加川良が死んだ

2017-04-05 19:22:01 | SONGS
これほど世代の認知がかけ離れた歌手も珍しいでしょう。

若い人は「知らん」と仰るでしょうね。

私たちの若いころ、無くてはならぬシンガー
ソングライターでした。

♪あせって走ることはないよ

懐かしい時代がまた遠ざかります。

まどみちお

2014-02-28 11:39:20 | SONGS
まどさんが亡くなられた。
20世紀のほとんどと今日までの
長いながい人生。


当ブログでは10.11.5や08.1.11に少し書いています。

好きな作家でしたね。

『サっちゃん』で有名な阪田寛夫が評伝『まどさん』を
著しておられます。
名著ですね。

人とは詩とは、を学んだ本です。

その本にまどさんの『うさぎ』という素晴らしい詩も
紹介されています。

「うさぎにうまれて
 うれしいうさぎ・・」

明るくて、その前でじっとしていると、生きる哀しみが
分かる詩ですね。

或は『生まれて来た時』

「あるいてもあるいても日向だったの」

山頭火や金子みすずと近い世界ですね。

わたしはまどさんがより好きですが。


これから『まどさん』を読み返しましょうか。


幼いころ衝撃をうけた「やぎさんゆうびん」
NHKラジオでしばしば流れていました。
(昭和27年からですから3つの私が聞いていたかも)

