『小沢革命政権で日本を救え』〔2〕選挙は川上から/捜査段階から「安田好弘」という弁護体制

2010-07-05 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

『小沢革命政権で日本を救え』副島隆彦×佐藤優 日本文芸社
p34~
副島 メディア(マスミ)は小沢憎しのヒドイ報道を続けました。私の言い方では、NHKを含めた6社のテレビ局ネットワークと5社の大新聞、計1社が襲いかかりました。あの4ヵ月間にわたって、検察からのリーク情報を、どこの新聞もほとんど同じ文面で書いていました。恐るべき談合です。
 TBSに至っては、「石川知裕が4億円の賄賂を受け取ったシーン」というのまで映して、捏造番組を放送しました。彼らはそこまで賤しい国民煽動、偏向報道を行った。それでも小沢の不起訴は崩れなかったのです。
佐藤 このTBSの報道は、ひどいです。石川さんも私に、「TBSはとんでもない。絶対に許さない」と言っていました。この11社の国民に対する洗脳が敗北したということは、史上初めてではないでしょうか。「史上初」ということの意味を皆が理解していません。 
 地
方のお年寄りパワーに支えられた小沢一郎
p36~
副島 そうですね。あれほどのテレビ・新聞を使った激しい国民煽動をメディアが行ったにもかかわらず、1番崩れなかったのが、地方のお爺さん、お婆さんたちでした。
 都市のサラリーマン階級は沈黙を守っていました。さすがに老人たちは人生の達人ですから、テレビ・新聞なんかにはだまされません。
佐藤 その、地方のお爺さん、お婆さんたちということで言えば、まさに小沢一郎の強さというのは、先日、石川知裕議員から聞いたことですが、「選挙をやるときは、川上(選挙区の1番山間部の奥地の集落)から回る」ということです。
 そうすれば必然的にお爺さん、お婆さんたちに辿り着くわけです。お爺さん、お婆さんたちから選挙運動を始めていくというのが小沢哲学です。
 お爺さん、お婆さんたちの声なき声を、握手をしたり、直接会うことで、皮膚感覚でつかまえていく。それが小沢一郎の「選挙工学」だというのです。
副島 まさしく田中角栄に学んだ手法ですね。
佐藤 そうです。結局は石川議員が崩れなかったこと、それから小沢一郎が検察に動じなかったことは、「お爺さん、お婆さんパワー」をきちんとつかまえていたことだと思うのです。
副島 こうしたお爺さん、お婆さんたちは、俗に老人といわれていますが、彼らは人生経験の達人なのです。
 彼らが、「もう自民党には戻らない。戻させない」と決断しているのです。これはすごいことです。
p39~
副島 私もこの前、小林興起衆議院議員に聞いたら、次のように言っていました。「石川知裕議員が検察に巨額な献金を受け取ったと言い、小沢にそのことを報告したという言質を取りさえすれば、小沢は逮捕される。ウソでも何でも、拷問に近い尋問をかけてでも、検察は石川から言質を取りさえすれば、小沢を逮捕できる」ということでした。
 しかし石川議員は屈しなかった。受け取っていないものは受けとっていないと、頑として検察をはねつけた。そして小沢一郎もまた、検察と取引や駆け引きを一切しなかった。ものすごい気迫でした。
佐藤 今回、小沢幹事長サイドが非常に巧かったのは、異例の弁護体制を取ったことです。一方においては従来型の「ヤメ検」をつけた。他方では人権派の安田好弘弁護士たちをつけました。
 安田好弘弁護士は、オウム真理教事件和歌山カレー事件光市母子殺害事件などの著名な凶悪事件や、死刑が求刑された事件の刑事弁護を数多く担当した人権派の弁護士として有名です。
 人権派の弁護士をつけることによって、何の取り調べが行われているかということを、どんどんマスコミに流した。そして連日、夜の10時過ぎまでの8時間にわたる取り調べがあったら、それはおかしいという抗議文を叩きつけるのです。
 特捜事案で捜査段階から人権派弁護士が入ってくるということは、今までなかったことです。こういう異例のやり方をしました。
 ここには、「検察と取引が成立しうることなどまったく考えていない」という、小沢幹事長のシャープな認識が出ていると思います。
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安田好弘弁護士 【小沢氏不起訴】法廷攻防へ 人権派ら異色弁護団 検察も総力戦2010-01-25 
