身体感覚の目覚め。

スポーツと武術の身体はどう違う?武術を9年やってきて分かった、身体感覚の秘密。

スパーリング初体験

2010-09-27 08:57:26 |   ∟武術
先日、道場のスパーリングクラスに初参加(見学)させてもらった。

感想一言。

痛かった(笑)

脛は意外とアザにならなかったが、腕はアザだらけ(笑)

たっぷり手加減してもらったので、

その他の怪我はなかった(ありがとうございますm(_ _)m)

でも痛み以上に、ものすごく勉強になった。

実際にぶつけられないと、気がつかないことも沢山あるな~と改めて気がついた。

それと、いかに武術が身についていないかも実感

何とか時間を作って、また参加したい!と思った



そういえばなぜか翌日、肩や背中が筋肉痛に…?

無駄な力が入っていたせいか、筋肉が衰えていたせいか…?


いや、ただ単に鍛え足りないだけけか



YouTube で見た呼吸の使い方

2010-09-22 09:53:14 | ■呼吸力

一週間ぶりの更新になってしまった


中国武術ではないのだが、ロシア武術のシステマについて。


最近、多くの動画が「YouTube」 で見ることが出来る。

そのトレーニング風景は、一見とても武術とは思えないような物もあったり、

そうかと、思えば数人に囲まれてタコ殴りにされていたり(笑)

でも、それらのトレーニングは全て合理的な目的があって行われているようだ。

中国武術との違いは、一切「型」がないこと。

太気ケンや意ケンは、型がないとは言われているけど、練習方法としての「型」は存在していると思う(立禅・タントウや練り・試力など)

でもシステマには、それすら無いみたいだ。(「型」と言えるのはプッシュアップくらいか)


でも、そんな中で常に維持すべき4原則といったものがあるらしい。

その中の一つ、システマの核とも言えるのが呼吸法。

実によく研究されているみたいだ。

その一つとして、たまたま見た動画で面白いことを言っていた。


打撃から身を守るための呼吸法として紹介されていた中に、「息を吸って、吐く」

について説明があったのだが

「吐く」時には「自分の中に吐くように」との事。

試しにやってみると、呼気で膨らんだ身体、空気で満たされた身体から空気を抜かなないための工夫なのか?と感じた。

息を吸い込む時みたいに「吐く」やり方は、

中国武術での練功法「鉄布衫功」(→「少林硬気功」の一種だとか)に似ている(これは逆腹式呼吸であったが)。

要するに、体内に満たした空気圧で外部の圧力から身を守る(タイヤみたいな感じか?)

この呼吸力で、身体を「強い状態」に維持するらしい。

また、打撃で受けた衝撃(ダメージ)を呼吸で緩和するやり方もあるみたいだ。

これは内臓へダメージが浸透するのを防ぐことが出来るらしい。


そのほかにも、極限状態でも身体的心理的リラックスを維持するという重要な役割を果たすシステマ呼吸法…


どこで見たのかは忘れたが、システマ練習生が乗っていた車が崖から転落、車は激しく回転しながら落ちていった。当然、車内の人間は上に下に叩き付けられ大きなダメージを負う。そんな中で同乗者は全員死亡してしまったが、システマをやっていた彼は、呼吸法をし続け衝撃を逃がし続ける事に専念した結果、だだひとり生還を果たした…という話を読んだ。


極限状態でも生存確率を上げる事が出来る呼吸法 

…さすがは、ロシア特殊部隊で洗練されてきた武術、恐るべしである。



頭の位置は大事だよ!?

2010-09-16 08:57:43 |   ∟身体の繋がり

昨夜は、夜に公園に出て稽古していた。

途中で雨に降られたが…ずぶ濡れになりながら続行

そんな雨の中でも、蚊に数カ所刺されていた。

夜はだいぶ気温が下がってきたにも係わらず…蚊も最後の悪あがきをしてるのだろうか




タイトルの件

最近は、何するにしても、身体を真っ直ぐにしている方が楽で、良い感じになる。

真っ直ぐは背筋を伸ばしてピン!としているのとも違う。

胸も張らない。ちょっと猫背?みたいな感じ。

でも「真っ直ぐ」と感じるのだ。

これは、なんてことはない、「頭の位置」が定まってきたのではないか?と思った。

股関節を緩めて、肩や胸を緩めると、身体は重力に従う。

股関節を突っ張って、肩をいからせ胸を張ると、重力に抵抗しようとする身体になる。だから、肩や背中が凝る原因にもなろう。

重力に従うといっても、そのままじゃ「ズルズル」と下に沈んで行ってしまう。

それを防ぐには、何が必要か?

