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いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

ホルムズ海峡波高し、イラクの次はイラン?もういい加減にしろ!

2012-01-29 20:57:53 | 日記

 IAEA イランを徹底検証のため、IAEA調査団 イランへ出発(NHK News Web1月29日)、


核の軍事利用の疑いが持たれているイランの核開発を検証するため、IAEA=国際原子力機関の調査団がイランに向けて出発し、欧米の制裁措置の強化で緊張が高まるなか、イラン側がどこまで協力姿勢を示すかに注目が集まっています。

その一方で、次のような情報もある。
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&view=article&id=24804:iaea&catid=17:2010-09-21-04-36-53&Itemid=116

 IAEA国際原子力機関の天野事務局長が、イランの核活動が軍事的なものであることを裏付ける証拠が一切存在しないことを認めました。
イルナー通信の報道によりますと、ドイツの左翼政党の代表者ヤン・ファン・アケン氏は23日月曜、メディア向けに声明を発表し、「天野事務局長は、ドイツ議会での会談で、イランの核活動が軍事的なものであることを裏付ける証拠が、全く存在しないことを認めた」と語っています。

 ドイツ議会の外交政策委員会のメンバーでもあるアケン氏は、さらにこの声明の中で、「EUが、イランの石油や中央銀行への制裁のための証拠として、イランの核活動が軍事目的であるとするIAEAの報告を引用したのは、1つの虚偽である」と述べました。
アケン氏はまた、「イランが核兵器の獲得を目的とした核活動を行っていることを示す証拠は、一切存在しない。

 アケン氏は、「イラン産原油禁輸制裁は1つの過ちである」とした上で、「このような措置は、全く功を奏さないばかりか、さらなる緊張を生み出すだけである」と語りました。
アケン氏はこれ以前にも、イランの核活動に対する根拠のないIAEAの疑惑に対し、警告を発しています。
 
 アメリカは、現実にはありもしなかったイラクの「大量破壊兵器保有」ということに難癖をつけてイラク戦争を開始した。そして今度は、イランに同じような疑惑を投げかけ、イランに攻撃をしかけよとするのではないかということが危惧される。

 2003年3月アメリカの一方的なイラク攻撃開始以来、今年の3月で満9年になる。イラク戦争は米軍の圧倒的な攻撃力により、わずか3週間程度で首都は陥落し、旧フセイン政権はあっけなく崩壊した。その後の米側仕様のイラク国家再建に手間取り、米軍のイラク駐留は9年近くに及んだ。米軍は昨年12月18日、撤退を完了した。しかし、イラクの政情は混沌を残したままである。

 2011年12月22日のイラクでは、14箇所の連続爆弾テロで63人が亡くなり、負傷者多数を出している。
2012年1月5日、首都バグダッド、その周辺で爆弾テロが相次ぎ少なくてもシーア派70人以上が死亡し、146人が負傷した。
2012年1月14日、イラク南部バスラでイスラム教シーアShia派の巡礼者らを狙った自爆テロがあり、少なくとも53人が死亡、137人以上が負傷した。
2012年1月15日、首都バグダッドの西100キロにあるラマディ Ramadi, west of Baghdadで警官、警察施設を狙った複数の自爆テロが発生。拘留されているアルカイダの奪還を試みたといわれているが失敗し、犯人たちは自爆した。

 ショック・ドクトリン(ナオミ・クライン著)に、アメリカのイラク攻撃について、次のような件がある。

 アメリカのイラク攻撃は、アラブ世界を一気に征服するのは不可能だから、まず一国を足がかりにすることが必要になる。アメリカがその国へ侵攻し、「アラブ・イスラム世界のど真ん中にほかとは異なる国家モデル」を打ちたて、そこから周辺地域全体に民主主義/新自由主義の波を広げようという構想である。

