円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

「してほしい~」「なに~っ」

2019-05-30 20:17:13 | 2019年度雑記
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2019-05-30
気力を削ぎ落とすものすごくひどいやんごとなきかたの言動があった。
三十五年間でもべすとすりーに入る。

生徒には、今日だけは寝てもよい、このプリントをできるだけやればよい、と言った。
僕は疲れて一日中めまいがして、横になりたくてたまらなかった。

だが、5コマ授業して最後のクラスまで、皆良い雰囲気だった。
2年生も少しも荒れず冷静だった。
ただ、やっぱり多くが疲れていた。
でも最後5コマ目の1年生は、そんなに集中しなくてもいいよ、というほどよくやった。
プリントは分割されていて、提出スタンプ欄がある。

終了まぎわに持ってきた男子に次々聞いた。
「一時間よくやってえらいね。ハグと投げキッスと頭いいこいいことどれがいい?」
男子にだけ言うのだ。生徒は次々、
「いえ。とっておきます」
「けっこうです」
「いりません」
と答えた。

「なんだよ。遠慮深いな。あ、Aさんか。女子には言いません。セクハラになるから」
すると、前列のBさんとCさんが、
「Aちゃんならだいじょぶですよ。言ってください」
「え? ほんと? 言ったらツイッターで騒ぎになるでしょ。だめだな」
「ほんとにだいじょぶですから!」
「そうなの? Aさん。(うん)じゃ、言ってみる。ハグと投げキッスといいこいいこ、どれ?」
Aさんは笑って、
「言って欲しがってるのは、BさんとCさんですよ」
「はぁ? そうなの」
そしたら、Cさんが言った。
「してほしい~。してほしいです~」
「なに~。そ、それは、だめだ。俺が引くよ」
「なんで? してください~」

まだ一人並んでいた女子が、スタンプをもらってもニコニコして僕を見ている。
「言わないよ。セクハラになるから」
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イスをいれる人といれない人

2019-05-25 21:49:39 | 生活指導
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2019-05-25
世の中には二種類の人がいる。
「イスをいれる人といれない人」だ。
年齢に関わらずはっきりしている。

大人なら、たとえば退勤するときだ。
イスをデスクに入れて帰る人と、ダラーンと立ち上がったままの人がいる。
たとえば、授業に行くときだ。
イスを両手でデスクに収めて行く人と、ダラーンと放ったままの人がいる。
たとえば、コピーを取りに行くときだ。
大急ぎで戻りたい。そのときもイスをいれる人といれない人ははっきり分かれる。
トイレに行くときも同じだ。
ドアの生徒に、急に呼ばれたときも同じだ。

つまり、どんなに余裕があろうと、瞬間の動作であろうと、
イスをデスクに収める人と収めない人は同じだ。
どんなときも、イスがダラーンと放置されている大人はいつも決まっている。
だから、とても邪魔で大回りする。
本人はまったく気づかない。

そして、いつもどんなときもイスを収めて立つ教員は少ない。

指導主事のピータン氏は、中学生の学年に言い続けた。
「学力が伸びる人に共通するのは、あいさつ。返事。整理整頓」
整理整頓とは【下駄箱の靴をそろえる】【イスを机の中に入れる】ことをさす。

だから、どうした?
教員なら、デスクの上を見るといい。
ゴミ箱と、品格あるレストランの違いがある。
生徒なら、授業のはじめに教材が準備してあるかどうか見るといい。
ただ、難しいのは品格あるデスクの人にも授業の腕がある人とない人は分かれる。
だがそれは先端の話だ。

逆も「真」なりで、イスをどんなときも入れるようになると学力も上がる。
イスを入れさせる躾が必要な理由だ。

ペン回しも同じだ。
ペン回しの習慣をやめさせると生徒は、学力も顔つきも変わる。
やめさせるのが、躾けるということだ。
ただ、一年間かかる。

これは次の記事にする。
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百人一首青を買い足した

2019-05-20 20:25:09 | 五色百人一首中学高校
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2019-05-20
五色百人一首は、今年の高校生にも大好評だ。
百人一首の経験あるなしは、感受性と知的好奇心のバロメーターだ。
30年前から「家に百人一首がある」かないかで生徒は違った。

