月に数回通っては、
単に色だけでなく、ラインストーンでネイルアートを施してもらうのが、母の楽しみの一つ。

我が家では私を除く、姉妹もかなり凝っているのですが、
母は格別。

それで、そのいきつけのネイリストの方に頼んで、
ラインストーンをあしらった、オリジナル着せ替えパネルをあつらえてもらい、
その時のファッションに合わせて、
携帯も着せ替えするのです。

この懲りようったら、あきれるというより、かわいらしい。
娘からしても、にこにこしながら、パネルを選ぶ姿は、
ほんと純粋無垢な少女のように見えますからねー。

そんな母のご自慢の携帯電話を取り出し、
一度はバックに惹かれ、
バックのことを聞いたが、ちょっと残念そうだったCAさんを尻目に、
母は、携帯について語りだしたらしい。
エンジンかかってますから!(笑。

それからのCAさんへの説明ははぶくとしても、
母が最後に言い放った一言が、とても母らしい。。。

「結局携帯も見せてやった」と。

見せてやった?
見せて、やったんかい?

っていうか、自分からすすんで取り出して見せたんでしょ?
っていいたいところですけどね。

別に、"見せてやった"と言ったからって、
彼女にとってそれは別に"見せてやる"ということではなく、
"見せてあげたの"ということなのだろうけど、
その、"見せてやった"という言い方が母らしくて、
言い放つあたりも、母らしい。

なんだか、ほんとに天真爛漫に育ったんだろうなって思うことも。

いちおう、田舎のお嬢さんとして育ったというのもあり、
娘が言うのもなんだけど、
世間的には50過ぎのおばさんなんだけど、
ほんと、今でも"お嬢さん"らしいところがあるんですよねー。

でも、そういう部分がかわいらしいし、
人なつっこいところもあって、
人から好かれる、由縁なのかもしれないなぁっと。

いつまでも、面白くかわいい母でいて欲しいものです。