自分に合うウイスキーを求めてVol.35(白州蒸留所)

【ちょっと一息】春の遠足~サントリー白州蒸留所見学Vol.2

サントリー白州蒸留所見学Vol.1では、シングルモルトウイスキーが出来上がるまでの工程の発酵までを紹介しました。Vol.2では蒸留から最後の瓶詰めまでを紹介します。

4.蒸留
これが見たくて、白州蒸留所までやってきました。感激ですね

・出来上がったもろみを銅製単式蒸留釜(ポットスチル)へ移して、加熱、沸騰させるんですが、沸点の低いアルコールが先に気化します。
・ポットスチル(下写真)には、初留釜(写真左)と再留釜(写真左)のあり、加熱→気化→液化、そしてもう一度、加熱→気化→液化を行い、アルコール度の高い(70度)、不純物の少ない蒸留酒(ニューポットと呼びます)を取り出します。

ポットスチル

・ちょうど、手前の初留のポットスチル(ストレートヘッド型)で加熱していました。

ポットスチル

・ポットスチルにもいろいろな形(首の微妙なラインや長さ)や大きさがあります。サントリーの蒸留所には、ストレートヘッド型、バジル(ボール)型(胴体の上の部分にボールのような膨らみがある)、ランタンヘッド型(胴体とヘッドの間にくびれがある)の3つのタイプがあるようです。

5.熟成
・樽(カスク)が積み重なって保存されている貯蔵庫を周ったんですが、入った途端、ウイスキーの香りが鼻を包み、幸せな気分になりました。(撮影禁止で写真はありません)

・生まれたてのニューポットに加水してアルコール度数を63度に落として樽詰めします。3年、5年、10年、15年、30年と年を重ねていくと、樽の成分が溶け出して、ウイスキーに色合いや風味、味わいを加えていきます。
・樽材はミズナラ、スパニッシュオーク(シェリー酒熟成に適する)、アメリカンホワイトオーク(バーボン熟成に適する)、形もいろいろあります。
・一度熟成させた樽は再度、再生して熟成にまわします。再生をリチャーと呼びます。職人が樽内に焦げ目をつけるために燃やすんですね。見学コースに入っており、結構、迫力がありましたよ。最後には、水をかけて一瞬で消してしまうんです。

リチャー

そうそう、貯蔵庫の奥に透明ガラスの扉でさえぎられたコーナーがありました。扉には「オーナーズカスク」と書いてありました。樽ごとお買い上げで、世界にたった一つのシングルカスクモルトを作ってくれます。オーナー直筆のサインをはじめ、蒸溜所名、カスクナンバー、ヴィンテージ、アルコール度数などを記載したオリジナルラベルのボトルを化粧箱に入れてお届けしてくれます。贅沢な。ちなみに50万円からとのことでした。

6.瓶詰め
・熟成が完了した樽入りウイスキーをミックスして加水して40度にして瓶詰めして出荷します。加水しないものをカスクストレングスといいます。
*見学はありませんでした。

次は、試飲、ショッピングですが、Vol,3へ続く、です。


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