Mr.Border [要素を区切る要素の存在]

スクリプト言語を使うプログラマーの私的日常。
多くの事に慣れられない不器用な人間が書く駄文集。

注意力欠如

2010-07-31 18:24:07 | Weblog
今日も治療を受けるために病院に行った。
もう何回目の通院だか分からんけど、医師曰く「一日おきにやるのが効率的です」らしいので、行ける時はなるべく行くようにしている……。

看護師さんの顔も大体覚えちゃうくらい、行きなれた病院。
……なんだけど、いまだに利用方法が掴めていない。

①まず、病院に行ったら、受付に置いてある「リハビリ用シール」を自分の診察券に貼って、それを受付の箱に入れる。
②箱に入れると即座に看護師さんがそれを取り出して、病院の奥の方へ行って俺のカルテを持ってきてそれを俺に渡す。
③俺はそれを持ってリハビリを受けるエリアに行って、そこに居る看護師さんに渡す。
④順番が回ってくると、治療が受けられる。
⑤二種類の治療をやり終えたら、またカルテを渡されるので、それを受付の人に渡して、代金を払って領収書と診察券を貰って帰る。

まぁ、こんな感じ。
なんだけど。
「受付の人、目の前に居るのに何故『診察券は箱に入れて』って言うんだろう…手渡しでいいんじゃ?」と思って、シールを貼らずに診察券を渡したら「これは、こうして下さいねー」とやり方を説明された。理由がよく分からん。

受付でカルテを受け取って、リハビリ用のエリアに移動してからも……俺はもう受付で診察券を渡した時点で治療の予約は入れられていると錯覚してしまい、カルテを持ったままそのエリアで待ち続けた。リハビリ用エリアは大変混んでいたので看護師さんも忙しそうだった。診察の方だったらいつも2~3時間は待たされるが、リハビリの方は長くて30分。
それが今日は一時間も待って、気が付いたら、俺より後に来た筈の人が治療を受けていた。
「おや?」と思った時に、自分がまだカルテを持ってることに気が付いて「コレ渡さないといつまで経っても順番こないのか~っ!」と気が付いた。


今までの俺なら「あぁ、俺小さい頃から他人に頼りきって生きてきたから常識が無くて、自分一人じゃ様々なサービスを普通に使いこなす事すら出来ないんだな」と思ったりしてたんだが、今日のは常識うんぬんじゃなくて「ちょっと回りの人間を見てればすぐに気が付く事に、一時間以上気づかなかった」だ。
漫画読んでたので、それに意識が集中しちゃったせいもあるが…。
何かに集中すると他の全てが視界に入らなくなるんだよなー……。

カルテを渡して順番が回ってくるのを待つ間、俺がリハビリ用のエリアに来た時何を見ていて何を見てなかったか考えた。
順番待ちをしている患者達を見て「あーこりゃ長くなりそう」と思ったあと、通路沿いの棚に漫画が置かれてるのを見つけて「これ読んで待とう」と思い、椅子に座ってカルテを膝の上に置いて漫画を読みながら、自分の名前が呼ばれてないか注意するよう気をつけてた───ってのを思い出した。

……正直自分では病気なのかよく分かんネ。

意見

2010-07-30 13:24:23 | Weblog
先週末、実家に帰った。
母が以前言ってた事について、俺はちょっと意見を聞こうと思った。

俺「母さん、前に言ってた事について聞きたいんだけどさぁ」
母「何?」
俺「俺にも障害がありそう、って話。具体的には何だと思ってんの?」
母「ん?アスペルガーだと思ってるよ」

アンタもかー orz

俺「俺のどんな所がそう見える?」
母「まずコミュニケーションが苦手な事」
俺「ん……まぁそれは否定できん」
母「それと、嘘を絶対許せない事」
俺「ん……?嘘を許さないのは当たり前じゃない?」
母「この前、(おばさんの家を)出入り禁止になった件あるでしょ?」
俺「あぁ、おばさんがイトコのために行動するって言ってたのに、やらなかった事について俺が責めた事?」

