付け焼き刃の覚え書き

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「薬屋のひとりごと3」 日向夏

2015-10-03 | ミステリー・推理小説
「お気に入りは隠しておかないと、誰かに隠されてしまうわよ」
 安氏はそれだけ言い残した。

 後宮へ出戻りの身である猫猫(マオマオ)の扱いは難しい。居場所がないというより、引く手あまたで落ち着かないのだ。皇帝の寵妃である玉葉妃の妊娠も暗殺を警戒して秘密厳守だが、誰か感づいているのか、ちらほら探りを入れる気配もある。
 そんなとき、隣国の特使としてやってきたのは金髪美女の2人組。
 何が目的か、彼女らは数十年前の特使に舞を披露したという伝説の妓女、それが見たいと無理難題を言ってきた。そこで花街の事情に詳しい猫猫に壬氏から相談が持ちかけられるのだが……。

 東洋風の中世世界を舞台に毒物マニアの少女が活躍する後宮ミステリで、今回も毒殺事件から廟の秘密、先帝がかかった呪いとさまざまな謎が舞い込んで、片っ端から猫猫が解決していきますが、宦官であるはずの壬氏の謎についてはひたすら見ない振り聞かないふりで考えないようにしています。
 幽霊事件ははっきりさせてしまえば怖くも何ともありませんが、宦官の謎ははっきりさせてしまうと怖いことになりそうだと直感的に忌避してるんですね。

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