菅民主党は敗れるべくして敗れた。消費税は鬼門である、過去から学ぶことをしなかった?ダラ菅氏は破れるべくして敗れたのである。「政治とは生活である」は鉄則である。庶民は、特に家庭の主婦は毎日の生活のなかで消費税を実感しているからこそ、敏感なのである。民のかまどのことを考えない政治家は捨てられる。
日本は諸外国に比べて生活費が実際に高い、それは内閣府のデータも裏付けている。いわば、目に見えない高い消費税を国民は払わされているのと同じことである、それにしても、政治家は消費税が国民にこれほど嫌われる原因を何故検証しないのだろうか。
国民の年収は1994年以降、年毎に減り続けている。その上に消費税をアップの話を持ち出せば、国民が反発するのは当たり前である。
こんな当たり前のことを、菅首相は党内で審議もせずに唐突に言い出したのは何故だろうか。消費税アップを主張すれば、大幅に支持率の低下を招き票を減らすことを、彼が知らぬはずはないと思うのだが・・・。
先月27日の日記で、””選挙を前にして、そういう犠牲を払ってでも敢えて消費税アップを主張するのは、支持率低下によって民主党が仮に過半数を切った場合でも国民新党との約束を破っても、小沢グループを切り捨てて、自民党との大連合を仕掛けることを念頭に置いているからに違いない。・・・・””と記述した。
これほどの大敗を喫しても、菅首相は続投するという。普通ならば、大敗の責任をとり9月の党代表選挙には立候補しないと言うべきところである。菅首相が強気で居られる背景は何だろうか。
菅氏の不可解な行動:
(イ)昨年12月16日、当時副総理兼戦略相だった菅氏は「成長戦略策定検討チーム」の会合に竹中平蔵元経済財政担当相を招き、成長戦略について議論を行った・・・一体何故、経済政策の失敗者であり売国奴の竹中氏を内閣府の会議に招いたのだろうか?
(ロ)今年4月23日アーリントン墓地献花・・・靖国には大臣として参拝しないと言いながら何故アーリントンなの?
(ハ)鳩山前首相が躓いた沖縄米軍基地移設問題だったが、菅首相は就任早々、普天間米軍基地移設は日米間合意を踏襲することをいち早く明らかにしている。
彼はひょっとして米サイドから、かなり前から鳩山首相の後釜としてお墨付きをもらっていたのではないだろうか。今回の結果によって郵政改革法案は事実上廃案にし、9月の代表選で不利と判断すれば党を割ってでも、小沢氏および同グループを切り捨てる、小泉氏がやったと同じように・・・。
以上は思い過ごしだろうか?
前原を 大臣にした時点で おかしいか (鳩山内閣でです)
戯れ唄を 植草氏がつくる 末世か (心中、お察しします)
池上氏は今月のベスト1として竹内宏氏の「午後6時の経済学」を挙げ次のように論評する。
難解な経済理論は使わず、具体的な数字で現実を斬る爽快さは、まるで若い頃の竹内さんを見ているようです。
この処方箋で閉塞感を打破したいものですが、小沢支配の鳩山内閣の退陣で、いささか青空が見えたと感じた人も多かったのでしょうか。菅内閣の支持率の高さに仰天です。
―引用終わり―
私は池上氏が、どうしてこのような文章を書いたものか一応分類してみようと思う。
① 氏が本当に、「小沢支配の鳩山内閣」に閉塞感を感じ、また国民も同様であると考えていた。
② 「文藝春秋」社のほうで何を書くにも「小沢一郎」悪者論を入れるように示唆した。
③ これからも「文藝春秋」から原稿を頼まれたい池上氏が自発的に文藝春秋社の意図を察して、不自然な形で文章に潜り込ませた。
④ 池上氏と編集者が打ち合わせをした際に両者の思惑が一致した。
おそらく②③④の無意識的な混合ではないかと勝手に推測するが、小沢一郎が復権するためには、マスコミ対策を急いでやらないと相当、困難ではないかと思われる。しかし小沢一郎を排除する勢力にマスコミががっちりと握られている状態を突き崩すのは大変である。植草先生が戯れ唄をつくる気持ちに同感する。