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仏領ニューカレドニア 大規模暴動続く 日本人観光客も足止め

2024-05-17 | 先住民族関連

NHK2024年5月16日 12時42分

南太平洋にあるフランス領のニューカレドニアで、13日から大規模な暴動が続き、複数の死者が出ていて、日本人観光客も足止めされています。フランス政府は、現地に非常事態を宣言し、事態の鎮静化に努める方針です。

南太平洋のフランス領、ニューカレドニアの中心都市、ヌメアやその周辺では13日の夜から大規模な暴動が起きています。
背景には地方選挙権を与える現地の住民を拡大させようというフランスの議会での動きに対し、先住民を中心とした、フランスからの独立を目指す住民の間で反発が広がったためだとみられています。
フランス政府によりますとこれまでの暴動で4人が死亡したほか、ロイター通信は、数百人がけがをし、少なくとも80人が拘束されたと伝えています。

現地の国際空港も13日の夜から閉鎖されていて日本の領事事務所によりますと、15日の時点で、現地と日本を結ぶ直行便もキャンセルになり、日本人観光客も足止めされている状態だということです。
緊張が続く中、フランス政府は15日、治安当局の権限を強化するためニューカレドニアに非常事態を宣言しました。
フランス政府は、現地に非常事態宣言を出すのは、独立運動が活発化していた1985年以来だとしていて、応援の治安部隊も派遣し事態の鎮静化に努める方針です。

現地で土産物店営む日本人「時折 爆発音も」

ニューカレドニアの中心都市ヌメアで土産物店を営む高橋リサさんによりますと、複数の場所で若者たちが道路を占拠し、通過する車に火炎瓶を投げつけたり車を燃やしたりしているほか、食料品店に押し入って略奪し火をつけるなどしていて、高橋さんの自宅からも時折、「パン」という爆発音が聞こえるということです。
また、大手スーパーが営業を取りやめ、レストランなども閉まっていて、食料品に加えて、赤ちゃんのミルクやおむつが足りなくなっているという声も聞かれるということです。
ただ、多くの日本人観光客が宿泊するリゾートホテルがある地域は暴動が起きている場所から少なくとも3キロほど離れていて、現時点で安全な状況だということです。
高橋さんは「新型コロナウィルスの影響で日本からの観光客が3分の1程度に減っていて、今後の回復を期待していた矢先の出来事で残念です。空港とヌメア市内を結ぶ道路も安全ではないので、安全がいち早く確保されて、空港が再開されることを願っています」と話していました。

林官房長官「ただちに邦人被害の有無など確認」

林官房長官は16日午前の記者会見で「ただちに邦人被害の有無などを確認するとともに、領事メールを随時発出し、情報提供や注意喚起に努めているが、現時点までに邦人の生命・身体に被害が及んでいるとの情報には接していない」と述べました。
そのうえで「政府として引き続き、現地情勢などの情報収集を続け、在留邦人の安全確保に万全を期していく」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240516/k10014450861000.html

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