今年の2年生はまだ一回青カルタをしただけなのに狂喜乱舞して楽しんだ。
来月から週に一度はやってみたい。
1年生も何か聞きつけたのか、百人一首やろう、と言う。
是非、今年の感受性のカタマリの1年生でやってみたい。

8年前に買った五色は、いつも青だけやって終わってしまう。
だいぶ色黒になったけれど、20セット40人分、一枚もなくなったことはない。
丁寧に説明して、きちんと片付けさせたからだ。
でも、さすがによれよれになって、腰が折れそうな札が現れた。

先週青カルタだけ21セット買い直した。
もしかすると、もう二度と手に入らないかもしれないからだ。
業者が倒産するときはあっという間だ。
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習熟度別クラスと国全体の学力/ブログ内記事再掲載

2019-05-19 12:29:00 | 中高国語など指導案
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2019-05-19
2013-05-05up
習熟度別クラスと国全体の学力
■1■2012/7/17
習熟度別に関しては…より
  教育学的なアプローチでは実はあまり成功例がなく
  制度の上では非常に運営が難しい制度

●習熟度別の運営の難しさは…
  2つ、3つに分けても個人の学力差は必ず存在するので
   分けても個人の学力差は必ず存在
する
  よっぽどの低学力の子に対しては特別な支援は必要かもしれませんが、
   大多数の子にとっては2~3つに分ける習熟度別クラス編成は不必要

●トラッキング、ストリーミング
  生徒の能力に応じてクラスを編成するやり方を
   トラッキング、ストリーミングと教育学では呼んでいます
   トラッキングを早い段階で大規模に行なっている国ほど、
  国全体の学力が低くなっているという結果
があります 
  これはOECD・PISA調査という国際的な学力調査で明らかになりました
  逆に平等なシステムほど国全体の学力は高いという結果が出ています
  システムで対応するのではなく
  …いい教師をたくさん持っている国の方がいいという事


■2■文科省、学力格差黙認2007/11/14
文科省…各校の習熟度別学習への取り組み状況と正答率の相関
日常を哲学するブログ~A day in the life~Yahoo!ブログ
より
  かたくなに公表を拒んだデータ
  習熟度別学習とは、平たく言えば成績の良い者と悪い者とを分けて教える事
  『ところが、両者に大きな相関が見られないとして、結果は非公開に。
   「そのまま数値を公表すると、
    習熟度別学習に効果がないような誤解を与えてしまう。
    学力調査室はこう説明した』
   そうだ。

  習熟度別学習の『効果』はあった
   成績上位層の学力の伸び、が、習熟度別学習を行っていない学校と比較して、高かった
   逆に、成績下位層では学力が更に低下したのであれば、その平均値は変化しない。
   習熟度別学習が「学力の二極化を促進する」という結果が出たのである
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パート差別日本の特異性・舞田敏彦・教育社会学者

2019-05-19 12:12:06 | 2019年度雑記
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2019-05-19
パートタイム労働を差別する日本の特異性
2019年4月3日(水)舞田敏彦(教育社会学者)
 
より
  日本ではパート教員はわずかしかおらず、その大半は有期雇用だ。
  対してオランダでは、教員の半分以上がパートで、その8割近くが無期雇用となっている。
  日本では、パート労働は雇用の調整弁だ。
  賃金の上でも、フルタイムの正社員と差をつけられている。
  一方、パート大国のオランダでは同一労働・同一賃金の原則が徹底されている。
  賃金はあくまで労働時間の関数だ。
  各種の社会保障から疎外されることもなく
  パートもフルタイムと同等の働き方として認められている。
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「安先生っ!!!」

2019-05-17 17:26:31 | 2019年度雑記
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2019-05-17
先日のことだ。
外でたくさんの生徒が大声を出している。
授業で何やらやっているらしい。
開いた窓にひじをかけて、しばらく見ていた。
僕が知らないクラスが、気持ちいい晴天の下、いい感じで練習している。

授業のあと、また生徒のにぎやかな声がする。
同じように見ると、僕が授業している二クラスが別の練習をしている。
楽しそうだし、先生は二人とも力があるし、とてもいい感じだ。