そこで頭の位置。

空から頭頂部にワイヤーで吊り下げられている状態をイメージする。

そうすると、頭から骨盤にかけては真っ直ぐな状態になる。

胸も、張った状態にならずに少し猫背っぽくなる。

頭の位置が、頭頂部を吊り下げられた時と機能的に同じ状態にあれば、身体は緩んだままで動くことが出来るし、下に沈んでつぶれてしまう事も無いのではないか。

だから、套路でも頭頂部を引き上げるのでは?

頭頂部の吊り下げ感を持つには、軽くアゴは引き、同時に頭頂部は天井を押し上げる様に上に押す。そのまま、肩や股関節を緩めると、吊り下げ感が感じられる。

試しに、アゴを上げてみる。

アゴを上げていくにつれて、背中は腰のあたりから折れていく。

骨盤も後ろに倒れてしまい、身体は下にズルズル沈んでいく。

こんな姿勢は、腰に負担もかかるし、力も出そうもない。

姿勢の悪い立ち方、座り方になるのは、頭の位置も関係しているようだ。


なんにせよ、頭の位置を意識するのは、大事だな~ と感じたのであった。



まっすぐ立って運動する

2010-09-13 09:44:40 | ■バドミントン

昨日は、バドミントンの試合だった。

でも、膝も調子悪い上、体調も悪くて最悪な状態。

試合開始前には、めまいがして立ってるのも辛い状態に(多分、朝に飲んだ薬の副作用)

団体戦なので、棄権したらチームにも迷惑がかかる。

仕方なく、そのまま試合開始。

とにかく、頭を下に下げるとクラクラして倒れそうになるので、頭を起こして身体は真っ直ぐに立てておく、膝も負担が掛からないよう姿勢は高めで股関節を緩めておく。

そんな状態なので当然余計な力みなんて入りようがなく

周りから見たら、なんてやる気のない奴だ!と思われたことだろう


でも、やる気のない見た目とは裏腹に、意外に何とかなるのだ。

対戦相手は女子とはいえ、全国大会上位常連の実力者。

女子だと思って試合して、無惨に負けた連中は数知れず(笑)

試合前には、無惨な負けを心配(期待?)する声もあったけど

ナニゲに勝ってしまった…


やってたことは、股関節ゆるめて、力抜いてまっすぐ立っていただけなのに??

そんな事考えたら


「頑張ってプレーする」=「力みまくりのガチガチ状態」


ってな構図が頭に浮かんだ。

あ、そうか。

以前、道場でもスポーツと武術の違いについて教えてもらった事が頭の中で絡んできた。



①スポーツは重力に逆らおうとする動き(上に向かう力)をメインに使う → 重力に逆らうから、力みが生まれる
②武術は重力を有効に活用しようとする動きをメインに使う → 重力に従うため、脱力する



こんな感じ。


スポーツでも、②を上手く使えるようになれば、歳とってもパフォーマンスを落とさずにプレー出来るのではないか。

体調不良は、これを身をもって感じろと言う事だったのかも



でんでん太鼓になる

2010-09-10 09:51:09 |   ∟身体感覚

先日、稽古してて五行拳の砲拳と横拳をやっていたとき

とにかく極端なくらいに力を使わないように意識してやっていた

そしたら、「でんでん太鼓」という言葉と、自分の身体の感覚が一致したというか

意識に上るのは、頭の位置とまっすぐに立てた背骨のみで

あとは、それに従ってクルクル回っているというか…

直線的に突き出すのに、廻っている(←?意味が…)

