熊野の化粧筆（メイクブラシ）は世界一

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【新聞記事を見て】平成１８年４月２８日中国新聞「熊野筆を世界へ　新商品開発」
広島県熊野町商工会と地元筆業者が、熊野筆の米国進出に向けて、スポーツ観戦のサポーター用にペイント筆の新商品開発に乗りだす。欧州での経験、実績を生かし、今秋までの開発を目指す。「世界ブームの創出」をテーマにした海外進出の取り組みは三年目。スポーツ好きな国民性に着目し、スポーツのサポーターが手軽に、美しくフェイス、ボディーペインティングできる筆セットの開発に挑む。米国での反響を見ながら、国内での販売も考えるという。

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広島県安芸郡熊野町は日本を代表する世界的に有名な高級化粧筆の産地なんです。古くは江戸時代末期にさかのぼり、１７０年の歴史があります。
奈良に出稼ぎに出ていた農民が筆を買って帰り、行商していたんですが、自らも製造するようになり、また、広島藩も生産を奨励したそうです。
明治時代になり、国民教育が普及し、筆の需要が伸び、生産量も増大しました。戦後には化粧筆も生産するようになり、伝統工芸品にも指定されましたが、中国などの安い商品が輸入されるなどで１９８５年来１５年間、生産量が減少していました。
打開策として化粧筆に力を入れましたが、下請け生産がほとんどでマーケティングなんかできず、伸び悩んでました。しかし、２０００年以降、ネットでの直接販売を行ったり、有名メーカに直接売り込み、ＯＥＭ生産受注に成功し、需要が大幅に拡大しました。メイクアップアーティストのアドバイスを聞き、熟練の職人が１本づつ手作りしたメイクブラシは最高の品質との評判です。

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