湯を沸かすほどの熱い愛

湯を沸かすほどの熱い愛
'16；日本

◆監督:中野量太「チチを撮りに」
◆主演:宮沢りえ、杉咲花、篠原ゆき子、駿河太郎、伊東蒼、松坂桃李、オダギリ ジョー

◆STORY◆銭湯・幸の湯を営む幸野家だったが、1年前、父・一浩（オダギリ ジョー）がふらっと出奔してから休業していた。母・双葉（宮沢りえ）は持ち前の明るさと強さで、パートをしながら娘・安澄（杉咲花）を育てている。ある日、双葉は余命わずかという宣告を受ける。それから双葉は、“絶対にやっておくべきこと”を決め、実行していく。それは、家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる、気が優しすぎる娘を独り立ちさせる、娘をある人に会わせる、というものだった。双葉の行動によって、家族の秘密はなくなり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母・双葉を送ることを決意する

『紙の月』などの宮沢りえと、『愛を積むひと』などの杉咲花が母娘を演じ、余命宣告を受けた主人公の奮闘に迫る家族ドラマです。
行方不明の夫を連れ戻すことをはじめ、最後の四つの願い事をかなえようと奔走するヒロインの姿を捉えます。

去年の映画のブロガーさんたちのランキグにも入ってた映画で絶対に見たいと思っておりました。
ようやく富山で公開でした。
何をかけばいいのかわからないくらい感動してしまった。。。
とにかく、冒頭からなんか泣けました。。。愛にあふれた映画でしたね。

映画は、父親は１年前にいなくなり、銭湯もあわせて休業、娘は学校でいじめをうけていても家族にも言えない。
でも、どんなことがあってもおかあちゃんが持ち前の明るさで受け止めてくれる。
そんな彼女が最近、自分の体の異変にきがつき、病院にいくと、余命わずかという宣告をうける。
１日、銭湯で泣いたら、自分はその日まで絶対にやらなくちゃいけないことをやり始めるんだよね。
まずは逃げた夫を家に戻し、弱気な娘に勇気を教え、新しく家族になった娘を受け入れ、家族を再生し、銭湯を再開させる。

この映画見てたら、会話がキーワードのようになっててすごいって思いました。
手話ができる。大切な日はしゃぶしゃぶ、毎年贈られてくるタカアシガニ、勝負下着、赤、銭湯。。。
それを一つ一つ物語が進んでいくことで謎がとかれていきます。
ラストはどうかっと思ったけど、脚本も上手だと思いました。
女三人旅の本当の目的にマジで泣きました。。。

このおかあちゃんが本当にすごい。自分の病気のことより、人のこと。家族のことを考える。
そして彼女に抱きしめてもらうと、すべてのことが大丈夫って思ってしまう。
こんなに大きな愛でみんなを支える強さってどこからきてるんだろうって思ったほどでした。
それは最後にはわかったというか、自分がつらい思いをしてきたぶん、みんなに愛を注ぐ。
子供を甘やかすだけじゃなく、彼女たちが乗り越える勇気を与える。すばらしいって思いました。
彼女と出会った人は、勇気がもらえるんだと思う。
そして彼女に抱きしめてもらったら、すべて大丈夫って思うんだろうな～

とにかく宮沢りえが本当にすごい！
宮沢りえが圧倒的に強くてやさしくてふとろこふかくてあったかくてそして優しいおかあちゃんを演じきってたよね。
なんか泣いた後がすごいっていうか、迷いがない感じが本当にすごかった。
もーーー病院で緩和ケアうけてるシーンなんてゾクゾクしてしまった。
そして杉咲花ちゃんもすごかったな～。
制服がなくなった次の日、おかあちゃんと言い争いをしているシーンなんてすごかったね。あそこからずっと泣けたわ。。。
松坂桃李くんもよかったね～
なんか彼女とであって闇が晴れていく感じよかったな～
そしてオダギリジョー。なんかどうしようもない旦那なんだけどさあ、ほんとに憎めないんだよね。。

双葉さんのように強くておおきな愛に包んでくれる人にギューってしてもらって、大丈夫だよってもらいたいわ～

Ｎａｋａｊｉの満足度　★★★★★（５．０）　１／１３　　劇場鑑賞　１　作

	湯を沸かすほどの熱い愛 (文春文庫 な 74-1)
	中野 量太
	文藝春秋

	『湯を沸かすほどの熱い愛』オリジナルサウンドトラック
	渡邊崇
	watanabetakashi