すぐに男子が気づいて、手を振り大声で声をかけた。
「安先生っ!!!」
(ハイハイ。授業中だから答えられないけどね。手を小さく振る)
他に気づいた男子が二クラスから続けざまに声をかけた。
「安先生っ!!!」
(ハイハイ)
「安先生っ!!!」
(ハイハイ)
「安先生っ!!!」
(ハイハイ)
ニ、三分見てから仕事に戻った。

去年ほとんど勉強しなかった生徒が、1か月半一人、二人以外全員私語なく勉強し続けた。
教えている五つのクラスの99%が、1か月半すべての授業開始に全員着席した。
僕はものすごく厳しく振る舞い、シャワーのように褒め続けた。
そんなクラスの生徒が、思わず手を振ってセンセイを呼んでしまう。
どう思いますか。

弊社の場合はこうだ。
僕は、直後にトイレに行って戻った。
すると、やんごとなきお方が室のカーテンを端から端まで閉めている途中だった。
室は夕方のように暗くなる。
この晴天に何をしているのだろう
……あぁ、そういうこと?
僕の想像が正しいなら、ただただ不気味だ。
そしてもっと想像した。
やんごとなきお方が僕と同じ状況になったとする。
その人は、そういう出来事を自分ではとても喜ぶお方なのだ。

僕には時間がない。くだらないなことは無視して忘れればよい。
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授業中になくしたい言葉は・アンケ

2019-05-16 22:01:24 | 生活指導
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2019-05-16
担任のときは4月初めに書かせてまとめて教室に大きく掲示した。
今は「この授業中に」と限定して、小さくまとめてノートに貼らせた。
(チョコレート)さん20190412からコメントを頂いたのでそろそろいいかなと。
おもしろいのはこの20年間、トップ・ワースト3はほとんど同じということだ。

掲示する。ノートの最初に貼らせる。
どちらも、結構効果がある。
感性に優れた生徒なら、いつも意識する。
いざというときには、指導の手だてに使える。
これ以外の、一、二票の言葉がもっと世相を表して面白いが書かない。身バレ防止。

【広めたい言葉】
1位 ありがとう
2位 大丈夫
3位 がんばろう
4位 いいね
5位 ごめん

1位 ありがとう
2位 すごい
3位 がんばれ
4位 いいね
5位 好きだよ いいね

1位 ありがとう
2位 がんばれ
3位 すごいね
4位 いいね
5位 ドンマイ

1位 ありがとう
2位 がんばろう
3位 いいね
4位 すごい

【なくしたい言葉】
1位 ウザイ
2位 だるい
3位 やりたくない
4位 死ね
5位 無理 キモイ バカ めんどくさい

1位 死ね
2位 きもい
3位 ばか
4位 きらい うざい アホ

1位 だるい
2位 死ね
3位 ばか
4位 うざい めんどくさい
5位 きもい

1位 死ね きもい うざい
2位 バカ
3位 めんどくさい だるい
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テストの「返され方」指導

2019-05-16 20:57:47 | 生活指導
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2019-05-16
最初のテストを返す前に、話して聞かせることがある。
これをするとしないでは、クラスの一年間が大分変わる。
中学校なら全クラスに話ができる。
国語科の語り次第で、学年が変わる所以だ。

試験を返します。その前に話すから聞いてください。
聞いてろ。聞け。こっちを向け。

答案を返すときに、僕の手元から、答案用紙を見もせずに片手でひったくる人がいます。
(それを、僕は演じながら話す)
怒りますよ。
(見たことない怒った顔で言うので高1は大笑いだ)
安っ!!! 戻りなさいっ。やり直しっ。
(両手で取ってみせる)
安さん良くやったね。
(大魔神の顔を、満面の笑みに変えてみせる)
こんな感じです。
でも、その人には理由があるんです。

次。
返してもらったら、点数の書いてあるカドをこんなふうにこんなふうに折りたたむ人がいます。
やめなさい。
そんなことを、一年中ずっと続けるんですか。
いつも人の目を気にして、心がギューっとしめつけられるなんてやめましょう。
でも、その人には理由があるのです。