俺はおばさんの事を思い出した。
母や婆ちゃんとの口喧嘩が絶えず、育児方法やら生活のリズム、人間関係などについてアレコレ文句を言われていたおばさん。
家事をしない、子供の躾も出来ない、自分の体調を省みずに遊びまわるナドナド……
人間の不仲がもたらす不快感に日頃からウンザリしていた俺は…「そんなに小うるさく言ったら聞ける話も聞けねぇだろ……もっと相手の事考えて相手のペースに合わせて言えや。。そういう点では、俺から見たらあんたら二人も駄目な大人だよ」とか思ってたんだが……その俺も、結局おばさんのペースに合わせる事が出来ず、泣かせてしまった。
……だが、正直あの程度の言及に耐えられず泣き出すとは思わなかった。むしろ未だにそのレベルなのかと絶望した俺の方が泣きたい気分だった。

母「あんたの言ってる事は正しいけど、あんたの立場を考えたらそれは言うべき事じゃなかったと思うよ。言うにしても、本人に言うんじゃなくて私とかお婆ちゃんとかに『あの人また あんな事して駄目だねぇ』みたいにカゲでコソっと言う程度にしないと」

いや、カゲでコソっと言うのはタチ悪いだろ。
不満があるなら原因を見つけて解決しろ。改善しろ。それが面倒でやらないような瑣末な不満なら口から出すな。俺の耳に不快な言葉を流し込むな。鬱陶しい。

母「嘘とか、約束を破るとか、曲がった事が許せなくて、凄く正直な所がアスペルガーそのものだと思ったよ」
俺「いや、嘘を許さないのは当たり前だろ…。自分の言葉に責任持って当然でしょ?しかもあの人40過ぎたいい大人なんだよ?」
母「だから、あの子は……子供がそのまま年とった感じで大人になっちゃったから…」

どうしようもないの、と言う言葉は、母は今回言わなかったが、今までは言っていた。
『また、そうやって諦めるのか…』という思考とともにイラつきが生じる。
俺の表情からそれを感じて母は言葉を切ったのかもしれない。

俺「……まぁ、いいや。他には?アスペルガーっぽい所って何がある?」
母「①こだわりが強いこと、②常識が通じないこと、③独特の世界観を持っていてそれを変える事を強制されると激しく反発する事……」
俺「『強い』とか『常識』とか『独特の世界観』って結構曖昧なモノだよね。解釈の仕方によっては誰にでもあてはまるんじゃないの?ソレ」
母「うーん……まぁ、そうなんだけど。。ところで、どうして急にこんな話?」
俺「ん?実は会社でさぁ…」

会社で言われた事を母に説明した。
そして今後の予定についても説明した。

母「アンタ偉いねぇ。よく受け入れたねぇ」

いや、俺はまだ受け入れたワケじゃないしアスペで確定したわけでもない。
ただ、ちゃんとした専門家に診断してもらう事を選択しただけだ。
それを提案されたから実行に移すだけだ。
悩んでいるけど何もしないだなんて事をするのはバカバカしいと思うから行動しているだけだ。
何の責任もとれない素人の診断に従って治療や対策に勤しむようなムダな事はしたくないだけだ。
こっちは自分の人生かかってて、お金や時間などを使ってそれに取り組むつもりなのだ。
失敗したりとか、ムダになったりしたらそれなりの責任は取ってもらいたい。

……まぁ、実際に裁判起こす可能性まで考えてるか、って言ったら、そこまで深くは考えてないけれど、やるならちゃんと「現在どのような症状があってどんな問題が起きているので困っており、どういう状態にする事を望んでいるのか」を理解してくれた事をこちらが理解できる状態で「どういう活動によって、いつ頃どのようになるのか具体的に説明してくれる」ような人に治療のプランを立ててもらいたい。

実際そこまでやれる人には会った事無いんだけどさ。
医者の経験が少ないせいか、俺の説明が下手で通じないのか、満足な結果を得た事が無い。

母「頭のいい人はアスペルガーな事が多い……って言うかアスペルガーだから専門性が高くなって頭がいいんだよね。だから療育手帳貰えないんだよ。損だね」

療育手帳欲しいだなんて絶対思わないし。

母「辛い事も多いだろうけど、アスペルガーの人は自分の肌に合う仕事が見つかったらズバ抜けた働きを見せる人も沢山いるんだし、何も悲観する事は無いよ」

俺はプログラミングが好きだったが、ヘルニアになってしまったせいでもう長時間PCを使う事が出来なくなってしまったがな…。
俺がアスペルガーだとしたら、恐らくプログラムに専念するのがいいと思うが、それが出来ない体となった今では……。


