オウム平田信被告 第15回公判 2014.2.17 被告人質問始まる (19~21、25日、計5日間の予定) 

2014-02-17 | オウム真理教事件

【オウム法廷 再び】平田被告の被告人質問始まる 拉致事件「信者救出だと思った」 改めて謝罪も
 産経ニュース 2014.2.17 16:27
 平成7年の目黒公証役場事務長、仮谷清志さん=当時(68)=拉致など3事件に関わったとして逮捕監禁罪などに問われたオウム真理教元幹部、平田信(まこと)被告(48)の裁判員裁判の第15回公判が17日、東京地裁(斉藤啓昭(ひろあき)裁判長)で開かれ、被告人質問が始まった。平田被告は拉致事件について「(信者の)救出だと思った」と説明した。平田被告が発言するのは1月16日の初公判以来。
 被告人質問冒頭、平田被告は「仮谷さん、ご遺族にとどまらず、被害者になられた皆さま、社会全般に対して心よりおわび申し上げます。申し訳ありませんでした」と改めて謝罪した。
 検察側の冒頭陳述によると、平田被告らは7年2月、脱会しようとした女性の居場所を聞き出すため兄の仮谷さんを拉致した。平田被告は「(拉致の)認識の共有はなかった」と起訴内容を一部否認している。
 この日は弁護側の質問に答えた。拉致事件当日、元幹部、中村昇受刑者(47)に「女性が家族に監禁されている」と言われ、レーザー銃を使ってボディーガードの目くらましをするよう指示されたという。
 平田被告は「今までに(信者)救出に何度か関わっているので、それと同じだと思った」と話した。説明の際に拉致という言葉はなかったという。
 拉致の際は、中村受刑者が「いた」と言って乗用車から飛び出し、他の信者らとともに前方でもみ合っているのを見たが、仮谷さんの姿は見えなかったと説明。事件後は「呆然とした感じだった」と話した。
 検察側は、拉致後に平田被告が元幹部、井上嘉浩死刑囚(44)に「案外簡単に拉致できたと報告した」としているが、平田被告は発言を否定し「私自身が状況を把握しきれていなかった」と述べた。
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オウム平田被告、拉致計画知らず 地裁の本人質問で主張
 日本経済新聞 2014/2/17 23:25
 オウム真理教元幹部、平田信被告(48)の裁判員裁判の第15回公判は17日午後も、東京地裁(斉藤啓昭裁判長)で平田被告の被告人質問が続いた。1995年の目黒公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68)の拉致事件について、平田被告は「(仮谷さんの妹の)女性を救出すると理解していた。(拉致を見て)ぼうぜんとした」と証言し、拉致計画を知らなかったと主張した。
 平田被告はこの日の公判で、事件前夜に拉致計画を説明したとする井上嘉浩死刑囚(44)らの証言に反論。「出家したがっている女性信者が家族に監禁されているので救出しに行くと理解していた」と説明した上で、「今となっては問題だが、当時はそういうケースがよくあった」と話した。
 さらに、拉致を実行する直前に拉致に使ったワゴン車内で全員で話し合ったとされる点についても証言した。「(もう1台の)乗用車の運転席に座っていた。ワゴン車には行っていない」と主張。「近くで警察が駐車禁止の取り締まりをやっていて、空にするのはまずいと思った」と理由を述べた。
 検察側は冒頭陳述で、(1)平田被告が事件前夜に井上死刑囚らに拉致計画の説明を受け(2)実行直前にもワゴン車内で拉致方法を話し合った場にいた――として「拉致と知った上で犯行に加わった」と主張。弁護側は「拉致と知らなかった」として、ほう助犯にとどまると反論している。
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「いかがわしさ感じた」 オウム平田被告、入会の経緯を説明
 日本経済新聞 2014/2/17 13:30
 オウム真理教元幹部、平田信被告(48)の裁判員裁判の第15回公判が17日、東京地裁(斉藤啓昭裁判長)で開かれ、平田被告の被告人質問が始まった。平田被告は1987年に教団の前身団体に入会した経緯について「いかがわしさは感じていたが、麻原(彰晃元教団代表=松本智津夫死刑囚、58)の迫力に引きずり込まれてしまった」と説明した。
 平田被告は被告人質問の冒頭、改めて事件の被害者らに謝罪。緊張した様子で時折言葉を選びながらも、はっきりと証言した。
 松本死刑囚ら25人が立候補した90年の衆議院選挙について「私たちに現世を捨てろと要求し出家させたのに、なぜ自分から社会の中に飛び込むのか、矛盾すると思った」と当時の疑問を証言。
 94年の教団中国ツアーに「(修行用の)ヘッドギアをばからしくてかぶらずに行った」ことで松本死刑囚に激怒されたことや、同年のロシアツアー後に松本死刑囚が「(教団に)ついてこれない者は手を挙げろ」と言われ「わけもわからないものに巻き込まれたくない」と、ただ一人挙手したことなどを明かした。
 この日の公判では被告人質問に先立ち、期日外に非公開で尋問を実施した元信者2人の法廷証言が読み上げられた。
 95年の目黒公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68)の拉致に加わった元信者(48)は1月23日の尋問で「(拉致に加わった)8人の中に計画を知らなかった者はいないと認識している」と証言。
 同年の東京都杉並区のマンション爆破事件に関与した元信者(44)は同24日の尋問で、事件の実行前に教団施設内で井上嘉浩死刑囚(44)が教団内での平田被告の通称を挙げて「待機場所を何度も指示していた」と述べたという。
 検察側は冒頭陳述で、仮谷さん拉致事件について「拉致と承知の上で犯行に加わった」と主張。弁護側は「拉致と知らずほう助犯にとどまる」と反論している。マンション爆破事件についても、共謀とする検察側と無罪を訴える弁護側は全面的に対立。これまでに証人出廷した元信者らの証言も食い違っている。
 平田被告の被告人質問は19~21、25日と計5日間行われる予定。
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オウム平田被告裁判:被告人質問で「申し訳ございません」
 毎日新聞 2014年02月17日 12時38分(最終更新 02月17日 13時16分)
 *25日まで計5日間予定
 東京地裁(斉藤啓昭(ひろあき)裁判長)で審理されている元オウム真理教幹部、平田信(まこと)被告(48)の裁判員裁判で17日午前、被告人質問が始まった。平田被告は教団の一連の事件について「申し訳ございませんでした」と謝罪した。被告人質問は25日まで計5日間予定されている。
 仮谷清志さん(当時68歳)監禁事件(1995年2〜3月)など3事件で起訴された平田被告は、被告人質問の冒頭で「仮谷さんやご遺族だけにとどまらず(教団の事件で)被害に遭われた方々や社会全般におわび申し上げます」と述べた。
 平田被告側は、仮谷さん事件については犯行の手助け(ほう助)にとどまると主張。宗教学者宅爆破事件(95年3月)は無罪を訴え、教団東京総本部火炎瓶投てき事件(同)は起訴内容を認めている。これまでの公判には10人の元信者が証人出廷したが、証言内容は一致していない。
 仮谷さん事件で主導的な役割を果たした中村昇受刑者(47)と井上嘉浩死刑囚(44)はともに「事前に平田被告に計画を伝えた」と証言。事件に関与した男性(48)は、拉致方法を話し合った場に「平田被告が入ってきた記憶はない」と被告側に近い証言をした。
 爆破事件では、井上死刑囚が「事前に爆破の確認を頼んだ」と述べたのに対し、林(小池に改姓)泰男死刑囚(56)は「計画は知らなかった」と相反した。【山本将克】
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