鶴亀万年

元素周期研究会総帥の亀けんじがおおくりする、あまり役に立たないお知らせや気まぐれな情報が連日満載!

120216元素周期『マンガで覚える元素周期』水銀

2012-02-16 09:49:55 | Weblog

 マンガネタ、まだまだ続きますよ。今日は水銀です。体温計の中身として、子どもの頃、それもほんとに小さいころからその存在自体は知っていましたね。あれ、「中身」でいいんでしたっけ、それとも「中味」でしたっけ。ちょっと調べたら「中身」みたいですが、どっちでもダメというわけではなく、並記している辞書もあるみたいでした。あれ、「並記」だっけ「併記」だっけ、辞書で調べたら「戦闘で使う道具」ってそれは「兵器」ですね。だいじょうぶか? これは「平気」。ならべて書くのはどっちもありですが「併記」がふつうみたいでした。以上。
 それで水銀ですが、体温計の水銀柱って測り終わったあといっしょうけんめい振らないと下がりませんよね。患者の前でやってる姿って看護婦さんのステレオタイプなイメージ、ありますけど。あれ、「ステレオタイプ」だっけ「ステロタイプ」のほうが正しいんだっけ。じつは、これも両方ありのようですね。で、話もどります。体温計の水銀柱って測ったあと下げるのがめんどうですが、下がらないからこそ温度をちゃんと記録して使えるんですよね。それで、上がったまま、そのままでは下がらないのって水銀の特性なのだと長いこと思っていたのですが、じつはそうではなかったんです。知ってましたか。水銀柱の根本近くにくびれがあって、そいつがあるんで下がらないんですってね。
 これを初めて考案したのは17世紀初頭のイタリアの科学者サントーリオ。ん、17世紀初頭のイタリアっていうとガリレオと同じ頃じゃんと思ったあなたはなかなか鋭いですね。このサントーリオ、ガリレオのお友達だったそうです。もちろん得意は医学分野。そういえば、ガリレオの名前はガリレオ・ガリレイで、たしか長男には名字と同じファーストネームをつけるならわしがあったんでこのようになったとかですが、サンントーリオのフルネームもサントーリオ・サントーリオっていうんですよ。ガリレオは名字と名前がちょっとだけ違いますがこの人はまったく同じ。どういう人生だったでしょうね。
 というわけで、物質中唯一の液体金属というとすごく不思議な気もしますが、沸点と融点の範囲が常温というだけのこと。といえばそれまでですが、まあものごとの見方や考え方は、どこに視点をおくかでずいぶん違ってまいります。先日のガリウムなんかもそうとう低い温度で液体になっちゃうわけですからね。でも、常温で液体というのはこの水銀と臭素だけ。
 液体金属といえばターミネーター2に出てきたアレですかね。T-1000。とりあえずそんなイメージでしたが近年はアニメのPちゃん(知っている人は神奈川県民のごく一部だと思いますが)も進化して液体金属化してました。でも、ネタ元はたぶんターミネーターでしょうね。自由に変身してネコをびびらせるところが気に入ってます。自販機ネタはどこかで見たような気もしますが、まあいいじゃん。てことで。