その後はずっと「偉いねぇ。よく受け入れたねぇ。それに比べて父ちゃんは…」と言う感じの話が続いた。




その後友人の家に行った。
そこでは「かもはブログで色々書いてるが……気にしすぎだと、思うぞ」と言われた。

……だよな!と心の中で思っても、口には出せない俺だった。

専門医の面談を受けたら、きっと俺はアスペルガーと診断されるだろうと思ってる。
……まぁ、決め付けるつもりは無いし、出来れば健常者でありたいけど、正直言って自分が他の人とズレてるのは分かるしなぁ…。
……それに、健常者だと診断されたら、それはそれで……悩みが一個消えるのと同時に俺の状態を改善するための手がかりも一個消える事になるので…素直に喜べない気もする。



しかし今、冷静に考えてみると……友達がどういうつもりで「気にしすぎ」と言ったか分からんなぁ……などと思っている。
○かもの思ってる通り、かもは健常者。
 どう見てもそれを疑う余地は無い。
 他人の言葉を気にしすぎて自分を疑ってるけど、大丈夫だぞ

○残念ながら、かもは確かにアスペルガー(あるいは別の病気)
 だが、生活に支障が出るほどの重さじゃないから気にする必要は無い

○かもが思ってるほど健常者とアスペルガーの人生に差は生じない
 だからどっちでもいいじゃない

この辺は、アスペルガーの「行間が読めない」と言う特徴とは関係なく「ただ俺が前後の言葉をしっかり聞いてなかった」のが原因な気がする。
……聞いたけど忘れたのかもしれない。
これは病気のせいかのか、単純にオッチョコチョイなのか……いや、でも、ここまで気にしてるのに聞き逃すとか、普通無いよなぁ…。やっぱ病的だよなぁ…。

抵抗中

2010-07-24 14:27:33 | Weblog
俺は健常者、俺は健常者、俺は健常者……と心の中で叫び続けている俺。
……精神的に病んでるから健常じゃねーだろとか思いつつ、自分に暗示をかけるつもりでずっと心の中でそう叫んでる。
寝れば気分も記憶もリセットされるので、思い出さない限りは大丈夫なんだけど。

ここ最近、出社した時にオバさん達が「ふぅ~今日も暑いねー」などと言いながら挨拶してくるんだが、俺は暑いと感じてない。意識としては暑さを認識してない。
汗ダラダラかきまくって服がグッチョリになっていて汗臭い状態になってても「そんなに暑くないよなぁ…」とか思ってる。
今までは「俺って暑さに強いんだな」とか思ってたが、アスペルガーの事を知った後の俺としては「あー……アスペって感覚が敏感か鈍感かのどっちかに偏ってて、感覚の種類ごとに偏る方向が違うんだったなー…」とか思って少しゲンナリする。

ついでに思い出したけど、俺は一年通してあまり服装が変わらず、そしてそれで温度に関して辛いと思う事が無い…。
真冬によく「かもさん!そんな薄着で平気なの!?風邪ひいちゃうよ?」と驚かれたりする。そして俺は「寒くないです。大丈夫です」とか言うんだが、「そんな、鼻の頭赤くした状態で言われても説得力無いよw」とか笑われたりする。他人から見たら凄く寒そうにしているように見えるんだろうか。友達がジャケット貸してくれたりして「お、なんか体のフシブシがギシギシと軋む感じが収まったぞ?」と思う事もあったが、あの時も実は相当冷えていたのかもしれない。
あと、冬にフリースを着だして、春、梅雨もなんとなくそのまま着続けて、完全に夏になっててもウッカリ フリースを着て外出しちゃう事もあった。それでも意識的には「暑くない」と思ってたけど、溢れ出る汗の匂いと感触がイヤだったので薄着に切り替えた。


今日まで、それは別に大きな問題とは思ってなかった。
が、しかし!
「HDDに保存してある大事なデータ、いい加減バックアップしとかんと危ないかもなぁー」と思い、大事なデータが入っている外付けHDDをPCに接続して、バックアップするデータを作業用のローカルドライブにコピーしようとした……が、PCの動作がおかしい。
と言うか、外付けHDDの様子がおかしい。これを接続した直後からPCのエクスプローラの反応が悪くなっている。
バックアップ専用の状態で作業を行おうと思い、全ての機器を一回再起動しようとした……のだがOSのシャットダウンすら出来ない。仕方がないので本体の電源スイッチ長押しで強制終了。
様子がおかしいHDDをPCから取り外してみると……熱い。
気温に対しては鈍感だけど、触って感じ取る温度については敏感な俺。(超猫舌。風呂は40℃以上のお湯には浸かれない。でも39℃以下だと(お風呂の湯としては)冷たいと感じる時もある)
ほんの数分稼動しただけのHDDとは思えないくらいの熱さだった。まだ、熱による損傷とかデータ破壊に至るレベルでは無いと思ったけど、そのまま通電していたら過熱し続けるかもしれないと思い、電源を切った。