昭和14年の初出には
「オヤヤギ カラ キタ オテガミ ヲ」
で始まっていたそうです。


追記です。

阪田さんは祖父が忠海の出身だそうで
瀬戸内海のDNAが受け継がれてるようです。

大瀧詠一さん

2013-12-31 16:32:51 | SONGS
今年、多くの方が亡くなられました。

最後にきて大滝詠一さんが逝かれるとは。

音楽的才能、他への影響力、この世代では
抜きん出ておられたかもしれません。

拓郎より、エーちゃんより、竜童より。

コミカルな面も好きでした。

早すぎる

島倉千代子

2013-11-12 10:03:18 | SONGS
昭和30年

『この世の花』①  ♪あかく咲く花青い花この世にさく花

『りんどう峠』①  ♪りんりんりんどうの花さくころサ姉さは馬こで

昭和32年

『逢いたいなあ あの人に』② ♪島の日暮のだんだん畑 紺のモンペに

『東京だよおっ母さん』③   ♪久しぶりに手を引いて親子で歩ける嬉しさに

昭和33年

『からたち日記』④  ♪心で好きと叫んでも口では言えず ただあの人と

『思い出さん今日は』⑤♪目隠しした手を優しくつねり私の名前を呼んだのね

昭和36年

『恋しているんだもん』④♪小指と小指からませてあなたと見ていた星の夜

『襟裳岬』⑥  ♪風はひゅるひゅる波はざんぶりこ 誰か私を呼んでるような

昭和38年

『星空に両手を』④ ♪星空に両手をあげてこの指を星で飾ろう

昭和41年

『本気かしら』⑦  ♪本気かしら 好きさ大好きさ

昭和43年

『愛のさざなみ』⑧ ♪この世に神様が本当にいるなら

昭和56年

『鳳仙花』⑨    ♪やっぱり器用に生きられないね

昭和62年

『人生いろいろ』⑩ ♪死んでしまおうなんて悩んだりしたわ


上記の唄の作詞家です

①西条八十 ②石本美由起 ③野村俊夫 ④西沢爽 ⑤星野哲郎
⑥丘灯至夫 ⑦岩谷時子  ⑧なかにし礼 ⑨吉岡治 ⑩中山大三郎

三橋美智也

2013-11-11 18:51:05 | SONGS
昭和30年
『おんな船頭唄』①  ♪嬉しがらせぇて 泣かせぇて 消えぇた

『あゝ新撰組』②   ♪加茂の河原にチドリが騒ぐ

『あの娘が泣いてる波止場』③ ♪思い出したんだとさ 逢いたくなったんだとさ

昭和31年

『リンゴ村から』④  ♪覚えているかい故郷の村を便りも途絶えて幾歳すぎた

『哀愁列車』②    ♪惚れて 惚れて 惚れていながら行く俺に

『お花ちゃん』④   ♪名残惜しいはお互いさ 涙は門出に不吉だよ

『母恋吹雪』④    ♪酔ってくだまく父さの声を

昭和32年

『俺ら炭鉱夫』②   ♪おいらはな 生まれながらの炭鉱夫

『おさらば東京』②  ♪死ぬほどつらい 恋にやぶれたこの心

昭和33年

『夕焼けとんび』④  ♪夕焼け空が真赤っか とんびがくるりと輪をかいた

『赤い夕陽の故郷』② ♪呼んでいる呼んでいる 赤い夕陽のふるさとが

『センチメンタルトーキョー』⑤♪おもかげの町たそがれて

『岩手の和尚さん」④ ♪大寒こ寒 山から木枯し下りてきて岩手の和尚さん

昭和34年

『古城』⑥      ♪松風さわぐ 丘のうえ 古城よひとり何しのぶ 

昭和35年

『怪傑ハリマオの唄』⑦♪真紅な太陽燃えている 果てない南の大空に

『達者でナ』②    ♪わらにまみれてヨ 育てた栗毛

昭和36年

『石狩川悲歌』⑥   ♪君と歩いた石狩の 流れの岸の幾曲がり

『武田節』⑧     ♪甲斐の山々 陽に映えて われ出陣に憂いなし

昭和37年

『星屑の街』⑤    ♪両手をまわして 帰ろ 揺れながら

『新撰組の唄』⑨   ♪あおいの花にふく時代の嵐 乱れて騒ぐ京の空

昭和49年

『いいもんだな故郷は』⑩♪すっかり陽気がよくなりまして俺がの方へも出かけて来いや

◎ 
以下は上記の唄の作詞家です。

①藤間哲郎  ②横井弘  ③高野公男  ④矢野亮 ⑤東條寿三郎
⑥高橋掬太郎 ⑦加藤省吾 ⑧米山愛紫  ⑨牧房雄 ⑩高杉治朗

やなわらばー

2013-10-12 17:42:22 | SONGS
石垣島出身の女性デユオ「やなわらばー」
広島でミニ・コンサートです。
(明日もありますよ、無料)

条件が悪い中、良い歌声でした。

綺麗な声、心地よいハーモニー、そしてハート
まだまだ伸びそうですね。

ネーネーズも全盛のころに広島でコンサートがあり
こちらは「本式の」
あの勢いや洗練にはまだ及びませんが
もしかすると。。。。


こんな条件が悪い場所での若い人の音楽を
私が聴きに行くのは超めずらしいことです。

でも、行って良かった(おおむね)

私の後ろに小さな女の子の姉妹が聞いていました。
だれかが小さな細い清んだ声でいっしょに歌っています。
その声も舞台からのハーモニーに溶け込みました。

いやー、良いものです。
音楽ってこうじゃなくちゃ。

あの子たち、「やなわらばー聞いたよね」って記憶が
いつまでも残りますように。


それにしても地方局主催のミニコンサート
無料とはいえ、もちっと何とかならんか?
広島ってこの程度かと思われるジャン。

金はとってよいので「歌を聴く」場に
してほしかったですねえ。

しかし、それでもデユオは良かった。
ホントに。

拓郎「唇をかみしめて」

2013-06-10 15:00:30 | SONGS
遅ればせながら拓郎とジュリ-の対談をTVで。

「田舎者」の拓郎がさんざん喋るので
「都会人」のジュリ-がいささか(引いて)いました。

広島でタイガースに衝撃をうけ、その高みを目指す
それが吉田拓郎のエネルギーになっていた。
・・どうも今でも引きずっているようですね。


(人としての拓郎)と作品の距離が近いと感じていました。
それまでのプロの音楽家先生たちとの違いですね。

この「人っぽさ」があのころ若者を引っ張りました。
今、振り返ればみんな「ずーっと拓郎だった」


この対談のために拓郎が歌ったのが『唇をかみしめて』

80年代初の歌で、拓郎は広島から離れて久しく
いくぶんかこなれない広島弁に当時の私としては
それほど乗れなかったのですが
今回、TVを聞きながら泣いた泣いた
泣けて泣けて仕方ありませんでした。

