アサド=プーチン連合の時間稼ぎにシリア人は落胆 黒井文太郎

2013-09-13 | 国際

アサド=プーチン連合の時間稼ぎにシリア人は落胆
ワールド&インテリジェンスジャーナリスト・黒井文太郎のブログ2013/09/13(金) 10:43:22
 シリア政府が化学兵器禁止条約に加盟申請。国連事務総長が歓迎の意を示しています。
 ロシアの作戦でしょうが、これでアサド政権は安堵しているはず。焦点ずらしと時間稼ぎが目的であることは見え見えですが、すっかり外交舞台では化学兵器の国際管理の話に移っていて、問題の核心からどんどんずれていっています。これで、また長々と実のない交渉が続けられ、その間にアサド軍によって市民がどんどん殺害されていきます(すでに政府軍の砲撃・空襲の強化は始まっています)。
 私の知る限り、シリア人の知人もSNSでの反応も、「やっぱりこれまでと同じで、外国なんてアテにならないな」という落胆感が圧倒的です。なんだか可哀想でしかたありません。
 安倍首相はプーチン政権に同提案を歓迎するメッセージを伝えたとのこと。シリア国民に成り代わり、「残念です」と申し上げておきます。
 ところで、先週の週刊朝日に殺害されたり拷問されたりした親族について書いたのですが、過去エントリーで元義父母のことを書いたことがあって、その点を知人に聞かれました。ので、私的な事情ですが、補足します。 元義母は一時期消息不明で、死亡情報が親族に流れたのですが、その後、無事が確認されました。現在、シリア国内で親族とともに暮らしています。
 元義父は昨年、死亡しましたが、それは殺害されたのではなく、病死です。ですが、病状が悪化したのに、街が戦闘中で病院に行けずに死亡したので、やはり内戦の被害者だと思っています。
 *上記事の著作権は[ワールド&インテリジェンスジャーナリスト・黒井文太郎のブログ]に帰属します
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「シリア空爆のシナリオ アサド政権の化学兵器使用と恐怖政治」 黒井文太郎 2013-09-04 | 国際 
  アサド政権は独裁体制を守るためなら、どんな非道なことでも躊躇しない政権 . . .
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