なぜこんな短時間でこんなに熱くなったんだろう…と思った時に「そういえば最近暑いって言ってる人多かったな……気温が高いのか」と思い至り、エアコンをつけて室内の温度が下がるのを待ち、HDDをPCに繋いだ。「安全な取り外しを実行しなかったのでデータが破損してるかもしれませんが修復は実行しますか?」と言う感じのメッセージが表示された。修復ってどういうふうに修復する?と疑問に思ったが、修復せずにHDD内のデータを確認しようとしたらフォルダしか表示されなかった(見た目上は中身が消えている感じになってた)ので修復を実行した。

結局、大事なデータはちゃんと読み出せて、現在BDにバックアップ中。
俺はBD二枚とHDD一台にデータを保存する形でバックアップしていこうと思っているが、今使ってるHDDはもしかしたらもうヤバいのかもしれないので新しいのを買うつもり。。



自分一人だけなら、何に対して鈍感でも別に問題ないけど、自分以外の何かを管理する時は人並み程度に刺激に反応できないとまずいなぁ…と思った。
……先天性の異常が原因なら、どうしようもないけど。
……仮に自分一人だけになったとしても体温の管理が出来ないと風邪引いたり熱中症とかなっちゃうからマズいな。

なんか……自分の体なのに他人の物みたいだ。意識と感覚が繋がってない箇所が多い。
不便だ。

近況

2010-07-22 19:35:25 | Weblog
代わり映えしないタイトルで今晩は。
書いておきたい事が溜まってきたのでまとめて書きます。

[痺れ]
首の治療のために通院していたら「これだけ痛みが長引くとなると、電気治療が必要ですねぇ」と言われてレーザーと電流の二つで「痛みを感じる神経をマヒさせる」と言う治療が行われる事になった。
痛みは体の不調を意識に伝えるシグナルだからそれを絶つのはまずいんじゃね?と素人の俺としてはそう思ったし、出来れば痛みを和らげるんじゃなくて根本的な問題を取り去って欲しいが、それは難しい話なんだろう。

とにかく俺は首筋の神経にレーザーを当てられ、患部の首周辺に幾つかの電極を繋がれて電気をかけてられ、痛みが和らいだような……別にかわらんような……。
この治療は、出来れば一日おきに受け続けた方がいいと言われたが仕事の都合上ムリな話なので、今まで通りのペースで通院する事にした。

そこまでは、いい。
問題は、電気治療を行った次の日から右足の痺れが止まらないと言う事。
朝から晩まで、寝ても覚めても、痺れがあるので「これは……やばいかもわからんね」と思って病院に行き、医師に相談した。
「前回の治療の次の日から痺れが続いているそうですが───その部位はこの治療が影響を与える範囲の外なので、別の要因によるものだと思います。暫く様子を見てもらって、一週間以上続くようなら、また相談して下さい」と言われた。
医師曰く、レーザーをあてるために仰向けの姿勢で固定されたために腰の骨に負担がかかり、足に繋がる神経をちょっと圧迫したんじゃないか───らしいが、俺は寝る時は大体仰向けで寝る。

ちなみにその相談をしてから五日経った今も痺れは続いている。
歩けなくなるほどじゃないけど、このまま放置すると重大な障害に発展するんじゃないかと不安になってくるので、次回病院に行ったら首の治療だけじゃなく足の診察もしてもらおうと思っている。


[病気]
病気と言うべきか、障害と言うべきか…。
恐れていた事が、ついに、起きた。
「キミ、○○○○○○(病気)なんじゃないの」と、言われた。

俺には弟と妹が居る。
じつは二人とも障害がある。らしい。
パっと見わからないが、喋りだすとボロが出ると言う知的だか精神だかの障害。正直認めるのが嫌で詳しく話を聞いてない。

