西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

地井昭夫さんを偲ぶ会に参加

2006-12-03 | 諸先生・諸先輩・同輩・諸後輩の思い出
今日(12月2日)、広島の広島工大であった「地井昭夫さんを偲ぶ会」(日本建築学会中国支部農村計画委員会主催)に参加した。地井昭夫さんは、今年の6月28日に食道がんで亡くなった。最後は広島大学を退職して広島国際大学に勤めていた。彼は私より1歳上であるが、大学での学年は同期、彼は早稲田大学、私は京大である。私が京大助手(1970年~1974年)、彼が早稲田の大学院を出て広島工大に勤めた頃から実質的付き合いが始まった。私は豊田高専から京大に戻った頃、京大の各研究室(計画系の西山、巽、上田、三村研究室)では、都市計画、住宅供給計画関係の研究が主流だった。世間(建築学会)でもそうだった。私は「世の流れが一寸変だな」と思い、日本建築学会の『建築雑誌』に「漁村を見直すための視点」といった論考を投稿した。京都府の蜷川知事が力を入れて、そこそこ上手くいっていた丹後の伊根漁村を例に出した。で、伊根漁村の研究について調べたら地井昭夫さんが既に詳細に調べていた。もう一つ、日本建築学会近畿支部に当時、農村計画委員会がなく、私は大阪市大の富樫さん、近畿大学の藤本尚久さんと一緒に再建したのだが、その時に地井さんに広島から来て頂き、農村・漁村計画の重要性、面白さを講演してもらった。それ以来38年近くの長い付き合いで、私が金沢出身なので彼が金沢大学に転勤した時も何度も金沢で会った。少なくとも後10年位は生きて貰い色々議論したいことも多かった。彼の書いたものは残っているので、今後それらと「対話」していこうと思う。(写真は、ありし日の地井昭夫さん)
亡くなった6月に書いたブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/351224e4c42580f1029aef3d43a0874a

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