副総理 麻生太郎-「毒舌力」が日本を救う

2013-04-14 | 政治

副総理 麻生太郎 -「毒舌力」が日本を救う
PRESIDENT 2013年4月29日号
著者 三河五朗 2013年4月13日
黒のボルサリーノを目深にかぶり、水色のマフラーに黒のファー付きのロングコート。72歳と思えぬスタイリッシュないでたちでモスクワに降り立った。ウォールストリート・ジャーナルが「ギャング・スタイル」と形容した存在感はファッションだけではない。今年2月、G20財相・中央銀行総裁会議の共同声明で、懸念されていた日本の名指し批判を回避させ、アベノミクスを国際社会に承認させた交渉能力。円安政策だと批判しようとしたショイブレ独財相には、BIS3次規制の実施を2年近く延期させているドイツの姿勢などにさらりと触れて黙らせたとか。国内政策としての量的緩和は認めさせつつ、外債購入や為替介入など海外に影響を与える政策を否定する合意で、最後まで日本批判をしていた韓国にはしっぺ返しをくらわせた。
戦後の名宰相・吉田茂の孫であり、鈴木善幸元首相を岳父に持ち、妹は皇族。元五輪クレー射撃選手で元財閥社長。存在自体に華がある。その華が首相時代には「軽さ」と見られ、バー通いや些細な失言でメディアに足元をすくわれた。だが、リーマンショック後の緊急金融サミットで財政出動を渋っていた米国の態度を変えさせ、国内では素早い景気回復策を打ち出して最悪の事態を回避した実績は疑いない。
首相経験後に大蔵大臣となり1930年代のデフレ不況を脱却させた高橋是清について「学ぶところが多い」と語る。首相時代にもしばしばその政策を模倣していた。リフレ派ではあるが、すべての責任を日銀に押し付けるのではなく、積極財政を重視する。
強面にべらんめえ調の毒舌は照れ隠しの擬態だ。実は人心掌握術にたけ官僚の信頼も厚い。「平成の高橋是清」と望みを託されるデフレ脱却のキーマンである。
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