弟は確か精神……。俺は見た事が無いのだが、弟は過去に学校などでキレた事が何回かあるらしく、その時の暴れ方は尋常では無いらしい。そうなってしまった時に弟をなだめられるのは特定の人物だけらしく、他の人の言う事は一切聞かないらしい。
その話を聞いた時「俺は日常的にかなり苛めてて、そんな風にキレられた事無いんだけどな…」と思い、同時に「俺に対して開放できない怒りを他の所にぶつけていると言う事なのかな。自粛しよう」とも思った。
弟と俺を比較すると、俺の主観では俺の方がキレやすい気がする。と言うか弟がキレた姿は本当に見た事が無い。

妹は知的障害。計算が出来ない。
一桁の数字の足し算くらいは出来るが、二桁になるともう駄目。
文章問もムリ。「六個のビスケットがあって、二個食べたら残りは何個?」とかでもチンプンカンプンな顔をする。そうすると他の人が助け舟を出してやる感じで「じゃぁ"6引く2"は?」と聞くと、妹はかなり自信なさげに「うーん………4?」と答えるので、助け舟を出した人が「じゃぁ、六個のビスケットがあって、二個食べたら残りは何個?」と聞くと、また妹は自信なさそうに「………4?」とか言うので一見分かっていそうだが、俺がいじわるで「6引く4は?」と聞いて「……2?」と答えさせた後に、同じ問題を出したら「……2?」と答えたので、ヤツはやっぱり理解できてないと確信した。

詳しくは知らないが、妹は小学校で、弟は中学校で"限界"に達して、普通学級に居られなくなり、養護教育を受ける事になったらしい。
当時の俺は……障害者と言うものを激しく嫌っており、実の弟妹が"ソレ"だと認定されるのは凄く嫌だった───じゃない。嫌なのは「障害者と言うレッテルを自分で自分に貼り付けて困難から逃げる事」とか「俺には散々スパルタ教育をしてきた母が、弟や妹には『乗り越える事』を諦める事をアッサリ認めた事」とか「弟や妹との接し方を学ぶために沢山の本を読んだ母が、外出先で『あの子は多動だね』『あの子はADHDだね』とか俺に言いまくるようになった事」とか。
家族の中で唯一マトモだと思っていた母まで『障害』のせいでおかしくなってしまったと俺は悲しんだ。

父は、障害者として認定はされていないが、ハッキリ言って普通じゃない。
軽度かもしれんけど、多分そうだろうと俺は思ってた。
父の兄弟にも、直接会った事は無いけど精神的に病んでいる人が何人か居ると言う話を聞いた事があった。

自分の血縁に、こんなにも沢山の……が居る。
じゃぁ、俺は?と考えた時、俺はその疑惑を人から向けられる事を恐れ始めた。

俺は、弟も妹も障害者の枠には入って欲しくなかった。
キレたら手がつけられないならキレないようにさせればいい。そもそも弟は滅多な事じゃ怒らない。相当な無茶をさせている俺がそう言うのだから間違いない。あの温厚な弟をキレさせるまでに怒らせた奴が悪い。
妹は確かに算数出来ないけど……俺だって興味無い科目の勉強はからっきし駄目だった。英語の授業中とか「はぁ?何で外国人の知恵もらうために英語の勉強が必要なんだよ。日本人ナメるな。外国の文化とりいれなくても日本はちゃんとやってけるだろ」とか考えたりして勉強する気にもならなかったし。

弟も妹も、障害者の枠に入る必要は無いと思ってた。そこに入ってアイツらが得るメリットは「養護教育を受けるために普通学級の生徒と隔離されるので、イジメから逃げられる」だけだろうと思ってた。
そんなのただの逃げじゃないか、乗り越える努力を怠ってるだけだ、甘えだ、怠慢だ、と母に訴えたが、結局母は二人に養護教育を受けさせる事を決めた。

俺は小学生の時にイジメを受けた時期があったし、夜間出歩いていた時に見知らぬ人に誘拐されて目隠しされたまま知らない所に連れていかれて暴行を受け、その後数週間その人物に付きまとわれて精神的にかなり追い詰められた事もあったけど、基本的に一人で立ち向かって俺に危害を加える人間一人一人に相応の対処をして乗り越えてきた。
まぁ、一人で何でも完璧にやる事はもちろん出来ないので、友達や警察の手を借りたりした事もあったけど「俺は弱者だから守れ!」みたいな主張は恥ずかしいと思ったし、自分で考えて行動する事が可能な肉体があるんだから、自分が受けた痛みは自分が納得する形で返さなければ気が晴れないと思ってた。

