モノ・語り

現代のクラフトの作り手と作品を主役とするライフストーリーを綴ります。

第2回「根源へ――『現代工芸論』から生れてきたもの」展の開催

2017年04月05日 | 展覧会・イベント



第2回「根源へ――『現代工芸論』から生れてきたもの」展を下記のように開催します。

2017年4月24日(月)-29日(土)12:00-18:30
ギャルリ・プス 東京都中央区銀座5‐14‐16銀座アビタシオン201
[出品者]磯崎隼士(絵画科油画4年)
片山洸希(工芸科金工4年)
塩田法子(絵画科油画4年)

ギャラリートーク29日(土)16::00~17:30
出品者を囲んでフリートークを愉しみます。
どなたも聴講できますので聴きにおいでください。
終了後、クロージングパーティで締めます。


詳細は「根源へ」のサイトをご覧下さい。
http://katachi21.com/kongen-e/index.html
「掲示板」では出品者の制作について詳細に紹介しています。
http://katachi-21.bbs.fc2.com/


多摩美術大学では昨年まで毎年「現代工芸論」の講義を行ってきましたが、
講義の最終日には聴講学生にレポートを提出してもらっています。
講義の内容またはテキストとして使用した『現代工芸論』に書いてあることを題材にして、コメントを書いてもらいます。
そのレポートの中から、特に自分の制作と結びつけて書いている学生に声をかけて、
この展覧会を企画しました。初回は2014年度聴講学生5人が参加し、
今回は2回目で、2015年度聴講学生3人が参加しています。

油画専攻4年が2人、ガラス工芸専攻4年が1人です。
工芸の分野なのに油画の学生が参加していることを疑問に思われるかもしれませんが、
講義の聴講学生は絵画科、彫刻科、デザイン科、工芸科にわたっており、
講義の内容も、「現代工芸」の意味を現代のものづくり全体(工業、アート、工芸、他)の中で俯瞰していく方針をとっていますので、
そのことに共感してくれる学生は、分野を超えて散在しているようです(これまでの統計からの推測です)。

そういうわけで「根源へ」というタイトルも、“分野を超えて”という意味であるとともに、
現代のものづくりの根源に遡行していく、という意味を込めています。
参加した学生たちがここを出発点として、自らの創作をどのように追及し、育てていくかを、今後の愉しみとして行きたく思っています。

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