付け焼き刃の覚え書き

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「夜は短し歩けよ乙女」 森見登美彦

2009-01-04 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
「この広い世の中、聖人君子などはほんの一握り、残るは腐れ外道かド阿呆か、そうでなければ腐れ外道でありかつド阿呆です」
 黒髪の乙女への姉の教え。

 ラム酒を愛する大学1回生の「黒髪の乙女」に思いを寄せる「先輩」が、偶然の出会いを演出しようと彼女の姿を追い求めるうちに遭遇する事件の数々を、「先輩」と「黒髪の乙女」それぞれの視点から語っていく恋愛小説。ひたすら夜の街を呑み歩き、古本市で稀覯書を賭けた勝負に挑み、学園祭でゲリラ演劇に巻き込まれ、そしてみんな風邪をひく話。

 本の紹介では「恋愛ファンタジー」と書いてあるけれど、確かにファンタジー。「少し不思議」って感じだけれど、みんな「ほお」と感心する程度の不思議。でもって、「先輩」も「黒髪の乙女」も第三者視点では単なる「ヘンな人」だし。なんというか、妖は出てこないけれど山田ミネコか竹本泉がコミック化するのが似合いそうな物語でした。

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