やられてる間は苦しくて世界がクソみたいな物に思えてくるけど、自分の努力次第でその世界は変えられるって事が分かれば凄く気分いいんだぞ……って弟と妹に説得を試みたけど、それまで負け犬人生しか歩んで来なかった二人には、反撃した後の世界なんて想像も出来なかったらしく俺の話は聞き流された。

結局二人ともそのまま養護教育を受け続けて卒業し、今は社会人として働いている。
しかしそれも「障害者」として雇われているらしい。
障害者の認定試験?みたいな物が定期的に行われているらしく、二人は常に「ギリギリで障害認定」されているらしい。
そういう事を聞くと、俺はやっぱり「健常者が嘘こいてレッテル貼ってもらって楽に生きてるだけじゃねえか」と思ってしまい、自分の家族と言えども嫌気を感じる。もう言葉には出さないが、俺がそう感じている事を母は知っているらしく「あんたは嫌がるだろうけど、二人に障害があるのは本当だよ」と言われた事もあった。

そして母は「あんたも、軽度だけどそのケがあると思うよ」とも言った。
俺はその時「そんなの絶対認めない。今の俺はそう見えるかもしれないが、俺は成長を続けてその欠点を絶対に克服してみせる」と心の中で誓った。
大体、障害なんてものは程度の差を無視すれば誰にでもあるようなモンだ。それが原因で社会生活を営む事が困難なら、それは「障害」だろうが、そうじゃないなら気にするべき事じゃない。ましてや、その「小さな障害」を誇張表現して福祉制度の恩恵を受けるだなんて……。



……と、思っていたのだが、弟の事も妹の事も、俺の家族の事は(そういう事に関しては)何も知らないであろう人物から「病気」の疑いをかけられた。
疑われる病名を聞いて、帰宅してからネットでそれを調べると……確かに、俺の症状にピッタリあてはまると思った。

○予測と異なる状況になるとパニくってしまい頭が真っ白になって何も喋れなくなるし考える事も、何かを思い出す事も出来なくなる。
故に突然の予定変更などを嫌う。例えば車の運転中に同乗者がいきなり目的地の変更を提案したりするとキレる。

○コミュニケーションが苦手。特に非言語的なコミュニケーションが苦手。
喋る事は一応出来るし、興味がある分野については記憶力に長けている場合もあり難しい言葉などを多用するケースもあるので会話能力は正常と思われがちだが、実際には本や新聞等で読んだ文章を並べているだけで、意味は理解していない事がある。
ボディランゲージなどの、非言語的なコミュニケーションが通じない。そのため他人の様子などからその心情を読み取るなどと言う事が出来ない。

○興味を持った物に対する集中の度合いが異常。
例えば漫画を読み出すと周りの声などが一切聞こえなくなるとか、ゲームをやり始めると本当に寝食を忘れて没頭するとか、「パソコンが恋人なんだね」とか言われるくらいいつでもパソコンでプログラムを書く事を考えていて他の事には全く興味を示さずプログラミングを続ける生活をするとか。

○注意の切り替えが苦手
最近気が付いたけど、俺はプログラミングをやり始めると、それ以降は寝るまでプログラミング以外の事を考えられない状態になる。だから会社で仕事する時はプログラミングは必ず後回しにするようにした。

○刺激に敏感。あるいは鈍感。
常に肩に力が入っているような状態で、触られる事を嫌がったりする。小さな声にも反応して聞き取る事がある。
俺は、今は音楽を聞きすぎたせいか耳が遠くなっちゃってるが、小さい頃は地獄耳と言われるくらい耳は敏感だった。

○とても優秀な、劣等生
興味が沸いた事については凄く頑張るけどそれ以外の全ては完全におざなりにする。
中学生の時、俺は工業高校に進学を希望していた。教師からは「工業高校に進学したいという意思が明確に感じられる実績は認めるが、普通科目の成績がかなり悪い。普通に試験を受けたら合格できる可能性は低い。だからペーパーテストが無い推薦試験を受けさせるか、あるいは志望校を変更させるか教師の間で議論中」と言われた。結局俺は推薦してもらえる事になったがその試験では落ち、普通の試験で合格した。