そんな感覚になっていた。

そういえば、以前、先生が「でんでん太鼓」のように動く、みたいに言っていたのを思いだした。

前に比べれば、少しづつであるが力が抜ける箇所が広がってきている感じがする。


「でんでん太鼓」のような比喩は、その進行程度を示す尺度?になるのかも。

なんとなく忘れていた言葉が、感覚の変化を感じたときにふと思い出されて、感覚と一致する。

これがなんとも不思議である。



H22.9.7の稽古

2010-09-08 13:57:31 |   ∟稽古記録

【朝】

・基本功10分

・立禅20分

・揺り、這い、練り10分


【昼】

雨が降ってきたので、会社の事務所内で 基本功~立禅と揺り

もう、同僚もわかってるので何も言われない…


【夜】

合間を見つけて、30分ほど外で練習。

・準備運動代わりに、基本功

・陳式太極拳 老架1路

・走圏 & 老八掌

・五行拳

時間もあまりなかったので、とにかく全て力を「放棄」するかの様にやってみた…

意外にも、ちょっとした気づきあり



立禅バリエーション

2010-09-08 13:16:39 |   ∟立禅

注)マネしないでください。あくまで個人の感想です。


形はいつもどおり立禅を行う。

ちょっと違うのは、自分の身体は置いておき、周りの空間を感じる事に専念する

周りの風景、空間を感覚の中でハッキリと浮き上がらせていく

そうすると、逆に自分の輪郭が見えてくる。

空間が濃く(?←意味不明)なると、逆に自分の存在もハッキリと感じられる。

これは、言い方を変えれば「周囲の空間」と「自分」は別の存在という事の現れか。

では、今度は自分の「輪郭」を、周りの空間、風景と同一化していく(←あくまで感覚の中で)

でも、自分が周囲ととけ込んでも、自分の意識は残っている。

自分という自我が消えて、全ての存在と同一化した自分…それを認識している自分…?



たまには、こんな立禅もやってみると面白い。


久々に走ってみた

2010-09-07 11:34:51 |   ∟トレーニング・鍛錬法
今年の夏は、暑い!


昨年までは、夏でも昼休みに走っていた。

でも今年の夏は、昼の炎天下に日陰の無い堤防を走るのは、自殺行為…

おまけに、7月にバドの試合で痛めた右膝も治りが悪く

6月以降、走り込みからは遠ざかっていた。

でも、ここ数日は膝の痛みもほぼ引き、可動域も戻ってきたので…

久しぶりに、仕事帰りに走り込みをしてみた。


ここで気をつけたのが 「股関節主導で走る」 こと。

膝の負担を軽減し、また、身体の重さを上手く使うように工夫する。

最初は、恐る恐るゆっくりとジョグからスタート。

痛みはないので、徐々にスピードを上げていく。

膝の向きに気をつければ、問題なく走れた

むしろ、以前より疲労の少ない走り方が出来ている感じだ


走れなくなって、一番の弊害は…  「体重増加」  である。

ベスト体重より、4キロは重い


膝の負担を減らすためにも、この4キロは落とす必要あり…

最低、週三回くらいは走り込みして絞らなければ


とにかく、一応は走れるようになって良かった



なぜ立禅を続けるか

2010-09-06 09:52:59 |   ∟立禅
「立禅って、なにが面白いのか?」

こんな事を人から言われることがある。

「何の役にたつの?」

そんな事を言われることもある。

面白い、面白くないで言えば、面白いからやっている。

何が面白いって?


「出てくる感覚」が面白いんです。


自分の身体がゴムみたく感じられるときもあるし

鉛のように重たく感じる時もある。

ボールをほんとに抱えてるような感覚になったり、そのボールを押してみたり、持ち上げてみたり、

なんていうか、こねくり回して遊ぶ(笑)

自分の身体で遊んでいるのが、楽しいというか。

これは、いままでスポーツやってる中では、絶対に感じられなかった感覚。

自分の身体が、いままで感じなかった物を感じ始める。

これが、面白い。


んで、何の役に立つのか。

役に立つかどうかは、その人次第でしょう。

自分は、かなり役には立ってます。

バドミントンやってても、立禅で感じてるある感覚を維持して動いてると、かなりいい感じでプレーできる(練習不足ではあるけど

実際、立禅始めてからネット前へのラッシュが簡単に出来るようになったし。

もちろん、試行錯誤は必要だったけど。

でも、それって何でもそうだと思う。


習い始めた拳法でも、自分の身体の感覚を感じるという面で、大きな手助けになってる。

昔、筋トレばっかやってた自分だったら、拳法初めても何の気づきも無かったんじゃないかと思う。


あと、立禅やると鼻づまりしていても、スッと気道が通って、気にならなくなる。

自分は冬期間は特に鼻腔が狭まり、鼻呼吸は息苦しいのだけど…

立っている時は、気がつくと鼻で呼吸してるし


立禅はすでに習慣化してるので、特に難しく考えて立ってるわけではないのです


ただ、気持ちよいし面白いから毎朝、続けてる。




H22.9.3の稽古

2010-09-06 09:38:41 |   ∟稽古記録
【朝】~(  ̄  ̄)ノ

・基本功10分

・太極拳、走圏+老八掌、五行拳 30分


【夜】

今夜は道場の稽古★

久々の護身術の日、ちょっとやらないと、コツを忘れてしまう。

力で外すのではなく、「原理」をつかんで力に頼らない外し方を身につけなければ。

あと、対練も日数が開くと手順があやふやになってしまう…

普段の稽古から「イメージトレーニング」で、手順だけは忘れないようにしておかねば