きのむくままに

或る日の出来事

映画 「沈黙の春を生きて」

2013-03-22 | Weblog

 

1962年アメリカ東部で『沈黙の春』と言う1冊の本が出版されアメリカの世論を大きく揺るがした。

人類が考え、生み出した化学物質がやがて、自分達の住む地球を汚染し、自分達の生命を脅かす日が来る事を、

そればかりでは無く、人類以外の多くの生命体にも、危機をもたらすと言う事を・・・

子供達の指定図書として高い評価を我が国でも受け、著者が亡くなった現在50年も受け継がれてきた名著『沈黙の春』がある。

 

ベトナム戦争に介入したアメリカは1962年、森に潜むゲリラを一掃するため、猛毒のダイオキシンを含む枯葉剤の散布を決定する。

アメリカ政府によると枯葉剤は人体への影響はないはずだったが、

その後ベトナムでは重度の障害を持つ子どもや奇形児が激増。

同様にベトナム帰還兵の子どもたちにも同じような症状が見られるようになる。

アメリカ政府の奨めたべトナム戦争時の枯葉剤空中散布作戦が原因で、

その後遺症として引き起こされた様々な健康被害を受けた人々を訪ね歩く中で、明らかにされて行く、被害の実態描いている。

画面には、様々な障害を生れながらにして、背負って来た人々の声が納められている。

                        

 
べトナムの病院には、ホルマリン漬けになった奇形児の遺体が並べられていた。

べトナム帰還兵が、帰還後自分の子供が先天性奇形を患って生れて来る・・・

                                 

                                                                  ※作品資料より引用

 

原爆が世界で初めて投下され放射能汚染に苦しんだ日本、原発問題で今大揺れの日本だけに、

深刻に考えなくてはならない重い、重い問題・・・

  

 

コメント (2)
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