モノ・語り

現代のクラフトの作り手と作品を主役とするライフストーリーを綴ります。

第8回アート鑑賞いろは塾のお知らせ

2013年08月19日 | アート鑑賞いろは塾
第8回アート鑑賞いろは塾を下記のように開催します。

日 時:9月7日(土)P.M.2:30~
会 場:可喜庵(町田市鶴川)テーマ:作品世界へのアプローチ――「美術がわかる」ために
講師:笹山 央(「かたち21」主宰)
受講料:2,500円(飲物代込み)

推薦展覧会::「アメリカン・ポップ・アート展」 国立新美術館 企画展示室2E 8月7日~10月21日
       「速水御舟――日本美術院の精鋭たち――」 山種美術館 8月10日~10月14日

  ※マイカップをご持参ください。
  参加お申込みはこちらから。


今回は、美術作品を目の前にして、作品にどう向き合っていくか、ということについてお話します。
いわゆる「美術がわかる」とはどういうことなのか、というようなことです。
このテーマは、中級では美術批評の話へと進めていくことになるので、
そのような展望の中で、作品鑑賞のとっかかりのあたりのことをとりあげておこうというわけです。

美術鑑賞には不馴れな人からよく訊かれることに、「力の入れ方がわからない」というのがあります。
映画や小説や音楽だと、面白ければついつい没頭してしまうとか、
クライマックスではドキドキしたり涙を流したりして、いわゆる「力が入る」ということになるのですが、
絵や彫刻や工芸作品ではそういうことは起こりません。
ある意味では一瞬ですべてを見通すことができ、その後見続けようとしても同じ状態が続くだけなので、「力の入れ方がわからない」ということになるわけです。

美術鑑賞の在り方が他のジャンルのそれと異なっているのは、鑑賞サイドから能動的に働きかけていく必要があるという点です。
(相手が与えてくれるものを受け身で待っているだけでは何も起こらないのです。)
したがって「美術をわかりたい」ためにはそのための訓練を積み重ねるしかない、というほかありません。
訓練の仕方は人それぞれで一概には言えませんが、のちのち「美術批評の仕方」につながっていく方法をこの講座で試みてみようと思ってます。
それは、「作品を観る」という体験の中から「ことば」を引き出してくるという方法です。

まずことばを引き出し、次にそのことばを客観視して自己検証していくというような作業を経ていく‥、
というと難しそうに聞こえるかもしれませんが、
講座ではそれをなるべく易しく、面白く試みていきたいと思います。
鑑賞それ自体は主観的な現象ですが、それを少しでも客観化していこうとする努力が、「美術がわかる」という世界を開いていくことになります。

  「アート鑑賞いろは塾」のご案内

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