院生室の仲間がわざわざお祝いに駆けつけてくれて、Hさんはホールでしっかり写真も撮ってくれていました。Kさんが院生のMLに「普段私たちが接するつじさんそのもののお言葉」と報告していましたが、とりあえず今の想いを詰めてみました。
答辞
本日は盛大な学位記授与式を挙行していただき、また多くの御祝辞を賜り、心よりお礼申し上げます。愛知県立大学大学院第一号の博士号学位を拝受するに至り、もう七年もの時間が経ったのだという感慨がこみあげてまいります。
私は七年前、娘の幼稚園入園と同時に、本大学院に入学致しました。子育てしながらNPO活動をしていく中で、もう一度学ぶことを決意した春でした。年齢・職業・家庭といった環境を越え、互いの研究テーマを語らう仲間との毎日に胸躍りました。先生から「将来は?」と問われ、大学院にいることだけで満足していた私は、「今の環境に居続けたい」と答えることしかできませんでした。
私たち一期生は毎日が手探りで、院生室の机を並べる力仕事から始まり、様々な要望も大学に出しました。研究分野が多岐にわたる本研究科で、仲間の研究を知ろうと院生研究会も始めました。そうした私たちを、先生方は常に一人の研究者として扱うことで育てて下さいました。
やむなく子連れで講義に臨んだこともありましたが、先生方は子どもの下校時間を考慮して講義を設定してくださったり、学生の旧姓使用も実現してくださいました。社会人という枠組みそのものが多様な現在、こうした柔軟な対応に、どれほど私の院生生活が支えられたかしれません。
研究テーマは徐福に始まる渡来人伝説。海の彼方からやってきたとされる彼らの伝説は、日本各地で息づいています。七年間の研究は、伝説を取りまく地域のいまを言葉に代える作業であり、この間、修士論文が出版の機会を得たことは、大きな励みとなりました。そして日本をフィールドとして取り組んできた私は、現在、中国・韓国の大学研究者とともに東アジアの渡来人伝説研究へとその視野を広げつつあります。従来の学問分野を乗り越えた研究の展開は、本国際文化研究科にいたからこそ実現することができました。
愛知県立大学大学院での様々な出会いと御教示は、いま、力強く踏み出していく原動力となっています。七年前、大学院にいることに満足していた私は、将来を見すえ、大学院を出て研究を続けていくことにもう躊躇することはありません。時に厳しく、しかし強く背中を押してくださった研究指導の先生、研究環境の整備に御尽力くださった諸先生方、職員の皆様、本当にありがとうございました。
最後になりましたが、愛知県立大学、そして大学院の益々の御発展と、皆様の御健康と御多幸をお祈りし、ここに感謝の言葉とさせていただきます。
二〇〇六年三月二十一日
愛知県立大学大学院国際文化研究科博士課程 逵 志保
答辞
本日は盛大な学位記授与式を挙行していただき、また多くの御祝辞を賜り、心よりお礼申し上げます。愛知県立大学大学院第一号の博士号学位を拝受するに至り、もう七年もの時間が経ったのだという感慨がこみあげてまいります。
私は七年前、娘の幼稚園入園と同時に、本大学院に入学致しました。子育てしながらNPO活動をしていく中で、もう一度学ぶことを決意した春でした。年齢・職業・家庭といった環境を越え、互いの研究テーマを語らう仲間との毎日に胸躍りました。先生から「将来は?」と問われ、大学院にいることだけで満足していた私は、「今の環境に居続けたい」と答えることしかできませんでした。
私たち一期生は毎日が手探りで、院生室の机を並べる力仕事から始まり、様々な要望も大学に出しました。研究分野が多岐にわたる本研究科で、仲間の研究を知ろうと院生研究会も始めました。そうした私たちを、先生方は常に一人の研究者として扱うことで育てて下さいました。
やむなく子連れで講義に臨んだこともありましたが、先生方は子どもの下校時間を考慮して講義を設定してくださったり、学生の旧姓使用も実現してくださいました。社会人という枠組みそのものが多様な現在、こうした柔軟な対応に、どれほど私の院生生活が支えられたかしれません。
研究テーマは徐福に始まる渡来人伝説。海の彼方からやってきたとされる彼らの伝説は、日本各地で息づいています。七年間の研究は、伝説を取りまく地域のいまを言葉に代える作業であり、この間、修士論文が出版の機会を得たことは、大きな励みとなりました。そして日本をフィールドとして取り組んできた私は、現在、中国・韓国の大学研究者とともに東アジアの渡来人伝説研究へとその視野を広げつつあります。従来の学問分野を乗り越えた研究の展開は、本国際文化研究科にいたからこそ実現することができました。
愛知県立大学大学院での様々な出会いと御教示は、いま、力強く踏み出していく原動力となっています。七年前、大学院にいることに満足していた私は、将来を見すえ、大学院を出て研究を続けていくことにもう躊躇することはありません。時に厳しく、しかし強く背中を押してくださった研究指導の先生、研究環境の整備に御尽力くださった諸先生方、職員の皆様、本当にありがとうございました。
最後になりましたが、愛知県立大学、そして大学院の益々の御発展と、皆様の御健康と御多幸をお祈りし、ここに感謝の言葉とさせていただきます。
二〇〇六年三月二十一日
愛知県立大学大学院国際文化研究科博士課程 逵 志保
今日、娘も無事志望校の合格通知をもって帰ってきました。
もうすぐ春!
また新しい生活パターンがはじまります。
お互いがんばろ~ね~。
シホ先輩とご家族の皆さんに、改めて、お祝い申し上げます。
しほさんの今までの人生の目まぐるしさが垣間見える答辞ですね。密度の濃い人生だと思うのね。私ももう少しがんばらないとね!
エリザベスさん(誰ですかあなたは!ばればれです)、娘さんおめでとう!もう充分頑張ってるエリザベスさんですが、「私にもできる!」って思いを持ってもらえたら本当に嬉しいです。
はるかさん、ありがとう!現役生がサークルの後輩たちに囲まれてホールの外で過ごしているのをみながら、遥か昔の卒業式も思い出しました。
さがわさん、月末に迫るこんな時期にブログ読んでる場合じゃないぞ!漫画描きなさい!ほんとうにもう!ありがとう!!