カミサンが「どうかしたん?」

普通なら例えば1番で泣けても3番くらいでは収まるもの、
それが最後まで嗚咽状態なのです。

「広島を離れる時の気分を下敷きにしとるじゃろ」
「ふーん、でアンタも何かあったわけ?」

あるわけないよね。イヤミか。

モテナイ君で嫌われ者、広島から東京にゆくホームには
弟だけが見送ってくれました。
お互い、口数もなく。


♪どこへ行くんネ
 何かええことあったんネ
 住む気になったら
 手紙でも出しんさいや

分かれた瞬間から「相手」は輝きを放って飛び去ります。

きっと向こうから見てもそう。
それを十分に知っての別れの言葉です。

拓郎の場合、恋人でもいたのでしょうか。

「どうしても東京に出たいんじゃ」と。

いつかまた会うときがあっても過ぎ去ったものは
遠くに小さく光っているだけなのに。

♪仕合せになってやる
 人が往くんよネ
 選ぶも選ばんも風に任したんヨ
 人がおるんよネ


上京の頃でしょうか『マークⅡ』という歌があります。

♪さよならが言えないで、いつまでも歩いたね
 街あかりさえ消えて 足音がさみしいよ
 ・・
 また逢うときは大人になっているだろ
 別れたくないのに 冷たいこの世界

それから十年たって、今も遠くから聞こえてくる

♪あんたは行きんさい、遠くへ行きんさい

取り返しのつかないあちらで輝いているのです。

美空ひばり

2013-05-01 08:56:10 | SONGS
♪赤いランプがマストに燈りゃ

・・なんて懐かしい歌でしょう。
泣いちゃった。

『君はマドロス海つばめ』という題です。

美空ひばりさんには熱烈なファンが多くいらっしゃるので
私が何か書くのも気がひけますが、
でも良いですねー

石本美由起・作詞、上原げんと・作曲、昭和29年です。

一昨日、NHKFMで美空ひばり長時間特集をやって
いました。
時間がゆるせばチラチラ聞き、運よく上記の歌に
再会できたということです。

「あった、あったぞ。この歌」

今思えば私が幼稚園の頃町に流れていたのですね。
現在はあまり流れる歌ではないと思われます。


美空ひばり、晩年の絶唱も身にしみるほど宜しいですが
私は、初期の歌が格別好きです。

超ヒット曲は別にしただけでも

♪花を召しませ ランララン

♪山の牧場の夕暮れに

♪林檎の故郷は北国の春

♪私は街の子

・・きりがありません。

数々のマドロス物も良いですね。

聞くといつも尾道の今はなき家を思い出す曲があります。

子供が喜ぶ歌かどうか

♪これこれ石の地蔵さん 西へ行くのはこっちかえ
 黙っていては分からない 
 ぽっかり浮かんだ白い雲

陽だまりにじっとしていた幼い自分が浮かびます。

やなわらばー

2013-02-21 19:32:53 | SONGS
ラジオをつけたら丁度「やなわらばー」という
デユオの『でもね・・・』を流していました。

私は新しい音楽はまったくといってよいほど聞きません。
昭和の、それも戦前の歌が泣けて宜しい。

そういう人間が、あれ?良いじゃん、何?と
思ってしまったのが上記の歌です。

新しい、けれど懐かしい。
聞きやすくて、胸にしみます。

これって今ヒットしてるの?