答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

『果し合い』を観る、すぐさま読む。

2017年01月22日 | 読む(たまに)観る

録画していた『果し合い』を観る。

藤沢周平原作、杉田成道監督、仲代達矢主演だ。

とはいえわたし、未読の時代劇をTVで観るのが好きではない。

小説を読むとき、演じている役者の顔がちらついてしまうと、想像力が削がれ、本を読む楽しみが半減するからだ。まして藤沢周平作品となるとなおさらだ。

観終わったあと、ふと思い立ち、Amazonで検索する。『時雨のあと』、 『果し合い』を収めている短編集だ。

都合よくKindle版があった。さっそく注文する。

こんなことは初体験だ。Amazonユーザーのわたしですら、この便利さは少々気味が悪い。

とかナントカ思いつつすぐさま読む。

 

時雨のあと (新潮文庫)
藤沢周平
新潮社

 

「お掃除が終ったら、大叔父にお話があります。いいですか」

 と美也が言った。

「なんだね」

「あとで・・・」

 と言って、美也ははたきをつかいはじめた。はたきを使いながら、美也はちらちらと大叔父をみる。

 ー 年をとった。

 と思う。大叔父は、狭い濡れ縁に蹲って、菊をみている。三日ほど前、美也が結ってやった髪が白く、もうほつれが首筋にかぶさっている。菊は大叔父が丹精しているものだった。白と黄の、ただの野菊が一坪ほどの地面に敷きつめたようにびっしり咲いている。花は咲きはじめたばかりだった。

 - 私がいなくなったら、大叔父はどうするだろうか。

 美也は、自分の心の中に塊りつつある決心を確かめながらそう思った。私がいなくなったら、誰が大叔父の面倒をみるだろうか。

 

美しい書き出しに引きずり込まれる。今観たばかりの物語と比べながら読んでしまうのは、さすがに仕方のないところだ。

あらすじは同じだが、構成がまるっきり違う。

そうか・・・ここであのエピソードを出すのか(ここまで出さないのか)・・・

登場人物の描き方も違う。

ん~・・・主役は仲代達矢か?もっと弱々しい役者がよかったんじゃないか?(仲代達也はあいも変わらず達者なのだが)・・・

一気に読み終わった。

 

時雨のあと (新潮文庫)
藤沢周平
新潮社

 

『果し合い』を観たあと、すぐさま『果し合い』を読む。

たまにはこんなのも悪くない。


 

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流れ橋

2017年01月21日 | 土木の仕事

 

上津屋橋。

京都府を流れる木津川に架けられた、橋長356.5メートル、幅3.3メートルの歩行者&自転車専用の木橋。

川が増水すると橋の上部工が流される構造のため、ついた通称「流れ橋」。

 

        画像はともにWikipediaより拝借

 

1953年の今日(1月21日)着工して以来、2014年台風11号による流出まで計21回、流されてはまた直しを繰り返しているという。

橋を強くして流されないようにするのではなく、橋の一部が壊れることによってそれ以上の被害を受けないようにするという構造。近年になって流出の頻度が高くなったため、橋の構造を見直して永久橋にするべきだという声が大きくなっているようだが、この設計思想、わたしは好きだ。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。

重大時には、一切合財を守ろうとするのではなく、何かを犠牲にする覚悟をもってことにあたる。そして犠牲になった何かはまた修復すればいい。

みんなのどぼく-土木×土木-』に載った、青空をバックにすっくと立つ「流れ橋」の画像を見ながら、我とわが身のことなど思う。


 

 

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春遠からじ ~ モネの庭から(その281)

2017年01月20日 | 北川村モネの庭マルモッタン

 

冬来りなば春遠からじ。

寒風吹くモネの庭、はや春の準備が始まっている。

春はそこまで、

というにはまだまだなのだが、

せめて気分だけでも、

南国土佐北川村より、「春のたより」を届けたい。

 

 

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二日目

2017年01月19日 | ちょっと考えたこと

うら若き青年2人とトリオで現場踏査二日目。

「ぼく、バリバリの筋肉痛です」

40近い年の差の青年がそう言う。

「え?オレぜんぜん来てないよ」と胸を張るわたしだが、オジさんの身体は反応が鈍いだけ。齢60近くなれば一日で筋肉痛になることなどはない。

しかし、彼らも相当キツかったのだ。わたしだけではない、と思うとひと安心。

そんな本日は、山を上へ下へのきのうとは異なり、河原を行ったり来たり。河原、といっても現場は、「これは・・・」と躊躇するような巨石がゴロゴロしているところ。なかには、「越える」という表現がピタリと当てはまるような巨石も少なからずあり、朝の初っぱなから、オジさんはヘトヘトだ。

というのに・・・

さすが、若い衆はチト違う。

ぴょんぴょんと、石と石とを飛び跳ねて移動する。

すぐ置いて行かれるオジさんは、

「どんなに早く行っても、オレが行かない限り仕事にはならんのだよ」

と腹のなかでは思っているが、ちょっと悔しいので真似して飛び跳ねてみる。

「イケるじゃないかオレだって」

快調に進む。

と、転んだ。

「しまった・・・」

素早くあたりをキョキョロ見回すが、幸いなことに彼奴らは見ていない。何ごともなかったかのように立ち上がり、歩きだす。

「ふ~っ」

そんなこんなで一日が終了・・・・

のはずだった

が、追加のミッションができ、ふたたび山へ。

ほどなくして木の根ですべって

転けた。

「足へきてますね」

そう冷やかされたが、もう否定はしない。

「うん、たしかに」

 

自分の無能を認めて許せ(橋本治)

 

やせ我慢もイイが、度が過ぎると可愛くない。

さて、明日はどうなりますことやら・・・

 

 

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可愛げがないオヤジ

2017年01月18日 | ちょっと考えたこと

うら若き青年二人と山を上ったり下がったりの一日。

「危険なところは未来がないオジさんが行ってあげるから」

とカッコつけたまではよかったが、座業ばかりの近ごろですっかりなまってしまった足と腰が悲鳴をあげた。

たびたび足が攣るのだ。

恥ずかしいったらありゃしない。

だが、正直にそうとは言わないのがわたしの可愛くないところだ。

務めを果たすため、よりいっそうきばってみたりする。


人間は、自分のためにではなく、自分以外の他者のために生きるときに、パフォーマンスが最大化するようにでき上がっている。(平川克美)


「あまのじゃく」に考える
平川克美
三笠書房

 

なんてうそぶいてみるが、この場合、まったく趣旨が違う。

単に可愛げがないだけだ。

あゝ、まだまだ可愛いオジさんには慣れそうにない。

困ったものだ。

と言いつつ本人まったく困ってない。

困ったものである。



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