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【1102/146:漁業監視船】琵琶湖漁業の監視役「増強」 県、5代目新造へ

2011-02-16 00:01:02 | Weblog
【写真:滋賀県が新造する漁業指導取締船「あらわし」(県提供)】

 滋賀県は、琵琶湖の漁業を監視する漁業指導取締船「あらわし」を2011年度に新造する。現在運航しているあらわしが建造から20年を経て老朽化したためで、5代目にあたる新造船は異常繁茂する水草にも対応できるようスクリューを改良するなど性能を高める。

 新年度当初予算案に建造費1億5千万円を盛り込んだ。今春に設計に取り掛かり、来春の進水を目指す。1990年に建造された現在の船は老朽化でオーバーヒートする恐れがあるため最速40ノットの性能を生かせず、取り締まり対象の漁船をわずかに上回る27ノットまでのスピードで航行している。

 新造船は現在の全長14・6メートル、幅3・7メートルより一回り大きくする予定。通報を受けた際にいち早く現場へ駆け付けるため、最速40ノット以上を検討する。スクリューを水面近くまで持ち上げられる構造にして、繁茂する水草に絡まず航行できるようにする。

 あらわしは、禁漁期間があるアユの沖びき網漁や、船でルアーを引くビワマスのトローリングなどで、県の漁業調整規則が守られているかどうかを監視している。年間の運航日数は30日前後で、1977年5月には巡回中のあらわしが赤潮の大発生を発見した。

 琵琶湖での漁獲量減少に対し、県は禁漁期間の設定や稚魚放流で資源管理を進めている。県水産課は「ルールが守られないと資源管理の意味がない。今まで以上に指導、取り締まりが重要になってくる」としている。

(2月15日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110215000150


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