 アメリカは、イラクが「大量破壊兵器」を保有していないことも承知の上だったのだ。「大量破壊兵器保有」は単なるイチャモンをつけるための材料にすぎなかったに違いない。



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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (トッペイ)
2012-01-31 03:20:31
自作自演はアメリカのお家芸ですから。米西戦争では自分で軍艦を沈めてスペインにいちゃもんつけて戦争に持ち込み、キューバやフィリピン、グアムを強奪し第一次大戦では、中立を破ってルシタニア号に武器を満載し、ドイツに撃沈させて参戦し、ベトナムではトンキン湾事件をでっちあげて戦争を引き起こしています。
結局、アメリカは軍事経済で回っている国で戦争を起こさないと生きてゆけない因果な国と言えます。
もともと、欧州で食い詰めた者たちが、新大陸で食うため、生きるため手段を選ばず建国していっただけにその精神の核に原始人のような野蛮さを秘めています。
日本のように伝統と歴史があり自然発生した国と違いすぎます。
しかし、ネットの発達で瞬時に情報が世界中に拡散する時代になってしまうと、もう姑息な裏工作は通用しないでしょう。
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福一石棺化 (通りがけ)
2012-01-31 08:31:34
みんながアメリカの嘘と極悪に気づいていますね。我々日本人は嘘つきは泥棒の始まりであると三つ子になるまでに嘘を戒められて躾けられてきましたから、大きくなって全員が嘘つきを生理的に大嫌いな体質の国民に成っています。当然でしょう、三つ子の魂百までですから。

さて、その嘘をつくな、他人へ親身に親切にせよ、という同じ躾を受けた日本人同朋が今まさに沖縄と東北でひどい目に遭っています。

いずれも嘘つき強盗殺人犯アメリカ軍の差金です。

同じ躾を受けた日本人同朋を絶体絶命の死地から助け出し、原発の放射能被曝者をこれ以上増やさないためには、直ちに福一石棺化とコンクリート地下ダム壁建設に着手しなければなりません。

「まず避難と同時に全原発停止。福一石棺化して除染。」

メルトアウトした核燃料の臨界暴走を止める石棺化は技術的には簡単です。パチンコ球サイズの大量の錫(鉛も可)の金属球を原子炉の上部から流しこめば良い。

参照:「2011年8月15日月曜日
メルトアウトした燃料を冷却・固化するには、スズを用いた金属棺しか無いのではないか」
福島原発災害の見方さま
>>http://mononomikata-kerogg.blogspot.com/2011/08/blog-post_15.html
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飄々たる反骨 (明け烏)
2012-01-31 15:26:59
古山高麗雄氏という作家がいた。「プレオー8の夜明け」で芥川賞を受賞した方だが、
競馬のオールドファンには報知新聞に連載されていた「悪魔の囁き」で記憶にある方もいらっしゃるもしれない。
古山氏の「プレオー8の夜明け」「龍陵会戦」「フーコン戦記」などを読むと、戦争というのがいかに馬鹿げたものであるか、とくにその末端で戦わされる下級兵士がどれほどの辛苦を舐めさせられるものかを身に沁みて感じさせられ「○○撃つべし」などという勇ましい言葉を口にするのが躊躇われる。

閑話休題。今日書きたいのは安岡章太郎の名著「良友・悪友」の「昔の仲間」の章にあった若き日の古山高麗雄氏の姿である。
古山氏は三高(京都大学)時代、「日本男児だ」「大和魂」だと怒鳴っては頭髪を切ることを軍事教練の将校にうるさく強要された際、「よし、武士らしくチョンマゲを結う」と宣言して髪を伸ばしたそうである。確か安岡氏の記述によれば、別の理由(遊郭通い)で放校にならなければ間違いなくチョンマゲにしたと思う由。個人的にはチョンマゲを結った古山を見た配属将校が何と言ったか非常に興味がある。おそらく絶句したであろう。
また三高を退学した後、東京に出てきてぶらぶらしていた古山氏は文学仲間が集まるコーヒー屋に出入りしていたが、日本の真珠湾攻撃の日に昼過ぎにのこのこと顔を出すと皆が真珠湾の大戦果の話題でもちきりの中、「このぶんじゃ、アメリカと戦争でも始まりますかな」と真顔(ポーズや衒いではなく)で言って周りの人を唖然とさせたそうである。両者ともに私のような小心者には絶対に出来ない行動でその脱俗性には脱帽せざるを得ない。

こういう古山氏が、最下級兵士として草の根を食むような戦いをやらされ、またフランス語が出来たゆえに戦犯としてベトナムで拘禁生活を余儀なくされたのは、戦争というものが如何に大きく個人のたった一度しかない人生を変えるものだとの感慨を深くする。
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