……以上、こんな感じ。
ぶっちゃけてしまうと「アスペルガー」なんじゃない?と言われたんだけど───これは……程度の差を無視すれば結構大勢の人が該当するような気がしないでもない……と思うのは、俺は健常者でありたいという願望によるものだろうか。わからん。

とりあえず、アスペルガーかどうかはともかく今度専門医と面談する事になった。
仕事上のミスの原因が、なんらかの病気にあるのならばそれを治療しよう、と言う目論見なのだが……ちょっと心配な事がある。
例えば……

専門医「面談によりあなたの病気が分かりました。○○○です。あなたには○○○に特有の特徴があります。あなたはそれを踏まえて、ミスをしないように配慮するといいでしょう。以上で面談は終わりです。治療は今更できません。薬の使用はお望みでないようなのでアドバイスくらいしか出来ません」
俺「俺にそういう特徴がある事なんかもう分かってるんですが……マジでアドバイスだけ?そんだけ!?」

……てな事になるかも、とか。

専門医「あなたは○○○です。これは治療で症状を抑えられる物ではありません。今後も今の職場で働きたいのなら、同じ職場の社員全員に「彼は○○○だから■■■のような状況に置かれると生産性が落ちるので、そこはもう諦めて、そうならないように工夫して下さい」と協力を求めるしかありません」
俺「……障害者認定…」

……とか。
まぁ、素人がアレコレ考えても仕方がない。
専門家に相談してもどうしようも無いのなら……その専門家はヤブだったと思う事にして別の専門家に相談するかもな。
とりあえず面談の日を待つ。


[障害者]
俺は弟や妹が障害者として認定される前から、障害者を嫌っていたのだが、その理由は…………小学生の時、好きだった女子が身体に障害のある生徒と遊んでいたのを目撃した───までは、別にどうでもいいんだけど、障害のある生徒が膝枕してもらっている状態からいきなり起き上がってその女子と熱烈なディープキスをした。女子は動揺する事なくその行為を受け入れて、やりたいようにやらせているようだった。
俺にとってはかなりのトラウマになる光景だった。
それ以来、俺は障害者と聞くとそれだけでイラつくようになってしまった。
だがそのイラつきはどこにぶつける事も許されないので、俺はなるべく彼らに近づかないようにして、お互いが平和に生きられるようにしようと思った。




近況

2010-07-12 18:52:54 | Weblog
最近はヘルニアで首が痛いにも関わらずブログはちょこちょこ更新していたので、まとめて書くような近況の内容も無いんだが、適当な題を思いつかなかった。

[ヘルニア]
首を痛めて、はや二週間。
病院行くとメチャクチャ待たされるが、通院すれば日数に応じて保険金が出るし、実際痛みは引いてないし処方された貼り薬も尽きていくしで、病院にはこまめに行っている。
首を痛めた直後の一週間に比べれば、二週目の痛みは やや和らいでいたんだが、昨日から何故か痛みが強くなっていた。
もしかして悪化?

[飲み]
おととい、会社の人たちとの飲み会に行ってきた。
首の痛みが増したのはアルコールを摂取したせいかもしれんが……飲んだ事は後悔していない。
飲み会は事前の予想通り、俺的には楽しい物になったが若干悲しい出来事もあった。
昨日の朝はその悲しい出来事の方を先に思い出してかなりブルーになり「もう俺の人生なんて終わってしまえ」とか思って不善を成しかけたけど「おいおい そりゃ幾らなんでも気にしすぎだし、酷いあてつけだろ」と自分につっこんで思いとどまった。
最近は「知りながら不善を成すな」というドラッカーの言葉を意識してなるべくそのように行動していたのに、ちょっと悲しい事があったからと言ってあっさり止めてしまいそうになった事に驚くと同時に「やっぱ俺ってやつは…」と落ち込みもした。
昨日は午後五時くらいまでウダウダと悩んでいたのだが、落ち込む事にエネルギーを消費しても何も生みはしないんだから、もっと生産的な事にエネルギーを使おうと考えて今日からの事を考えたりした。

[女の子]
実は飲み会であった"悲しい出来事"ってのは、俺の後輩が企画した「かもさんの彼女を作る作戦」が失敗に終わった事。と言うか失敗の原因は(色々考えられるので)ハッキリしてないけど俺は後悔しないだけの努力をせずにその作戦に臨んだ事を悔いている。バカである。
別に本気で彼女が欲しいとか、飲み会後に何かを期待したとかではなくて、後輩達が気を遣ってくれて色々根回ししてくれたのに、それに対して俺は……。

