なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

魔笛の主題による変奏曲

2010-05-04 08:15:14 | 音楽

 鳥居本にいる黒ラブちゃんがなんとなく気になり、名前、年齢、性別がわからんもんやろかとググってみた。
 知りたい情報はなかったんやけど、黒ラブちゃんの家が平野屋さんていう江戸時代から続く老舗の鮎料理&茶店やということがわかった。

 ひ、ひ、平野屋……!?
 ってことは……。
 もしかして、もしかして……。

 さらにググってみて、ようやく了解した。

↓その瞬間、オイラの脳内をこのクラシックギターの調べが鳴り響いたのである。


 
 おお、なんてこった~!
 嵯峨鳥居本は、京都市の「伝統的建造物群保存地区」で国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された、日本の原風景とでも言える(←大袈裟かも)茅葺き屋根の古い町並みを残す地区なので、テレビや雑誌等々で見る機会もあり、あの通りを歩くと既視感めいたものはあったのやが。

 オイラはリアルタイムで円谷プロ制作の『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』を観てきた世代なので、もちろん『怪奇大作戦』も観ているのである。再放送を入れりゃあ何十回も観ているのだ。
 とりわけ怪奇大作戦全26話中、京都ロケされた「呪いの壺」と「京都買います」はオイラが語るのがおこがましく恥ずかしいくらい多くの方々が絶賛されており、特に「京都買います」は日本のテレビドラマ界屈指の名作(←大袈裟かも)と誉れ高い一品なのであります。

↓普段レンタルで借りることはあっても買うことがないオイラがDVDを買っちゃってるぐらい名作なのである。

DVD 怪奇大作戦 Vol.6
クリエーター情報なし
ビクターエンタテインメント

 で、「京都買います」の中でBGMとして印象的に使われているのが今回のブログタイトルになっている『魔笛の主題による変奏曲』であり、主人公の一人である牧史郎こと(今は亡き名優&怪優だった)岸田森さんが物語の終盤に、好きだった女性が愛していた古都の町をさまよい歩くシーンの中で数十秒、平野屋の軒先で緋毛氈を敷いた床机に足を組んで座りながらお茶を飲むカットがあるのですよ。
 そやから平野屋さんは怪奇大作戦ファンの聖地の一つであるのですが、今までずっと見逃していたとは……つくづく情けない(>_<)
 たぶん店の前を朝早くに通り過ぎるので、まだ開店前で暖簾がかかってなくてまったく気づかんかったんやろね~。今度行くときには、店の真正面からのアングルで写真に収めたいと思っております。

 『怪奇大作戦』の「京都買います」が放送されたのが1969年。それをさかのぼること6年前、日本を代表する文豪川端康成さん原作の『古都』が初めて映画化された。
 この作品、のちにリメイクで再映画化、ドラマ化が何度も行われるのであるが、原作の出版が1962年なので、最も原作どおりの当時の風景や空気感をフィルムに残しているのがこの岩下志麻さん主演の『古都』やと思います。
 オイラは以前、たまたまこの初回『古都』のDVDをレンタルしたのですが、本編を観終わったのち、特典映像として入っていた予告編を観て驚いた。
 な、なんとBGMに『魔笛の主題による変奏曲』が使われているではないか!
 たしか本編では流れていなかったように思うのだが……こういう文芸作品を観るのは苦手で、もう一度本編を見直す気力はまったくございません。
 『古都』と『怪奇大作戦』 これは偶然の一致なのか? それとも関連があるのか? 京都の風景には『魔笛の主題による変奏曲』という法則があるのであろうか?


 山口百恵版の『古都』と上戸彩版の『古都』も観たのですが、主人公の父である織物問屋の主人が織物職人に娘の帯を発注するシーンがそれぞれ違いますよね。原作に忠実だったのは岩下志麻版ですが、時代とともに人との関わり方(距離感)が変わっていっているのがよくわかります。


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1 コメント

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Unknown (岸田木)
2024-04-12 13:25:07
管理人様こんにちは。
これは映画「古都」とは無関係な話ですが、毎年年末になると放送されます日テレの「ぶらり途中下車の旅・年末京都スペシャル」でこの「『魔笛』の主題による変奏曲」が、一昨年と去年と二年連続で番組放送中に実際に流れましたよ。
今年の年末の放送でもおそらく流れますので、ぜひチェックしてみて下さいね。
この曲と京都はやっぱり、深い関係がありますね。

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