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絶滅寸前の動物が見せる「表情」を捉えた、12枚の美しすぎる写真

2017-11-24 | 先住民族関連
国際総合(BUSINESS INSIDER JAPAN)11/23(木) 7:10配信

写真家ティム・フラック(Tim Flach)は、動物の感情、もしくは人間的な一面を巧みに引き出すことで名高い。
その写真は、動物たちの気分や表情、ジェスチャーを捉え、我々に自然界との関係性を再考させる。
フラック最新の写真集『ENDANGERED 絶滅の危機にさらされた生き物たち』は、動物学者のジョナサン・ベイリー(Jonathan Baillie)がテキストを担当、人間が動物たちに及ぼす影響や、これらの動物が絶滅することの意味を考えさせられる。
動物そのものの姿はもちろん、フラックは彼らの生きる環境も撮影している。
希少動物のサイガを撮影するために、凍てつく雪の中で何日も過ごしたり、サメやカバと泳ぐだけでなく、フラックは動物園を訪れ、人間が作り出した環境に身を置く野生生物をも捉えてきた。
こうした動物の多くが生息するエコシステムは、町や農場を作るために、すでに破壊されている。しかし、こうした生息地を消滅させることで、我々は地球上で最もユニークな動物たちが唯一生きられる場所を奪い取っているのだ。
写真集の中から、Business Insiderのお気に入りをいくつか紹介しよう。
(敬称略)
※写真付き詳細は下記記事のリンクでご覧になれます。
センザンコウ(穿山甲)は、野生生物の違法取引によって最も脅かされている動物の一種だ。このシロハラセンザンコウは、母親のしっぽにぶらさがっている。
カバはその肉と象牙のような歯のために、狙われる。
キメアマガエルは、気候変動の影響にさらされている。森の中に広がる菌類に脅かされ、その卵は温度の変化に敏感で、ふ化のタイミングがずれることも。
ヘサキリクガメは世界で最も希少なカメだ。写真は繁殖施設で撮影されたもの。
ウンナンシシバナザルは、1962年に生息が確認されるまで、絶滅したと考えられていた。だが、現在も生息数は少なく、孤立している。
ホタルは、我々に生物発光がどう作用するかを教えてくれる。だが、光害や森林の減少に脅かされている。
フィリンピンでは、先住民族を雇用して、フィリピンワシが生息できる森の再生を図るとともに、密猟の予防に努めている。
コシジロハゲワシのような腐肉食動物は、感染症の広がりを抑えたり、密猟者の存在を猟区管理人に教えたりする。だが、一部の密猟者は、違法な狩りに気付き、知らせるこれらの絶滅の危機に瀕した鳥たちに、毒をやって排除しようとしている。
ユキヒョウは、世界で最もその姿を捉えるのが難しいネコだ。温暖化の進むヒマラヤ山脈で、森林が減るにつれ、その生息地も減少している。
サイガは氷河期を生き抜いてきた。マンモスやサーベルタイガーと同じ時代を生きていたのだ。しかし、病気や密猟によって、その生息が脅かされている。
黒海やカスピ海周辺ではかつて、体長5メートル程度のベルーガ・チョウザメの姿が見られた。だが、こうした巨大なチョウザメは姿を消し、比較的小さなチョウザメもその高価な卵を狙う人間によって脅かされている。
そして、この写真が撮影されたスーダンには、世界最後のオスのキタシロサイが生息している。
スーダンで撮影された写真では、生物学者のダニエル・シュナイダー(Daniel Schneider)が捉えたものが最近、話題を集めた。その写真も、うつむいたサイの姿を撮っている。「絶滅がどんな風に起こるか知りたい? これが最後のオスのキタシロサイだ」シュナイダーはツイートした。「最後だ。これで終わりだ」
[原文:Stunning new photos show the faces of animals on the verge of extinction]
(翻訳/編集:山口佳美)
https://www.businessinsider.jp/post-107212?mode=assets
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