Mr.Border [要素を区切る要素の存在]

スクリプト言語を使うプログラマーの私的日常。
多くの事に慣れられない不器用な人間が書く駄文集。

近況

2010-07-22 19:35:25 | Weblog
代わり映えしないタイトルで今晩は。
書いておきたい事が溜まってきたのでまとめて書きます。

[痺れ]
首の治療のために通院していたら「これだけ痛みが長引くとなると、電気治療が必要ですねぇ」と言われてレーザーと電流の二つで「痛みを感じる神経をマヒさせる」と言う治療が行われる事になった。
痛みは体の不調を意識に伝えるシグナルだからそれを絶つのはまずいんじゃね?と素人の俺としてはそう思ったし、出来れば痛みを和らげるんじゃなくて根本的な問題を取り去って欲しいが、それは難しい話なんだろう。

とにかく俺は首筋の神経にレーザーを当てられ、患部の首周辺に幾つかの電極を繋がれて電気をかけてられ、痛みが和らいだような……別にかわらんような……。
この治療は、出来れば一日おきに受け続けた方がいいと言われたが仕事の都合上ムリな話なので、今まで通りのペースで通院する事にした。

そこまでは、いい。
問題は、電気治療を行った次の日から右足の痺れが止まらないと言う事。
朝から晩まで、寝ても覚めても、痺れがあるので「これは……やばいかもわからんね」と思って病院に行き、医師に相談した。
「前回の治療の次の日から痺れが続いているそうですが───その部位はこの治療が影響を与える範囲の外なので、別の要因によるものだと思います。暫く様子を見てもらって、一週間以上続くようなら、また相談して下さい」と言われた。
医師曰く、レーザーをあてるために仰向けの姿勢で固定されたために腰の骨に負担がかかり、足に繋がる神経をちょっと圧迫したんじゃないか───らしいが、俺は寝る時は大体仰向けで寝る。

ちなみにその相談をしてから五日経った今も痺れは続いている。
歩けなくなるほどじゃないけど、このまま放置すると重大な障害に発展するんじゃないかと不安になってくるので、次回病院に行ったら首の治療だけじゃなく足の診察もしてもらおうと思っている。


[病気]
病気と言うべきか、障害と言うべきか…。
恐れていた事が、ついに、起きた。
「キミ、○○○○○○(病気)なんじゃないの」と、言われた。

俺には弟と妹が居る。
じつは二人とも障害がある。らしい。
パっと見わからないが、喋りだすとボロが出ると言う知的だか精神だかの障害。正直認めるのが嫌で詳しく話を聞いてない。

弟は確か精神……。俺は見た事が無いのだが、弟は過去に学校などでキレた事が何回かあるらしく、その時の暴れ方は尋常では無いらしい。そうなってしまった時に弟をなだめられるのは特定の人物だけらしく、他の人の言う事は一切聞かないらしい。
その話を聞いた時「俺は日常的にかなり苛めてて、そんな風にキレられた事無いんだけどな…」と思い、同時に「俺に対して開放できない怒りを他の所にぶつけていると言う事なのかな。自粛しよう」とも思った。
弟と俺を比較すると、俺の主観では俺の方がキレやすい気がする。と言うか弟がキレた姿は本当に見た事が無い。

妹は知的障害。計算が出来ない。
一桁の数字の足し算くらいは出来るが、二桁になるともう駄目。
文章問もムリ。「六個のビスケットがあって、二個食べたら残りは何個?」とかでもチンプンカンプンな顔をする。そうすると他の人が助け舟を出してやる感じで「じゃぁ"6引く2"は?」と聞くと、妹はかなり自信なさげに「うーん………4?」と答えるので、助け舟を出した人が「じゃぁ、六個のビスケットがあって、二個食べたら残りは何個?」と聞くと、また妹は自信なさそうに「………4?」とか言うので一見分かっていそうだが、俺がいじわるで「6引く4は?」と聞いて「……2?」と答えさせた後に、同じ問題を出したら「……2?」と答えたので、ヤツはやっぱり理解できてないと確信した。

詳しくは知らないが、妹は小学校で、弟は中学校で"限界"に達して、普通学級に居られなくなり、養護教育を受ける事になったらしい。
当時の俺は……障害者と言うものを激しく嫌っており、実の弟妹が"ソレ"だと認定されるのは凄く嫌だった───じゃない。嫌なのは「障害者と言うレッテルを自分で自分に貼り付けて困難から逃げる事」とか「俺には散々スパルタ教育をしてきた母が、弟や妹には『乗り越える事』を諦める事をアッサリ認めた事」とか「弟や妹との接し方を学ぶために沢山の本を読んだ母が、外出先で『あの子は多動だね』『あの子はADHDだね』とか俺に言いまくるようになった事」とか。
家族の中で唯一マトモだと思っていた母まで『障害』のせいでおかしくなってしまったと俺は悲しんだ。

