徳川家光

2010-07-15 | 授業記録
いよいよ江戸時代について本格的な学習へ。
前時の「参勤交代」の図から
「江戸幕府が260年続いた秘密が分かる」とあおったことを振り返り、
一気に課題を設定。

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【学習課題】
幕府は、どのようにして大名を
支配したのだろう。
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とした。

当時の大名には区別がされていることを伝え、
子どもたちのなじみの言葉を使って、

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大名にはどのようなランクがあったのか、
調べてみましょう。
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と、投げかけた。

子どもたちは、
・親藩(徳川家の親類)
・譜代(古くからの家臣)
・外様(関ヶ原以降従った大名)
と調べた。



「これらの大名を幕府にとって都合の良い地域に配置した」
という文を教科書で確認後、いよいよ本日のメイン活動。

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大名の配置図に、親藩、譜代、外様ごとに色を塗る
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という活動を行った。

資料集を活用して、時間を多くとって、じっくりと活動をさせる。


色を塗った後に気づいたことを発表させると、
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・親藩、譜代大名は、江戸の近くに住んでいる。
・外様大名は、江戸から遠い。
・外様で力のある大名は特に遠い。
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などという意見が出る。

すかさず「なぜ?」と問う。

子どもたちはいろいろな意見を出した。



・海が近いこと
・うらぎれない
・引っ越し(と関係がある?)
などと出た。

ここは難しい問いだったようだ。

そこで、このナゾの鍵を握る人物として

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徳川家光さん
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を提示。


「生まれながらの将軍」というエピソードを全員で音読し、
力による支配を行う武士の自信がみなぎっていることを読み取らせる。

そして、

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もし、あなたたちが、外様大名だったとしたら、、、、
この徳川家光さんは本当に、あなたたちにとって
えげつないことをしています。
君たちはきっと、かならず
”家光、ゆるさん・・・・!”
と思うはずです。
さっきの大名配置図にも関連しています。
教科書でそれが分かる文に線を引きましょう。
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徳川家光さんを、悪役に仕立ててしまってちょっと申し訳なかったが、
子どもたちは、一生懸命線を引いていた。
そして、口々に

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ゆるせん!
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これは駄目だ!!
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おれだったら反乱する
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などと、吠えていた(苦笑)



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・武家諸法度の制定
・江戸城の修理や河川堤防の修理の資金協力
・1年おきの参勤交代
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子どもたちには衝撃的だったようだ。

・・・・これじゃあ、反乱できない・・・
とつぶやいた子どももいた。


学習のまとめとして、外様大名の気持ちを吹き出しに書かせて終了。
子どもたちは沢山書いていたが、案の定時間が来て、ちょっと発表させて終わり(涙)
どこかに授業の無駄がある。




この単元は、子どもの心情を「外様大名」に向けてやると、丁度いいようだ。
血気盛んな12歳は、盛り上がる。
経験則でそのように思う。

次は「鎖国」

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江戸幕府はもっと
えげつないことをやるよ
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と予告すると子どもたちは

「え~~~どんだけ~~~

明日も楽しみ。

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