洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

Is that it? それだけ?(Sushi&Byondより)

2015年09月15日 | 英語表現

今回はSushi & Beyond(Michael Booth著) より

この本の著者Michaelが老舗天ぷら屋さんの職人さんに

天ぷらのコツを聞いているシーンにあった、

「それだけ?(それで終わりですか?)」と言う時に

使える表現をご紹介します。

 

衣をつけたエビを油に入れた後のシーンから~

After a few seconds he moved it around in the oil,

 then took it out again.

(数秒して彼はそれを油の中で回して

再び取りだした)

 

'Is that it?" I asked.

(「それだけですか?(それで終わりですか?)」と私は尋ねた。)

 

 

今回ご紹介する表現はこの、Is that it? です。

ここでは疑問文になっていますが、

普通の文に書き換えると

That is it.  (That's it. と短縮して言われることも多いです)

となり、これを直訳すると

【あれ(それ)がそれです】となりますが、

この表現は直訳調の意味よりも、

決まり表現として「それで終わり」という意味で使われることが多いです。

そしてこの表現は

何かを発表したときなどの最後に

「以上です」という時にも使われます。

 

ちょうど昨日続きを読んでいたWonder (R.J. Palacio著)の中に

「以上です」の意味で使われていたThat's it.がありましたので

こちらも合わせてご紹介します。

 

新学年が始まった、最初の授業で

担任の先生の指示により順番に自己紹介をすることになった生徒たち。

ドキドキしながらも、自分の番がきたため自己紹介を始めた

この話の主人公Augustでしたが、

みんなの視線が気になったのと、

人前で話すことに慣れていなかったために

緊張で口ごもってしまった彼に、

先生が「もう少し大きい声で」と言ったシーンの続きより~


"My name is August," I said louder, forcing myself to look up.

"I, um. . . have a sisiter named Via and a dog named Daisy.

And, um. . . that' s it."

 

louderは「より大きく」

【force 人 to 動詞の原形(元の形)】 で 

「人に(無理やり)~させる」という意味です。

look up は「上を見る」ここでは「顔をあげる」とか「前を見る」とかそういうニュアンスになりますね。

I said louder(より大きな声で言った)とこれで終わっても意味が十分通じる文章に

コンマ(,)で続けて~ingの形でさらに文が続く時は

~ingから後の部分は、基本的に「~しながら」と訳します。

 

ここでは

,forcing myself to look upとなっていますので

なんとか前を見るようにしながら話していることが表されています。

 

 

【名詞+named ~ 】で「~と名付けられた(名詞)」

もしくは「~と言う名の・・・」となります。

例えば a girl named Lisa  は「リサと言う名の女の子」

a cat named Mike は「マイクと言う名の猫」

( この文法、A Street Cat Named Bob

~(邦題)ボブという名のストリートキャット~という本のタイトルにも使われていますね)

 

解説が長くなってしまいましたのでもう一度本文の引用を~

 

"My name is August," I said louder, forcing myself to look up.

"I, um. . . have a sisiter named Via and a dog named Daisy.

And, um. . . that' s it."

 

まとめて訳してみます。

(「僕の名前はオーガストです。」と(下を向きたい気持ちを我慢して)

前を見ながらより大きな声で言った。

「僕は、、、えっと、ヴィアと言う名前の姉がいます、そしてデイジーと言う名前の

犬を飼っています。それから、う~ん、、、以上です。」)

というようなことが書かれています。

 

That's it. に似た表現にThat's all. という英語がありますが、

allはすべてを表しますので、「それがそのすべてです」というニュアンスになり、

自己紹介で使うと、itを使った表現とは少し異なるメッセージを伝えます。

(自分にはそれしかない、というような・・・)

ですので、自己紹介の時にはAugustのようにThat's it.を

使うことをお勧めします。

 

ちなみに、始めにご紹介したIs that it?と

Sushi&Beyondの著者Michaelが天ぷら職人さんに尋ねた時の

職人さんの答えは

He nodded. (彼はうなずいた。)でした。

ということは、”それだけ”ということですね。

 

エビの天ぷらをプリプリの状態を保ってカリッとあげるには

ほんの少しだけ揚げるでOKなのですね(^-^)

でも、きっと、そうするためには新鮮なエビである必要もあるのでしょうね。


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