父は、障害者として認定はされていないが、ハッキリ言って普通じゃない。
軽度かもしれんけど、多分そうだろうと俺は思ってた。
父の兄弟にも、直接会った事は無いけど精神的に病んでいる人が何人か居ると言う話を聞いた事があった。

自分の血縁に、こんなにも沢山の……が居る。
じゃぁ、俺は?と考えた時、俺はその疑惑を人から向けられる事を恐れ始めた。

俺は、弟も妹も障害者の枠には入って欲しくなかった。
キレたら手がつけられないならキレないようにさせればいい。そもそも弟は滅多な事じゃ怒らない。相当な無茶をさせている俺がそう言うのだから間違いない。あの温厚な弟をキレさせるまでに怒らせた奴が悪い。
妹は確かに算数出来ないけど……俺だって興味無い科目の勉強はからっきし駄目だった。英語の授業中とか「はぁ?何で外国人の知恵もらうために英語の勉強が必要なんだよ。日本人ナメるな。外国の文化とりいれなくても日本はちゃんとやってけるだろ」とか考えたりして勉強する気にもならなかったし。

弟も妹も、障害者の枠に入る必要は無いと思ってた。そこに入ってアイツらが得るメリットは「養護教育を受けるために普通学級の生徒と隔離されるので、イジメから逃げられる」だけだろうと思ってた。
そんなのただの逃げじゃないか、乗り越える努力を怠ってるだけだ、甘えだ、怠慢だ、と母に訴えたが、結局母は二人に養護教育を受けさせる事を決めた。

俺は小学生の時にイジメを受けた時期があったし、夜間出歩いていた時に見知らぬ人に誘拐されて目隠しされたまま知らない所に連れていかれて暴行を受け、その後数週間その人物に付きまとわれて精神的にかなり追い詰められた事もあったけど、基本的に一人で立ち向かって俺に危害を加える人間一人一人に相応の対処をして乗り越えてきた。
まぁ、一人で何でも完璧にやる事はもちろん出来ないので、友達や警察の手を借りたりした事もあったけど「俺は弱者だから守れ!」みたいな主張は恥ずかしいと思ったし、自分で考えて行動する事が可能な肉体があるんだから、自分が受けた痛みは自分が納得する形で返さなければ気が晴れないと思ってた。

やられてる間は苦しくて世界がクソみたいな物に思えてくるけど、自分の努力次第でその世界は変えられるって事が分かれば凄く気分いいんだぞ……って弟と妹に説得を試みたけど、それまで負け犬人生しか歩んで来なかった二人には、反撃した後の世界なんて想像も出来なかったらしく俺の話は聞き流された。

結局二人ともそのまま養護教育を受け続けて卒業し、今は社会人として働いている。
しかしそれも「障害者」として雇われているらしい。
障害者の認定試験?みたいな物が定期的に行われているらしく、二人は常に「ギリギリで障害認定」されているらしい。
そういう事を聞くと、俺はやっぱり「健常者が嘘こいてレッテル貼ってもらって楽に生きてるだけじゃねえか」と思ってしまい、自分の家族と言えども嫌気を感じる。もう言葉には出さないが、俺がそう感じている事を母は知っているらしく「あんたは嫌がるだろうけど、二人に障害があるのは本当だよ」と言われた事もあった。

そして母は「あんたも、軽度だけどそのケがあると思うよ」とも言った。
俺はその時「そんなの絶対認めない。今の俺はそう見えるかもしれないが、俺は成長を続けてその欠点を絶対に克服してみせる」と心の中で誓った。
大体、障害なんてものは程度の差を無視すれば誰にでもあるようなモンだ。それが原因で社会生活を営む事が困難なら、それは「障害」だろうが、そうじゃないなら気にするべき事じゃない。ましてや、その「小さな障害」を誇張表現して福祉制度の恩恵を受けるだなんて……。



……と、思っていたのだが、弟の事も妹の事も、俺の家族の事は(そういう事に関しては)何も知らないであろう人物から「病気」の疑いをかけられた。
疑われる病名を聞いて、帰宅してからネットでそれを調べると……確かに、俺の症状にピッタリあてはまると思った。

