西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

言葉のこと(2)半々の考えと造語

2005-07-05 | 言語・字・言語遊戯
半々の考え、言葉と言えば「半知半解」のように中途半端というイメージもあるが、「半信半疑」のように学問的態度としてまっとうなものもある。福沢諭吉が言ったという「半学半遊」も好きな言葉だ。私は、昔から生活や空間のことを考えてきて、きちんと割り切れずに「半々で考えたほうが良い」と思うことが随分あったと思う。良く言われるのは「日本の縁側は内でもないし外でもない」ということがある、濡れ縁などを考えると正にそうだ。これは「半内半外」ではないか。同じように「半公半私」の空間もあるだろう。時間の面で言って私の創った造語に「半顧半望(はんこ・はんぼう)」というのがある。半分は過去を反芻して顧み、半分は将来を展望するという態度である。空間のことを考える時に、時間的に伸縮する歴史ー地球史、生物史、人類史、古代、中世、近世、近代、現代、家族史、世代史、自分史等ーを良く組み込むことが要諦、と最近考えている。言わば「半空半時」である。

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