ラジオから懐かしい歌が。
松島詩子『喫茶店の片隅で』
◎
今の広島三越近くに喫茶店ムシカがありましたが
その近くに大きめの喫茶店があったと思います。
外を歩く人や入ってくる人をチェックしやすい席で
まだかまだかと待っていました。
大学1年だったでしょう。
中高一貫の男子校を出たばかりですから女の子とお茶
なんてそれだけでドキドキでした。
しかも、相手からのお誘いです、なんと!
まだ自分の姿を知らない年でしたね。
あと1~2年もすると、いやというほど現実を味わい
自分がモテルわけがないと気づくのですがね。
頭がよく、スポーツも上手、明るく、可愛い。
・・すごいでしょう?
○
高校は当時としても珍しいバンカラ男子校でした。
ありていに言えばモテナイくん集団。
ところがごく一部、何拍子もそろってモテモテの奴も
存在し、いくつかのグループを作っていました。
私の友達に明るい(ヒョウキンなほど)座持ちがよく
皆から愛されるヤツSがいて、彼の親友にモテモテ君が
いたのです。
大学に入り同級生の多くが広島を離れると
友達グループが寂しくなり、再編も起きていました。
その流れで私もSの紹介を受け、一二度モテル君たちの
集まりに同席したことがあります。
女性陣も高嶺の花ぞろい。
私など小さくなって終始し「二度と行かん」
○
女性陣に学部が近い人がいまして、その方からの
喫茶店へ呼び出しです。
授業なんか自主キャンセル。(あったりまえ)
指定された喫茶店に赴いたのです。
さて、30分後、目の前の彼女は大粒の涙を流し
私を残したまま喫茶店を走るように出て行きました。
彼女はS君の親友に恋心を抱いていたのですが実らず
そのことを私に「セツセツと語った」のですね。
挙句の涙、なみだ。
私はポカンとするしかない。
生まれて初めて女の子が泣くのを見たのですから。
モテル君と私は顔見知り程度です。
なんで私に訴えるの?
今でもよくわかりません。
私に女心が少しでも分かれば対処ができたのかも
しれませんが、あまりのなりゆきにボーゼン。
よくある、二番手に話をするとか、打ち解けたヤツに
悩みを告白するとか、でもありませんでしたからね。
突然、勝手に呼び出しておいて、なんなん?
○
半月後くらいでしたか、「ぼくに何かできることがあれば」
と連絡をとり、同じ喫茶店に呼び出しました。
・・・3時間も待ったかなあ。
すっぽかされちゃった。
モテないを絵に描いたような話ですね。
松島詩子『喫茶店の片隅で』
◎
今の広島三越近くに喫茶店ムシカがありましたが
その近くに大きめの喫茶店があったと思います。
外を歩く人や入ってくる人をチェックしやすい席で
まだかまだかと待っていました。
大学1年だったでしょう。
中高一貫の男子校を出たばかりですから女の子とお茶
なんてそれだけでドキドキでした。
しかも、相手からのお誘いです、なんと!
まだ自分の姿を知らない年でしたね。
あと1~2年もすると、いやというほど現実を味わい
自分がモテルわけがないと気づくのですがね。
頭がよく、スポーツも上手、明るく、可愛い。
・・すごいでしょう?
○
高校は当時としても珍しいバンカラ男子校でした。
ありていに言えばモテナイくん集団。
ところがごく一部、何拍子もそろってモテモテの奴も
存在し、いくつかのグループを作っていました。
私の友達に明るい(ヒョウキンなほど)座持ちがよく
皆から愛されるヤツSがいて、彼の親友にモテモテ君が
いたのです。
大学に入り同級生の多くが広島を離れると
友達グループが寂しくなり、再編も起きていました。
その流れで私もSの紹介を受け、一二度モテル君たちの
集まりに同席したことがあります。
女性陣も高嶺の花ぞろい。
私など小さくなって終始し「二度と行かん」
○
女性陣に学部が近い人がいまして、その方からの
喫茶店へ呼び出しです。
授業なんか自主キャンセル。(あったりまえ)
指定された喫茶店に赴いたのです。
さて、30分後、目の前の彼女は大粒の涙を流し
私を残したまま喫茶店を走るように出て行きました。
彼女はS君の親友に恋心を抱いていたのですが実らず
そのことを私に「セツセツと語った」のですね。
挙句の涙、なみだ。
私はポカンとするしかない。
生まれて初めて女の子が泣くのを見たのですから。
モテル君と私は顔見知り程度です。
なんで私に訴えるの?
今でもよくわかりません。
私に女心が少しでも分かれば対処ができたのかも
しれませんが、あまりのなりゆきにボーゼン。
よくある、二番手に話をするとか、打ち解けたヤツに
悩みを告白するとか、でもありませんでしたからね。
突然、勝手に呼び出しておいて、なんなん?
○
半月後くらいでしたか、「ぼくに何かできることがあれば」
と連絡をとり、同じ喫茶店に呼び出しました。
・・・3時間も待ったかなあ。
すっぽかされちゃった。
モテないを絵に描いたような話ですね。