○予測と異なる状況になるとパニくってしまい頭が真っ白になって何も喋れなくなるし考える事も、何かを思い出す事も出来なくなる。
故に突然の予定変更などを嫌う。例えば車の運転中に同乗者がいきなり目的地の変更を提案したりするとキレる。

○コミュニケーションが苦手。特に非言語的なコミュニケーションが苦手。
喋る事は一応出来るし、興味がある分野については記憶力に長けている場合もあり難しい言葉などを多用するケースもあるので会話能力は正常と思われがちだが、実際には本や新聞等で読んだ文章を並べているだけで、意味は理解していない事がある。
ボディランゲージなどの、非言語的なコミュニケーションが通じない。そのため他人の様子などからその心情を読み取るなどと言う事が出来ない。

○興味を持った物に対する集中の度合いが異常。
例えば漫画を読み出すと周りの声などが一切聞こえなくなるとか、ゲームをやり始めると本当に寝食を忘れて没頭するとか、「パソコンが恋人なんだね」とか言われるくらいいつでもパソコンでプログラムを書く事を考えていて他の事には全く興味を示さずプログラミングを続ける生活をするとか。

○注意の切り替えが苦手
最近気が付いたけど、俺はプログラミングをやり始めると、それ以降は寝るまでプログラミング以外の事を考えられない状態になる。だから会社で仕事する時はプログラミングは必ず後回しにするようにした。

○刺激に敏感。あるいは鈍感。
常に肩に力が入っているような状態で、触られる事を嫌がったりする。小さな声にも反応して聞き取る事がある。
俺は、今は音楽を聞きすぎたせいか耳が遠くなっちゃってるが、小さい頃は地獄耳と言われるくらい耳は敏感だった。

○とても優秀な、劣等生
興味が沸いた事については凄く頑張るけどそれ以外の全ては完全におざなりにする。
中学生の時、俺は工業高校に進学を希望していた。教師からは「工業高校に進学したいという意思が明確に感じられる実績は認めるが、普通科目の成績がかなり悪い。普通に試験を受けたら合格できる可能性は低い。だからペーパーテストが無い推薦試験を受けさせるか、あるいは志望校を変更させるか教師の間で議論中」と言われた。結局俺は推薦してもらえる事になったがその試験では落ち、普通の試験で合格した。

……以上、こんな感じ。
ぶっちゃけてしまうと「アスペルガー」なんじゃない?と言われたんだけど───これは……程度の差を無視すれば結構大勢の人が該当するような気がしないでもない……と思うのは、俺は健常者でありたいという願望によるものだろうか。わからん。

とりあえず、アスペルガーかどうかはともかく今度専門医と面談する事になった。
仕事上のミスの原因が、なんらかの病気にあるのならばそれを治療しよう、と言う目論見なのだが……ちょっと心配な事がある。
例えば……

専門医「面談によりあなたの病気が分かりました。○○○です。あなたには○○○に特有の特徴があります。あなたはそれを踏まえて、ミスをしないように配慮するといいでしょう。以上で面談は終わりです。治療は今更できません。薬の使用はお望みでないようなのでアドバイスくらいしか出来ません」
俺「俺にそういう特徴がある事なんかもう分かってるんですが……マジでアドバイスだけ?そんだけ!?」

……てな事になるかも、とか。

専門医「あなたは○○○です。これは治療で症状を抑えられる物ではありません。今後も今の職場で働きたいのなら、同じ職場の社員全員に「彼は○○○だから■■■のような状況に置かれると生産性が落ちるので、そこはもう諦めて、そうならないように工夫して下さい」と協力を求めるしかありません」
俺「……障害者認定…」

……とか。
まぁ、素人がアレコレ考えても仕方がない。
専門家に相談してもどうしようも無いのなら……その専門家はヤブだったと思う事にして別の専門家に相談するかもな。
とりあえず面談の日を待つ。


[障害者]
俺は弟や妹が障害者として認定される前から、障害者を嫌っていたのだが、その理由は…………小学生の時、好きだった女子が身体に障害のある生徒と遊んでいたのを目撃した───までは、別にどうでもいいんだけど、障害のある生徒が膝枕してもらっている状態からいきなり起き上がってその女子と熱烈なディープキスをした。女子は動揺する事なくその行為を受け入れて、やりたいようにやらせているようだった。
俺にとってはかなりのトラウマになる光景だった。
それ以来、俺は障害者と聞くとそれだけでイラつくようになってしまった。
だがそのイラつきはどこにぶつける事も許されないので、俺はなるべく彼らに近づかないようにして、お互いが平和に生きられるようにしようと思った。




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