最後。
返されたら、目標40点なのに14点取ってしまったとします。
ふてくされるのはやめましょう。
もらった答案に14点、胸に刺さる気持ちがするでしょう。
でも、次にがんばればいいんです。
おれ14点取っちゃった!!!
そう言いながら席に戻ります。
聞いた人は、次がんばればいいんだよ、と言います。
(列の間をうしろに歩きながら)
おれ14点。
・・・次がんばればいいんだよっ、て言って!(と一人に言う)(言ってくれる)
(それを六人くらい繰り返す)
こんな感じ。ああ、俺は次がんばればいいんだ、誰もここで馬鹿にする人はいない。

ものすごく、点数を気にする人は、なぜそうなったと思いますか。
ペアで10秒間言いっこしてください。
プレッシャーがかかるんです。誰からですか。
三十年間ほぼ全員保護者からです。

テストの点数の結果で、ものすごく怒られる。
きょうだい、親戚と比べられてしかられる。
あなたたちにとって、一番やる気がなくなる方法です。
近くの人と比べて、しかも、しかりつける。
それで、やる気になって学力が伸びた人を三十年間見たことがありません。

では、テストを返します。○○さん。(来る)良くやったね。
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今日は元に戻した

2019-05-15 21:53:56 | 2019年度雑記
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2019-05-15
当たり前だが、3分ほど前に教室に入り、
全員がチャイムの間に座るのを見渡す。
手に座席表を持ってかざして、見ているぞ、とわからせる。
「両足を机の中に入れなさい」
「手に持っているものを離しなさい」

この二つをさせずに授業を始めるなどあり得ない。
足を横に出している生徒をじっと見続ける。
シャーペンを持っている3人置きなさい、と言う。

昨日危なかったクラス二つが今日は初めから顔つきも姿勢も全然違った。
昨日はとても気候の悪い日だったのだ。
気迫に満ちて、強い視線と、堂々とした立ち方と、丁寧な言葉づかいの語りで授業した。
細分化して、作業させて、強烈に激励し続けて、全身の身振りでエピソードを語った。

4月の、最初の授業にすべて詰め込んで1か月しつけたのだ。
気候の悪いくらいでガタガタするのはやめよう。
「僕はずっと一人で住んでいますから、夜寝るときは生徒のことを思い出すのです」
「今日は、みなさんよくやってくれて、とてもうれしいです」

と最後に言った。

小テストを返したら、先生僕は最下位ですか、とある男子が訊いた。
僕は、僕があなたの努力を認めて良くやったねと言ったのだからそれでいいのです、と答えた。
全員かそれに近いくらい、家族にテストの点数で責められているのがわかった。
兄弟、友人、親戚と比べ、点数の結果について叱りつける。
それで、やる気になって努力し始めた生徒を見たことがない。
結果を叱りつけても、何の効果もない。それくらいわからないのだろうか。
日本の保護者の価値観は35年間、まったく変わらなかった。

せめて僕の国語の時間だけはやめよう。
他人と比べさせるのはやめよう。結果より努力が大事だと言いつづけよう。授業は本当に楽しい。
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今日の授業で一つ崩れかけた

2019-05-14 22:17:29 | 2019年度雑記
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2019-05-14
感激するほど、の授業だったクラスが今日、取材で聞いていたようになった。

乱れた私語。
あちこちから間断なく男子が私語で受けこたえする。
二人、三人が欠席者の席を使って移動する。
力の弱いクラスは欠席者が出やすい、と思う。
勢いがあり向上心の強いクラスは欠席者が少ない。
欠席の対応能力にもよる。
だが担任だけを責められない。学校がそういう段階別クラスのシステムだからだ。
世界を見ようよ。

詳細は省く。
「俺が、こういう顔で、こういう話し方をするのは4月授業から初めてだろ」
とう言葉づかいで絶対に授業を崩したくないのだと話した。

それでだ。
何の問題もない。
来年3月までを想定して、4月の授業を始めたのだ。
作り直せばよいだけだ。
4月初日に、1年後の最終日を想定して授業を始めるのは当然のことだ。

絶対あきらめない。あきらめることは死だ……
と毎日の通り、授業メモを担任のデスクに置いた。
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