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NHKの歴史番組巡る訴訟、台湾人らの賠償請求棄却

2012-12-15 | 先住民族関連
朝日新聞 2012年12月14日19時23分
 日本の台湾統治を批判的に検証したNHKの番組が偏った内容だったとして、台湾人や日本の視聴者ら計約1万人がNHKに約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は14日、請求を棄却する判決を言い渡した。小野洋一裁判長は「番組の編集はNHKに委ねられており、恣意(しい)的な編集はなかった」などと述べた。
 問題となった番組は2009年4月に放送されたNHKスペシャル「アジアの“一等国”」。日本が1910年に台湾の先住民を英国の博覧会に連れて行き、「人間動物園」として見せ物にしたなどとする内容だった。
 この台湾人の子孫ら2人は「NHKに取材を受けたが発言をねじ曲げられ、期待と違う内容が放送された」と訴えた。しかし、判決は「番組内容への期待は法的に保護されない」と述べた。
 また、「祖先を動物扱いされた」とする台湾人の主張に対しては「歴史的事実として紹介しただけで、原告の名誉を傷つけたとはいえない」と判断。NHKは公平な放送をする義務があると訴えた視聴者らの主張についても、「NHKは視聴者ら個人に対する義務は負わない」と退けた。
 NHK広報局は「妥当な判決と考えている」とコメントした。
 英国の博覧会に連れて行かれたのは台湾南部・屏東県高士村の先住民、パイワン族の人々だ。元村長の荘来金さん(53)は判決内容を聞いて、「取材を受けた者の意に反して一部だけ引用したのならNHKは謝るべきだ。でも裁判を続ければ互いに傷つく。理解し合う方がいい」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/1214/TKY201212140565.html
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