アユタヤで昼寝

アユタヤ在住。海外転出しての、アメージングなタイ王国での暮らしの日々を‥‥‥

代理出産騒動の展開

2014-08-28 23:30:38 | 日記
8月22日、大きな騒動になっている、重田光時(24)の代理出産問題。今月5日、9人の乳幼児がマンションから保護された時に、警察の依頼で立ち会ったパウィナー元社会開発福祉大臣は、警察が捜索に入った時点の様子について話した。
「赤ちゃんたちは全員泣き叫んでいました。目はパッチリしていて、とても可愛かったです。代理人は9人の赤ちゃんの父親は同一人物で、日本人だと話していましたが、なかには肌がとても白くて欧米系の親の子供にしか見えない子もいました。」
重田光時が、100人から1000人の子供を誕生させると発言したことについては、「私たちがまず優先しなければならないのは、子供たちの幸せです。『大切に育てたい』と考えている親のためでなければ、代理出産を認めるべきではないと思います。この男性は、保護された後、タイからすぐに逃亡しています。本当に子供たちを愛しているのなら、何故あれから一度も会いに来ようとしないのでしょうか? 普通の親なら、子供が保護されたら事情を説明するでしょう。放置は出来ないはずです。」と述べた。
8月24日、代理出産で多くの子供を誕生させていた24歳の重田光時は、タイで警察の事情聴取を受けることに躊躇しており、タイ警察が日本に来るなら事情聴取に応じる考えがある事をタイ警察に伝えてきたという。また、タイ警察の捜査員が日本に来るための渡航費などの必要費用を負担する用意もあるという。タイ警察は、この提案を断り、12人の子供が保護されているタイに戻って、事情聴取に応じるよう、再度要請している。
当初は18日にタイで警察の事情聴取を受けることに同意していたが、来なかったことについて、タイで聴取を受けた場合、そのまま身柄を拘束される恐れがあると怖がっているとの憶測も出ている。
タイ警察は、彼の子供を15人誕生させたバンコクのクリニックと医師を立件する予定で、捜査を進めており、このクリニックを選択した経緯などについても事情を聞きたいとしている。

8月25日、重田光時が、18日タイに戻り事情聴取に応じると代理人を通して、タイ警察に回答しておきながら、来なかった事と、タイ警察の捜査官が日本に来るならば事情聴取に応じると態度を変えたことで、彼に対するタイ警察の心証は悪化している。
1人の男性が、多くの子供を代理出産で誕生させるといった想定外の問題で、警察は当初人身売買を疑った。5日にタイに居たこの男は代理人の法律顧問に対応を託し、7日タイを出国しマカオに行ってしまった。警察は、逃亡したと思い、パスポートや出入国時の写真をメディアに公開した。タイのメディアは早くから、公開された写真や実名を掲載している。
その後、当初9人だった子供の数は増え、確認できただけで16人、未確認や妊娠中の子供を入れると20人を超えるもよう。
タイ当局が保護している12人の子供は、彼の子供と認識されているが、DNAは、彼が日本で採取したもので、採取の様子のDVDや、公証人の証明書も提出されているが、それが100%信頼できるものとは、警察は考えておらず、DNAの受け取りに躊躇した。彼がタイに戻って、DNAの採取をするよう繰り返し求めている。

8月26日、代理出産で生まれた子供の親権を取得するため、重田光時側は、バンコクの家庭裁判所で、代理出産の事実を隠して、ウソの説明をしていたことが分かった。
未婚のカップルに子供が生まれた場合、タイでは通常女性が親権を取得する。子供を海外に連れ出すために、代理出産の事実を隠し、親権を得るために、虚偽の説明をしていたのである。
不自然な代理出産であることを認識していた重田光時側は、不倫で子供が生まれ、経済的な事情で彼が子供の親権を取ることが、子供の幸福になるというような説明をしたり、「不倫相手とパタヤのマンションで暮らしていた。女性が子供を残して夫のもとに帰った。」などと、虚偽の説明をしていた。代理母の中には、家庭裁判所に同行させられて、「夫がいながら、この男性と性的な関係になり妊娠した。夫に知られると大変なことになる。とても育てられない。」と悪女を演じ虚偽の説明をするよう指示されたケースもあった。代理母は、報酬を受け取るために仕方なく対応したという。
タイの法律では裁判所で、「重要な部分」について作為的に虚偽の説明をした場合は、5年以下の禁錮に相当する。タイ警察の判断次第では、法律違反として立件されることもあり得る。
ただ、通常の夫婦の子供ではなく、1人の男性の精子を、多数の卵子と人工授精させ、代理出産で子供を誕生させる大家族計画について、事前に知らされていた代理母はいなかった。今回、代理母になった女性は、後悔している人が多い。ビジネスとはいえ、人助けの部分があるとして、代理母を引き受けた女性も多かったのである。

8月27日、保健省は、医療機関の現地調査を行なった結果、無許可で体外受精を行なっていたとして、特に問題点の多かった3カ所のクリニックを閉鎖。6人の医師を刑事告発したと発表した。

8月28日、タイメディア関係者によると、重田光時が代理出産で多くの子供を誕生させた問題で、インターポール・国際刑事警察機構(ICPO)も捜査を始めるという。
ICPOの捜査員は「一人の男性がこれほど多くの子供を、同時期に代理出産で誕生させるケースはこれまでなかった。捜査地域は、タイ、カンボジア、香港、インド、日本を予定している」と述べた。
ICPOが捜査を始めることになったのは、18日にタイで事情聴取に応じると言っていた重田光時が、タイでの事情聴取をキャンセルし、逆にタイ警察の捜査員が日本に来るなら事情聴取に応じる。タイ警察捜査員の日本への渡航費用を、全て負担する用意があると伝えた事などによるとみられる。
その後の調べで、重田光時は、17日にバンコクに到着しDNAサンプルを代理人弁護士に渡してすぐ、バンコクから出国していたと判明。↑代理人弁護士


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