身体感覚の目覚め。

スポーツと武術の身体はどう違う?武術を9年やってきて分かった、身体感覚の秘密。

脱力するということ

2007-10-27 11:50:23 |   ∟動作改善!?
脱力と聞くと、どんなイメージを浮かべるか・・・?
だらだら、ぶらぶらの締まりのない身体?チカラがかかると、ぐにゃっと潰れちゃいそうな感じ?
一般的なイメージってこんな感じなんじゃないでしょうか。
でも、この状態は「脱力」でなく、「抜力」なんだそうです。まさに意味もなくチカラを抜いた状態。

では、「脱力」ってどんな状態なんでしょうか?
最近、自分で感じるようになったのは、「脱力」はチカラの支配から脱した状態。力任せじゃなく、
力をコントロール下においている状態。もっと言えば、軸としている部分は必要最小限の(筋肉の)緊張を持たせ、
緊張を入れちゃいけない所は抜いておく。そのコントロールがきちんとできている状態を「脱力」と言うんだと思います。

「脱力」がきちんと出来てくると、ちょっと今まで考えた事もなかった原理でカラダを使えるようになってきます。
まず、カラダの重さを使った動きが出てきます。例えば腕。重さを使って動かせると、腕全体に重量感を感じます。
例えば脚。歩行でも脚の重さでカラダの推進力が生まれるような感じが出てきます。
そして、全身の重さを巧くコントロールして使うと、けっこう大きな力になります。(寸勁みたいな力の出し方もこれで出来るみたいです)

でも、脱力って難しい。力を入れて!ってのは誰でもすぐに実行できますよね。じゃあ、筋肉を脱力して!って言われて、
すぐにできる人ってそんなにいないのかも。(少なくとも、数年前の自分には全然出来なかった。。。)

筋肉は、力を出すだけの器官ではないようです。もう一つの大事な働きは、感覚器としての役割。
骨格の動きや重心の細やかな移動を感じるためのセンサーの働きがあるんです。
骨格の動きや重心の細やかな移動を感じ取る事は、身体パフォーマンスを高めるためには不可欠な要素です。
でも、センサーはどうやったら働くのか?そこで「脱力」。脱力することで、筋肉はセンサーとして働き、私たちに身体の状態を知らせてくれます。

このセンサーの働きは、緊張した状態ではうまく働きません。
脱力は、ハイパフォーマンスのための第一歩。
だから、どんなに時間無くても脱力のワークだけは毎日必ず行います。

ブログのタイトルを変更。

2007-10-27 11:47:17 | その他
このブログで書いていきたいのは、自分の身体に眠っている(と思われる)能力を引き出すことへのチャレンジの過程とその方法。
試行錯誤の中で気づいたもの、見つかったものを書いていきたい。

人間は(少なくとも自分は)、スポーツでも、日常生活でも、自分の身体の機能をどのくらい使えているのか?
現時点での能力は、身体を使い切った中での限界点なのか?そんな疑問の中、見つけたひとつの方向性。。。

それは、自分の可能性に諦めを感じてる中、ネットを検索していた中に偶然見つけた。
MIL(動作改善研究所)の故松本先生のブログ。その内容の衝撃。
自分にもまだ可能性があって、自分の身体を動きを根本から変えることが出来るかもしれない。。そう思えた。

その日から、MILのワークドリルを開始した。
自分の身体を変える答えは、自分の身体の中にある。それをどう引き出すか?MILのワークはそのための道しるべ。

毎日ワークを継続していると、少しずつ自分の身体の感覚がハッキリしてくる。そして今までに感じた事のない
動作感覚を得ることが出来る。。。ほんとに新鮮な感覚なんです。

自分を変えてくれる、身体から発せられた感覚との対話。それを大事に育てていけたら、きっと理想の動きに
近づけるかなって思ってます。

そんな気持ちからブログタイトルを変更。。「カラダ感覚の目覚め。」にしたいと思います。




昨日の試合

2007-10-08 07:08:08 | ■バドミントン
昨日は社会人リーグの試合。

ここの社会人リーグは、前期と後期に分かれてて、昨日は前期の試合。試合形式は1セットマッチラリーポイントの25点ゲームというローカルルールで行われます。1部から2部は2複1単で、そのほかの部は3複での試合。
ちなみにうちのチームは、現在4部に沈んでおり。。。ダブルス3試合でした。

成績は、4戦全勝!といっても、3試合は相手チームの棄権で勝ち(笑)
この時期農作業と重ねって不参加のチームが多かったのかな?

