お前が教える?!

2017-11-24 13:58:48 | 塾あれこれ
同窓会で中学高校の同級生が呆れます。
「あのね、お前に何が教えられるっての」

まったくその通りでグゥとも言えません。
ぼろぼろでしたからね。

「できん奴ほど、何が難しいか分かってるから
 教えることができるんだ」
・・これは私の場合、負け惜しみです。


最近、学校モノのドラマで「塾は講師と言い
学校では教師という。この違いは何だ!」

みたいなセリフがありました。

色眼鏡とも思えますが、真理とも言えますね。

学校は「人ということを導く」けれど
塾が伝えるのは知識やテクニックだけだ。。。

こんな感じでしょうか。

私が塾の世界に入ったころ、上記のような認識があり
それを是とするか否とするか、大きな問題でした。

就職した塾は、受験実績では広島県でも指折りでしたが
センセの間でも「受験請負に徹するべきだ」と
「その中で、教育を如何になすべきか考えよう」と
二つの立場があったように記憶しています。

生徒や保護者が塾に求めるもの、それは当然
受験結果、あるいは学力向上です。
では、それだけを請け負うので良いのか。
何でもアリ、にならないか?

かと言って塾のセンセに何ができるか?
学校の立派な方々とは大違いじゃないか。

(学校の先生も首をかしげる方がおられましたが)


受験請負は当然のことで、結果をキチンと出し
その上で(必ずしも求められいないかもしれないが)
「教育への目配り」を努力しよう。

これが当時の私の結論でした。

実際は御粗末極まりないものであったのですけれど。

ただ、立派な先生とは正反対の自分にそれができるか?
口先だけには終わりたくはありませんでしたから。

「そうか!!」
ありのままの「おっさん」の提示ならできます。

反面教師にしてもらえばよいのです。


今、塾を辞めて思うのは違うスタンスがありえた、
特に、受験は下敷きに人間教育を上に、の部分。

逆にして、一個の人として向き合う事が基礎であって
その上に勉強のイロハであったろう、と。

今ごろになって、遅すぎますけれどね。