日本発達障害ネットワーク(JDDネット)の滋賀県内の組織「JDDネット滋賀」がこのほど、設立された。発達障害のある人やその家族への支援活動を計画するとともに、発達障害について社会の理解を求めていく。
JDDネットは、自閉症やアスペルガー症候群などの広汎性発達障害、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害など、発達障害がある人の家族らが、2005年に立ち上げた。県内でのネットワークを緊密にするため、日本自閉症協会滋賀支部や滋賀LD親の会、滋賀LD教育研究会など6団体が中心になり、JDDネット滋賀を設立した。
ネット滋賀では、共通する課題を連携して行政や社会に働き掛けようと、すでに県内26市町の特別支援教育や発達障害支援の実態調査に取り組んでいる。
また、発達障害は「ふざけている」「やる気がない」「親のしつけが悪い」など、誤解されやすい「見えにくい障害」で、周囲の理解が不可欠なため、企業経営者との懇談会で就業に対する理解を求め、インターネットを通じた情報発信なども進める。
設立に携わった滋賀LD親の会の前坂雅春さん(54)は「地域や学校、仕事場などで、発達障害のある人に対する社会の理解が進むために活動していきたい」と話している。
(12月31日付け京都の記事)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007123000058&genre=O1&area=S00
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