さて、唯一の1試合。
最近の試合で心がけていることは、とにかく力みを捨て去ることと、ゲームの状況を把握してゲームを組み立ててる意識をもつことの2点。
もともと心理的な面で競り合いを落とす事が多かったので、このような2点に気を配る。
でも、毎日の動き作りのワークやトレーニングを活かすには、一番ポイントになる意識のようです。
リードされての試合展開だったのですが、20点過ぎてからの逆転に成功。その時には自分の中で脱力と状況把握する感覚が一体化して、相手が何を打ってこようが必ずとれるな~っという感覚でありました。そして相手の動きが自分の手の中にある。何を打たれるかがハッキリわかるんです。

これは、この1ヶ月間で取り入れている太気拳の立禅の効果が大きいみたい。
精神的な落ち着きの土台になってきています。

昨日のような自分の内側の感覚を、いつでも発揮できるようになると、本当の意味で自分のプレーが劇的に変化すると思いますね。

動けるカラダ 1

2007-10-06 00:15:37 |   ∟動作改善!?
バドミントンを始めてから、早20年が経過・・・・
けっこうがむしゃらに続けてきました。
社会人になってからは、少しずつ試合慣れして、勝てるようになってきました。
トレーニングも結構やっていて、一番練習していた時期は、週5日は羽根打ち、
3日はトレーニングという毎日。

当然カラダも筋肉ムッキーで、ガンダム胸筋!なんて言われてた(笑)

でも、ずっと違和感があったのは、レッグプレスで200キロが持ち上げられる筋力があるのに、何故シャトルにスムーズに追いつけないのか?
調子の良い時でも、何か自分の動きに疑問があった。運動神経の問題もあったのだろうけど。。。。
走り込みもずいぶんやった。確かに走り込むと、足は動くようになってました。
でも、力任せに動いてるというか、例えば右横に動く時には、いちど左足に体重を移してから、左足で床を蹴って動く。でも、これだと滑る床だったり、急激に方向転換して動くときには、力のタメがある分だけシャトルへのタッチが遅くなる。
あるいは、しっかり構えて待っていても、一歩目の動き出しがうまく出来なかったり・・・

こういう状態を、「居付き」というのですね。

いま思えば、しっかり構える事で全身が力み固まっていたのだと思います。動けるわけがありません(笑)

最近は、カラダの脱力をする訓練のおかげで、かなり力みを捨てることが出来るようになったみたいです。筋トレなんか2~3年やっていないけど、コートでは前よりスムーズに動いてる。

仕事でイスに座る時も、通勤で車を運転するときも、歩くときも立っているときも・・・力を入れる必要のない部分は常に脱力させるように意識。脱力のワークに加えて、日常の意識によってかなり脱力の感覚がわかるようになってきました。

日々の積み上げ!

2007-10-02 00:37:55 |   ∟トレーニング・鍛錬法
いまの仕事はデスクワーク中心。
昼休みにはちょっと車で外出し、川の堤防をウォーキング。
でもただ歩いてるわけではなく、2軸歩行の練習を兼ねている。
脱力した身体も軸感覚が無いと役に立たない。
日常動作である歩く事に軸感覚が備われば、日常生活が動作改善のトレーニングの一部となるのです。だから歩行のトレーニング。
中心軸と2軸感覚、脱力、重心移動と意識することはたくさんあり、歩くことがとても難しい事だって事に気が付く。

ウォーキングの折り返し地点で、ウォーキングランジを200歩行う。軸が崩れないように意識して、頭が後ろに残らない様に、身体全体を移動させていく。

昼休みのトレーニングは開始して2ヶ月目。さて、成果はどう出るのかな?

動作改善って・・・?

2007-10-01 00:03:02 |   ∟動作改善!?
昨年6月から始めた、動作改善のためのトレーニング。
それまでは、トレーニングといったら筋力トレーニングや走り込みが主体だった。高校時代、大学時代となんの疑いも持たず、筋力強化を中心としたフィジカル強化がパフォーマンス向上につながると信じてた。でも、30代になって気が付いたのは、パフォーマンス向上には、筋トレ以前に、付けた筋肉を活かせる身体の資質が必要だって事。

30代になり、トレーニングに費やせる時間も減り、自分のレベルも落ちていた。悩んだ末に辿り着いたのは、動作改善。筋力だけに頼らない、無駄のない動きを身につける。そのためのワークを始めて、はや1年と数ヶ月が経過・・・・