N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

人探しという名の個人的旅行 in 東京 いざ1つめの目的地!

2010-07-12 18:23:26 | 旅行
てくてくてくてくてく…
東京といえども閑散としている場所はある
それにしても先ほどから帰宅中の女子の小中学生「のみ」とやけにすれ違う
男子は皆進路指導中か、男子のモンスターペアレンツが猛威を振るって
一斉ボイコットでもしているのだろうか、詳細は不明だが
ちょっとした大通りを横切ると目の前に目的地があった
本道を歩くと右に直角に曲がる場所がある、そこから20mホド直進すると行き止まり
で、右手に目的地のアパートを見つけたのだが
これまたぼっろいアパートで、昔のアパート感がふつふつと湧き出ている
名前も「初音荘」という、とある人から見ると聖地のようなアパート名
玄関は1つで中に部屋がいくつもある共同住宅
恐らくトイレと風呂は共有じゃなく部屋に1つ1つあるとは思う
なにぶん中に入っていないのでよくはわからなかった
さて1つめの場所についたはいいがどうしよう、一応郵便ポストで
本人の名前があるかどうか確認してみようと思って
銀色のポストを眺め始めるとあることに気づいた
俺はその人の名前はおろか苗字も知らない!
「じゅんちゃん」「ともくん」だけではどうすることもできないので、母に電話をしてみた

トゥルルルルル・・・
トゥルルルルル・・・
トゥルルルルル・・・
トゥルルルルル・・・

どうやら会議中かなにかで出れない様子だった
だがここで帰るのも俺の気がおさまらない
どうにか苗字を知りたかったので「二人の苗字は何ですか?」というメールを送っておいた


ここで妙なことにお気づきの方もいるかと思われる
「二人の苗字は何ですか?」というメールだ
何故母にメールするのにこんな敬語なのかというと
一つは、俺が高校卒業するぐらいの時に「親子の縁を切る」という喧嘩をした
これは確か母と出かける予定があるときにゲームか何かをしていて
10分程度たっても俺が降りて来ず1階の階段の下から母が俺を呼びかけた

「もう時間やで」

「わかっとるからちょっと待って」

「待ってってもう10分も経っとるやん」

「今終わる準備しとるから待ってって」

俺は階段の一番上から見下すように
母は階段の一番下から見上げるように喋っていて
俺の態度がどんどんイライラしてくると、母も怒り始め
エスカレートして

「ほんならもう親子の縁切るわ」

といって母は出て行ってしまった
この時すでに母は自分のアパートを借りていたため
そこに帰っていったのである
他愛も無いといえば他愛も無いが、まあそんなこんなで
この時から俺のメールの内容が敬語になった
だが後で聞いたところによるとメールの文章はかしこまっていないとおかしい
という母の持論があり、実は敬語にしてくれたほうが良いらしいのである
俺には良く分からないが、結局収まるところに収まったという所だろうか
これが二つ目の理由だ


5分ぐらい待ってみようと思いアパートの玄関先で座って待つ
人通りも少ない+行き止まりなので誰かにじろじろ見られる心配が無いので落ち着ける
しばらく待ってみてメールが来たので見てみると
「山崎」の2文字のメールが帰ってきた
山崎さんを探してみるとどうやら居ない
というか名前さえ書いてないポストが半分ぐらい占めているので、これ以上は探索不可能だ
結局のところ場所しかわからなかったのだが本来の目的が
一人でアパートの所在を突き止め母と来たときに迷わないようにする
という本懐を遂げたので万々歳だ
今度は道を間違えないように慎重に戻る
ある程度大きい道路だというのにすれ違う車は1分に1台通るかどうか
ただしその代わり会社が多いのか商社マンやらビジネスマンをちらほら見かける
周りでせかせかと働いている人を見て、呑気にふらふら歩いている自分に
少しだけ違和感を覚えたが、その気持ちは歩いているうちに霧散して行った