<元名大生事件>明日(2017/8/24)控訴審初公判 責任能力と量刑が争点

2017-08-23 | 少年 社会

<元名大生事件>あす控訴審初公判 責任能力と量刑が争点
 名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂など6件の罪に問われ、名古屋地裁の裁判員裁判で無期懲役判決を受けた元名古屋大女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の控訴審初公判が24日、名古屋高裁で開かれる。弁護側は精神障害を理由に改めて無罪を訴え、新たに量刑も争う見通し。高裁が無期懲役判決を維持するかが最大の焦点となる。
 弁護側は「個別の取材には対応しない」としたが、関係者によると、完全責任能力を認めた地裁判断の誤りを指摘する控訴理由書を提出。一審では「精神障害の影響は重大で、責任能力はなかった」と6件全ての無罪を主張した。
 地裁は今年3月の判決で、元名大生が広汎性発達障害と双極性障害(そううつ病)を抱え、犯行に与えた影響について「一定程度あったが限定的」と認定。「複数の重大かつ悪質な犯罪に及んでおり、罪は誠に重い」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。
 地裁は判決後の説諭で「弁護側は心神喪失の主張にこだわり、量刑に関する主張がなく、全く無防備な状態だった」と弁護方針を批判。「有期刑に近い無期懲役」とも述べた。 弁護側は被告人質問などを通じて量刑面の主張を補充するとみられ、控訴審は刑の重さが争点に加わる見通しだ。児童精神医学の識者に対する証人尋問も検討する。元名大生は「謝罪の意思はどの被害者に対してもあるが、謝罪や反省の方法がまだ分からない」と供述していた。
 一審では起訴前後に精神鑑定した医師3人が出廷し、弁護側の2人は「障害は重度で、善悪の判断基準がない」と証言。検察側医師は「障害の影響は限定的」と見解が分かれた。
[元名大生殺人・タリウム混入事件]名古屋地裁判決によると、仙台市内の私立高に通っていた2012年5~7月、中学と高校の同級生男女2人に硫酸タリウムを飲ませ、殺害しようとした。14年12月には名古屋市昭和区の自宅アパートで知人の森外茂子(ともこ)さん=当時(77)=を殺害。6日後に帰省先の仙台市で青葉区の女性方に放火、住民3人の殺害を図った。地裁は17年3月、元名大生の完全責任能力を認めた上で求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。弁護側が控訴した。
  2017年08月23日水曜日

<タリウム事件>同級の被害女性「きちんと反省し罪償って」
  元名古屋大女子学生の控訴審が名古屋高裁で始まるのを前に、小中学校の同級生だった被害女性(21)が22日、代理人を通じて報道各社の取材に文書で応じた。女性は「(無期懲役の名古屋地裁判決と)真剣に向き合ってほしかった」と現在の心境を吐露した。 今年1~3月に開かれた一審は裁判員らが22回に及ぶ公判で重刑に導いた。女性は「裁判官・裁判員の皆さまに出していただいた判決。私なりに受け止め、被告にも真剣に向き合ってほしいと思っていた」と被告側の控訴を振り返る。
 女性は高校2年だった12年5月、元名大生と仙台市内のカラオケ店に入り、飲み物に劇物の硫酸タリウムを混入されたとされる。「恐ろしい薬物の実験台にされた」「人間ができることではない」。地裁の法廷で朗読された供述調書には、今も解消できない怒りや恐怖がつづられていた。
 「今は裁判の行方を見守りたい」と女性。手脚の激痛や脱毛に突然襲われた中毒症状はほぼ回復し、現在は仙台市内で介護職に就いている。控訴審に臨むかつての親友に強く願う。
 「今度の判決で(刑期が)どんなに長いものであっても真剣に向き合って、きちんと反省し、罪を償ってほしい」
 2017年08月23日水曜日

 ◎上記事は[河北新報]からの転載・引用です
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「酒鬼薔薇君、大好き♪ 少年法マンセー!」心に魔物を育てた名大女子学生の履歴書 『週刊新潮』 2015年2月12日号 
名大女子学生 いびつな願望 「佐世保事件が影響」か 殺人事件・タリウム事件・放火容疑(焼死体に興味)・・・
元名大生の母「神戸の児童殺傷事件美化に愕然」「私たちが違う接し方していれば」公判で後悔と謝罪 2017/2/16
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【平成30年史 変容する犯罪(4)】「人を殺さない自分になりたい」「空虚な自分を埋める」少年事件、無差別大量殺人の背景に・・・
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