消えゆく霧のごとく(クンちゃん山荘ほっちゃれ日記)   ほっちゃれ、とは、ほっちゃれ!

きらきら輝く相模湾。はるか東には房総半島の黒い連なり。同じようでいて、毎日変わる景色。きょうも穏やかな日でありますよう。

春の到来を告げる新わかめのしゃぶしゃぶ

2017年02月13日 00時13分27秒 | 手づくりあれこれ
      伊豆は春、桜も、わかめも!


       

 クンちゃん山荘のある山の上から海岸部に下りますと、そこには一足も二足も先に春がやってきていました。
 寒い、寒い、と縮こまっている山の上と海岸部の標高は、たかだか400メートルぐらいしか違わないのに、うそのような話です。
  
 河津桜はすでに終わり加減となっており、ソメイヨシノも満開に近く、木によっては早くも散り始めているのです。

 この時期、伊豆に春を告げるのが春告魚ならぬ「新わかめ」です。

 新わかめは1月中旬から4月中旬ぐらいまで、おそらく地場だけに出回り、とてもやわらかくてうまいです。関東では加熱済みのものしか出回っていないように思います。
 伊豆の店先には、5月のGW連休ぐらいまで今と同じような黒光りの顔で平気であらわれるのですが、4月下旬以降はもう硬くてまずい! こんなのもっともらしく売ってんじゃねーよ、という代物に変わってしまいます。
 何年か前のGWに来客があり、たまたま新わかめを目にしたので、飛びついて「これはうまいから!」と出したら、妙な顔をされてしまいました。おかしいな、と食べてみたら、とてもとても食べられたものではありません。


 さーて、今ごろ出回るうまい新わかめの代表的な食べ方は、「しゃぶしゃぶ」です。

 さっとゆすいで水を切り、ざくざくと切り分けた新わかめは、こんなもんほんまに食べられるんやろか、というような顔をしています。

   
 
 次に、だしなしの単なるお湯を火にかけ、しょうゆ、だいだいとか柚子など、そういうものがなければしゃあないので、市販のポン酢、七味などを用意します。

   

 あとは、わかめをさっと湯にひたして、用意のポン酢で食べるのです。
 先ほどの黒い顔は、たちまち緑色に変わり、見るからにうまそうです。硬そうに見える部分も食べてみるとやわらかく、歯ごたえがたまりません。

   

 こうして、伊豆の夜は更けてまいります。

 では、また!