【小沢氏不起訴】法廷攻防へ 人権派ら異色弁護団 検察も総力戦
産経ニュース2010.2.4 21:14
 1月23日、約4時間半にわたる最初の任意聴取を終え、記者会見で身の潔白を訴えた民主党の小沢一郎幹事長。その隣にいたのは小沢氏側が付けたとされる衆院議員、石川知裕(ともひろ)被告(36)の弁護人だった。小沢氏の立件を視野に入れ、石川被告らから供述を引き出そうとする「最強の捜査機関」。これに対し、小沢氏側は“実力派”で知られる弁護士が連日接見に訪れ、石川被告らを強力にサポートし、両者のギリギリの攻防は起訴直前まで続いた。
 「簡単には自供させられないかもしれないな」。ある検察幹部は石川被告に付いた弁護人の名前を聞き、懸念を示した。石川被告の弁護人となったのは、オウム真理教の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚や山口県光市の母子殺害事件の被告らの主任弁護人を務め、死刑廃止運動を先導する“人権派”の安田好弘弁護士だった。
 さらに、石油卸会社「石橋産業」をめぐる巨額手形詐欺事件や泉井石油商会脱税事件などを担当した検察OBの木下貴司弁護士が選任された。両者の間での意思疎通はないとされ、“異色の弁護団”となったが、徹底抗戦の姿勢は同じだ。
 公設第1秘書の大久保隆規被告(48)にも、検察OBと、小沢氏の秘書だった弁護士が付いた。
 対する特捜部は、ベテランの吉田正喜副部長が複数回、石川被告の取り調べに当たったほか、逮捕された3人の中でもっとも口が堅いとされる大久保被告には、途中から大阪地検特捜部で容疑者を自白に追い込む“割り屋”として知られる検事を投入するなど総力戦で臨んだ。
 水谷建設元幹部らが石川、大久保両被告に渡したと供述した計1億円の裏献金について厳しく問いただし、吉田副部長は「証拠は十分ある」と詰め寄った。
 一方、昨年3月の西松建設の違法献金事件で大久保被告が逮捕された際には「秘書の犯罪」として見送られた小沢氏本人の聴取についても、今回は事件の性質が異なるとして、2度にわたり行われた。
 計約7時間半にわたり、小沢氏と対峙(たいじ)したのは、副部長の下で事件をまとめる主任検事の木村匡良検事。当初は副部長を起用することも検討されたが、昨年4月から継続して捜査にあたり、政治資金規正法に精通していることから抜擢(ばってき)されたという。
 石川被告らは容疑内容については認めたものの、小沢氏の積極的な関与については否認を貫いており、法廷でも小沢氏をめぐり激しい攻防が続くことが予想される。
石川容疑者の弁護人安田好弘弁護士ら、公正な取り調べを当局に申し入れ 『小沢疑惑報道』の読み方
異端の肖像弁護士安田好弘
平成10年刑(わ)第3464号強制執行妨害被告事件
 
バッシング渦中の安田好弘弁護士に再び聞く
被告元少年の手紙
光市母子殺害事件menu
和歌山毒カレー事件「カレー事件 10年」「最高裁 全判決文」
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【参院選公示】第一声 小沢前幹事長、輿石氏の地元で「過半数が目標というのが政党である以上筋道だ」
産経ニュース2010.6.24 13:22
 民主党の小沢一郎前幹事長は24日午後、盟友、輿石(こしいし)東(あずま)民主党参院議員会長が戦う山梨県で、参院選の第一声をあげた。
 小沢氏は「選挙は川上から」が持論。都市部の甲府市内ではなく、県南西部の山間に位置する身延町を第一声の場に選んだ。同町内の公園「ホタルの里」の駐車場で、スーツ姿の小沢氏は、ビールケースの上に立ち、約50人の聴衆に向かって「日本のお国のために、私も最後のご奉公として、国造り、ふるさと作りのレールを敷いて、自分の責任を全うしたい。(政権の)要石としての輿石さんを、皆さんの力でまた参院に送っていただきたい」などと訴えた。
 この後、小沢氏は記者団に「過半数が目標というのが政党である以上筋道だ」と語り、恩師である故金丸信元副総理の墓参りのため、同県南アルプス市へ向かった。
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小沢氏は菅氏消費税発言にカンカン