その作戦の対象の女の子があまりにも可愛過ぎて「俺とあの子じゃ釣り合わないだろ……ムリじゃね?」と言う雰囲気がプンプンしていて、軽くあしらわれるのを恐れて俺はまともに会話もできなかった。だがまぁよく考えたら俺はその子の彼氏になりたいんじゃなくて企画を立ててくれた後輩に対する感謝で行動を起こそうとしていたので、当初の目的がムリっぽい事が分かったなら玉砕覚悟でネタに走るべきだった。。と言っても俺にそんなネタストックは無いんだが。

現在フリーらしいその子には、他の男数名が声をかけてケータイの番号交換などしていたので、その中の誰かと仲良くなって付き合いだすだろう。それは別にいいんだけど、今回の作戦の事をその子が知ったor察したら、仕事中に意識して避けられそう……と心配しかけたけど、よく考えたら先週までも俺は避けられていた。周りの人から見たら、そうは見えないらしいけど、俺は確かにそう感じるし飲み会の時にも はっきりとそれが感じられたので今後はこちらも干渉しないつもり。無視はしないけど、こちらから話しかける事もしない。
……今までそういう人が居なかったのは幸せだったな。そういう人が居る事は普通の事だと思うけど、ちょっと憂鬱に感じずには居られない。

人の世話になるとその分「報いなきゃ」と言う気持ちが強くなって、失敗した後に苦しくなるので、自分だけで頑張って早いとこ成果を出さなきゃいかんなーと思った。
……と、言っても生きてる以上誰かに世話してもらう事は避けられないので、なるようになるか。。
……とりあえず、後でウダウダと悩まないように、事前に色々と努力して後悔しないための事はしようとは思った。

でもドラッカーの教えでは「成果より努力を重んじる精神はダメ」らしいので、「努力したからそれでいいの」と言うわけにもいかないかもしれん……。
しかし「作戦の目的が達成できそうになかったらネタに走っても良かったよね」と思うあたり、俺やその他の関係者が必要としていたのは「新規の関係構築」ではなくて それにまつわる出来事が生み出す様々な話題の方だと思う。だから当初の目的が果たせなくても別の方法で話題を作れればそれでも成果は出るからOKだったのだろう。

[マーケティング]
俺には真摯さが無いのでマネジメントは不可である、とは思いつつ、人が何を必要とし価値ありとしてるのか知るのは悪く無いだろうと思って人を観察している。
……けど観察してるだけじゃ何も分からない。
会社では仕事に追われて暢気に会話なんかしてられないけど飲み会なら話出来ると思って、意気込んで行ったのに結局ほとんど聞き役になってて笑い話聞いてケタケタ笑っているだけだった。

[嫌われ?者]
会社でも飲み会でも「あいつ邪魔」と言われている人がいるんだが、俺にはそうは感じられないし、そう言ってる人達も明るい口調でそういうので、マジで言ってるのかネタにしているのか分からん。
もしマジだったとしたら……邪魔者扱いされてる人のダメな部分が分からない俺は、知らずにそれと同じ事をしてしまうかもしれない。のが怖い。
俺はきっと彼と同類だと思う。ただ俺の場合は引っ込み思案で人に干渉しようとしないから今の所無害なだけで、馴れて素の俺が出始めると鬱陶しがられると思う。
注意を向けてても人が望んでいるモノが何か分からないくらいだから、注意しなければ周囲の状況が全く目に入らなくなってバンバン人に迷惑かけちゃうのだ。
……同類だから否定したくないって気持ちもあるのかもしれんな。

[会社]
結局今日一日、ずっと女の子が気になって仕方がなかった。
別にそんなんじゃなかった筈なのに周りがアレコレ言うので意識しちゃうじゃないか。。

とりあえず挨拶くらいはキッチリしないと俺の気分が悪くなっていく一方なので明日は正面で向かい合った時に挨拶するか、背後からなら名前呼んで振り向かせてから挨拶する。
背後から挨拶したら気づかれずにスルーされるって凄く辛いし。ワリと声張ったつもりだったんだけどな。。まぁちっちゃい声で喋り続けてきた俺が悪いんだがな。