河童アオミドロの断捨離世界図鑑

河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

ティファール ジャスティン

2006年01月30日 | blog
ティファール ジャスティンをネット購入。
ちょっと前の製品なので安く出ているようだ。電源部とポットが分かれているのは便利。しかし、消費電力が1250Wもあるので、お湯はすぐ沸くが、貧乏人の家ではブレーカーが落ちる危険が・・・保温機能も無く、デザインもシンプルなのが良い。
しかし同じ物を中国で作ったら(ってこれも製造は中国やが)1980円でできるかも。

翌日の極貧家族

2006年01月24日 | blog
「としこはもう疲れてしもた。パト郎と旅に出ます」
読む人もない置き手紙を書き、大雪の中、としこは愛犬と二人で家を出ました。
もうマッチを買うお金もありません。絵のコンテストも落選でした。
「せめてルーベンスの絵を見たい」そう思ったとしこは大聖堂へと入っていきました。
涙も凍るほどの寒さのカテドラルでパト郎にもたれながら遠のく意識の中、としこはつぶやきました。
「おとうちゃん、おかあちゃん、おじいちゃん、もうすぐおそばへ行きます・・・」
としこを乗せた荷車を引くパト郎、金色のエンゼルが案内する暖かくてごちそうの食べられる極楽へと向かうのです。

「まてーとしこー」「としこちゃーん、おかあちゃんやでー」
「宇宙人にさらわれてパチンコ打っとったら、ブラックホールに入って、出てきたらそこは新橋ホールやったんやー」「銭湯に入ったら、底が抜けてワームホールを通って松竹ホールに行ってしもたんよー」
「としこー、ここで死んだら寝てしまうでー」「寝る前には歯みがきなさい」

「うわーおとうちゃんとおかあちゃんやー」
「うちはルーベンスなんかどうでもええねん。また3人とパト郎とミッチーちゃんとみんなで貧しく暮らそなー」

その夜、裸電球1個に照らされた四畳半の部屋は六本木ヒルズより暖かく、すきま風の吹き込むそのガタガタの扉はライブドアより丈夫に見えました。

その後の極貧家族

2006年01月23日 | blog
お母ちゃんは3年前に「銭湯行ってくる」と家を出たきり帰ってこんかった。
お父ちゃんはパチンコでゴタゴタがあったとかで、怖そうなおっちゃん二人にはさまれてどこかに連れていかれた。
うちは学校にも行けないからミッチーちゃんだけが友達なんや。
早く春になればと思います。誰も居ない四畳半の部屋は寒いもん・・・。

極貧家族・3

2006年01月08日 | blog
「としこー、ご飯できたでー、今日は半年ぶりに焼肉や!どや食べてみい!」
「うぐっ、こっこれ餅の味がするー肉やない、ニセモンやーーーーー」
「ばれたか、これは発芽玄米粉で作ったせんべいや、失敗したから肉に偽装したんや。確認申請通ったら楽天通販で売るつもりやったんや」

極貧家族・2

2006年01月07日 | blog
「としこー、キティちゃん買うてきたったでーピンクのやつやでー、パチンコ負けてしもたけどな」
「おとうちゃん、これキティちゃんとちゃう。ミッフィーちゃんや。いやや、ミッチーちゃんて書いてある、口も開いてる、ニセモンやーーーーー」
「通天閣の下で安うに売っとったんや、1個100円や。ミッフィーもミッチーも似たようなもんや。すぐ慣れる」
「犬のぬいぐるみ着たキティさんはもっとかわいいねん。阪急に行かな売ってないねん」
「そやけど、なんで猫のぬいぐるみが犬のぬいぐるみ着るんや、わけわからんがな」
「おとうちゃんいつも、わけわからんのが人生や、てゆうてるやん。キティさんはもっとエライねん」

極貧家族

2006年01月06日 | blog
「とし子、お年玉なんぼもろてん、山田のおじちゃんようさんくれたやろ。千円貸してくれ。倍にして返したるさかい」
「うそやうそや、お父ちゃんまたパチンコ行くんやろ、いつも負けてるやないか」
「今度は間違いない、あそこの台は出るんや」
「いややー、うちお年玉でキティちゃん買うねん。キティちゃんが犬のぬいぐるみかぶってはるねん。あれが欲しいんや。阪急に連れてってえな」
「がまんしとき、千円が倍になったら二千円になるんや、キティちゃんでもロールスロイスでも何でも買うたるさかい」
「うちロールスロイスはいらんねん、キティちゃんが欲しいねん」
「よっしゃ、わかったパチンコの景品でキティちゃんもろたる。それでええやろ」