西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

阿部謹也先生のこと

2006-10-09 | 諸先生・諸先輩・同輩・諸後輩の思い出
おなじ「あべ」でも一橋大学学長で国大協会長もされた阿部謹也先生の話だ。ネットを見ていて9月4日に急性心不全で71歳で亡くなられたと言う。「若い!」、しかも「晩年」になって縦横無尽という感じ、日本特有の「世間」思想・論理を展開しておられ面白かったのに・・。日本社会特有の「理論」は古来色々だ。「罪の文化」に対する「恥の文化」、「横社会」に対する「縦社会」、身動きならない「一神教」に対して融通無碍な「多神教」・・。そこに阿部先生は一石を投じられたのだ。元々、経済学主流の一橋大学で西洋史(ドイツ中世史)のご専攻、だから西洋と日本を比較出来たのかな。
阿部先生が一橋大学学長か国大協会長の時、奈良女子大では丹羽雅子先生が学長で、私は学生部長か副学長だった。丹羽先生は温厚な阿部謹也先生のことを何時も話題にしておられた。阿部先生に因んで今後、日本社会の特質を常に考えていきたい。ご冥福をお祈りする。

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