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【春の叙勲】横浜市の佐藤さとるさん(82)旭日小綬章 児童文学作家

2010-04-30 | アイヌ民族関連
(MSN産経ニュース 2010.4.29 19:52)
 昭和34年、身長3センチほどの小さな人々の織りなすファンタジーで人気の高い「コロボックル物語」シリーズ第1巻「だれも知らない小さな国」を出版した。以来、児童文学を中心に200冊近くの本を書き続けてきた。
 児童文学の道に進んだきっかけは、戦時中の学生時代にさかのぼる。「娯楽が少ない中でも本を読めば、違う世界に飛び込んでいけた。学校帰りに図書館に寄って、手当たり次第に読んだが、児童文学が一番面白かった」と振り返る。
 疎開で引っ越した北海道で過ごしていた終戦直後、「妖精が出てくるようなファンタジー小説が日本にはない。何とか自分で書いてみよう」。そう思い立ち、アイヌ民族に伝わる神話や、10歳まで過ごした横須賀の山で遊んだ思い出などを盛り込み、およそ10年かけて「だれも知らない小さな国」を完成させた。
 それを皮切りに、「コロボックル物語」シリーズのほか、おばあさんの編み物が空を飛ぶ「おばあさんの飛行機」など世代を超えて読み継がれる多くの作品を世に送り出し、高い評価を受けてきた。
 これまでの歩みを「自分が読みたいと思うものを、書いてきただけ」と優しい表情で話すが、「執筆中は本当に苦しい。こんなつらい思いをしてまで、どうして書いているんだろうと思うこともあった」と打ち明ける。それでも、ひたすら書き続けたのは「想像することの大切さを伝えたい」との思いからだ
「飛行機も、空を飛びたいと思う人がいなければ発明されなかったように、想像する力がないと物事が進んでいかない。心の中にあるものを見えるようにして、大切な想像力を養うのが、ファンタジーあふれる児童文学だと思う」。こう力強く締めくくった。(山田泰弘)
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/100429/kng1004291953003-n1.htm
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