付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「妖魔戦線」 菊地秀行

2012-10-30 | ホラー・伝奇・妖怪小説
 奇怪な魔力で次々と美女を襲う妖魔によって最愛の婚約者を殺された工藤明彦は、平凡なサラリーマンである。しかし、彼にはバカ親父から受け継いだ力があった。
 邪悪なるものを浄化する破邪の技、念法である……。

 菊地秀行の初期代表作である、妖魔シリーズの1作目。
 当時はSFテイストのエログロバイオレンスといえば菊地秀行と夢枕漠の二枚看板が鉄板。どちらもコバルト文庫にほんわりしたリリカルな作品を発表したりもしていましたが、すぐにエログロバイオレンスというかホラーアクションが主流となっていきます。
 ただ、菊地、夢枕、あるいはその傍流亜流が生み出したホラーアクションの主人公の中でも、この工藤明彦は一種独特な雰囲気を身にまとっています。なんといっても、「関西漫才師の西川某」に似ているという、その容貌。漫才で西川といえば、西川きよし師匠もいるし西川のりお師匠もいます。けれども「さて、私は誰でしょう」などと言い出すところをみると西川のりお師匠の方のようです。秋せつらや魔法医師メフィストら魔性の超絶美形が居並ぶ菊地秀行作品では珍しいタイプかもしれません。
 漫才師ではありませんが、これが西川貴教そっくりだったら女性人気ナンバーワン間違いないだろうに……と「CLOUD NINE」のTVCMでツクツクボーシwと歌う西川師匠の姿を見ながら思いました。
 でも、とにかく強い!
 敵も強いがこっちはもっと強い!!
 菊地秀行の代表シリーズといえば、魔界都市新宿もあるし、妖獣都市もあるし、吸血鬼ハンターDや八頭大シリーズもあるわけですが、自分はこの妖魔シリーズがいちばん好きかな。エロとグロとユーモアとアクションのバランスがいちばんしっくりしていると思います。とはいえ、初期のカッパ版の表紙イラストはちょっとぐちゃぐちゃどろどろで、かなり妖怪絵の方にシフトしていて怖いので、もう少しスタイリッシュな光文社文庫の方でそろえ直そうかなと迷っているところです。

【妖魔戦線】【菊地秀行】【カッパノベルス】【復讐譚】【南風さん】【阿修羅】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「この空のまもり」 芝村裕吏 | トップ | 「ちゃらぽこ」 朝松健 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ホラー・伝奇・妖怪小説」カテゴリの最新記事