 第22回参院選が24日、公示され、各党党首、候補による熱戦の火ぶたが切られた。民主党の小沢一郎前幹事長(68)は応援先の山梨県で、菅直人首相の消費税引き上げ発言に不満の“第一声”を上げた。菅氏が「54議席プラスアルファ」と定めた目標数にも「常に過半数(60議席)を目指すのが政党の筋道だ」とご立腹。党内で脱小沢体制が進む中、しばらく静かだった小沢氏が選挙戦初日に“反菅”発言を解禁した。改選121議席に438人が立候補し、7月11日に投開票が行われる。
 小沢氏は、盟友輿石東参院議員会長の地元山梨県の山あいにある身延町の「ほたるの里」で、第一声をあげた。「選挙は川上から」の持論通り。気温30度近い暑さの中、地元住民30人の前でビールケースの上に立ち、どぶ板演説を始めた。「参院で民主党は過半数を持っていない。過半数をいただき、理想を実現したい」「輿石さんと気持ちは1つ。選挙は投票箱をあけるまで分からない。失敗は許されない」と引き締めた。
 参院民主党を仕切る輿石氏の当落は、脱小沢が進む党内情勢だけでなく、自らの立場も左右する。演説では政治資金問題に触れず、輿石氏とも合体しなかったが、お願いは真剣だった。
 “反菅”発言が出たのはこの後。消費税率引き上げ発言に対し「前回の参院選や衆院選では、すぐ消費税を増税することなく行政の無駄を徹底的になくし、財源がどうしても不足するなら議論を始めるというのが我々の主張だった」と指摘。報道陣に「主張が変わったのか」と問われると、「私は変わっていません。あとは政府にお聞きください」と不満そうに話した。
 改選54プラスアルファの目標議席も「政党である以上、政権を担うのが最大の目標。常に過半数を目指すのが筋道だ」と突っぱねた。幹事長時代、単独過半数(60議席)以上と繰り返しており、明らかに物足りない様子だった。
 小沢氏が、菅氏の消費税発言や目標議席に触れたのは初めて。菅氏には「しばらく静かにしておいた方がいい」と言われたが、消費税率問題は参院選の争点に急浮上しており、黙っていられなかったようだ。
 「ほたるの里」を後にした小沢氏は、恩人の金丸信・元自民党副総裁の墓がある慈眼寺を訪れた。「毎年1度来ていたが、去年は総選挙で盆休みもなく行けなかった」という。恩人と盟友ゆかりの地で参院選遊説を始めた小沢氏は、今後も、親小沢候補を中心に応援に入る。複数候補擁立の選挙区では、親小沢VS反小沢で身内が対立するケースもある中、菅氏と距離を置いた小沢氏の発言は、波紋を広げそうだ。【中山知子】[2010年6月25日8時52分日刊スポーツ紙面から
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小沢氏、七ケ宿で「川上作戦」
 asahi.com2010年07月01日
 民主党の小沢一郎前幹事長が30日、七ケ宿町を訪れて参院選での支持を訴えた。自民党の厚い地盤であることが多い全国の山間部に出向く「川上作戦」の一環。町は、民主が圧勝した昨夏の総選挙の宮城1~5区でも自民の得票が上回った県内5町村のうちの一つだ。
 小沢氏は滑津地区の公民館前で、雨の中集まった民主の支持者約30人を前に、12分間演説した。「『自由競争で強いものだけが勝ち残ればいい』『生産性の低い所は切り捨てていい』という考えを根本から変えないといけない」と訴えた。
 小沢氏は幹事長を辞めた際、朝日新聞の世論調査で85%が辞任して「よかった」と答えるほどの不人気ぶりだったが、無職の男性(66)は「自民党の大物も来たことがない七ケ宿町にまで足を運ぶとは、たいしたもんだ」。畜産業の高橋聴萌さん(56)は「わざわざ来てもらい、選挙に向けて最高のプラスになる」と話した。
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『小沢革命政権で日本を救え』①このまま「霞が関」が勝利すると、日本はファシズム国家になる
保釈された石川議員「頭からウソ話に乗り、取調べをした検事もとんでもない」 秘書らに保釈条件
「取調室では検事に引きずられてしまう」釜ゆで、ノコギリ引きにはせず、絞首刑で楽にさせてあげる〔ムネオ日記 2010年1月26日、27日〕
小沢が良い悪いは別で、検察とそのポチに成り下がったマスコミはひどい 「マスコミは検察の犬」 
検察(審査会)の権限が政治的に不当な影響を及ぼすことについての危機感
“検察の正義”に委ねていいのか? 検察を支配する「悪魔」
特捜検察の預言〈佐藤優〉政治家あるいはエリート官僚のどちらが日本国家を支配するかの権力闘争


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