身分ごとに異なる暮らし

2010-08-25 | 授業記録
2学期最初の社会科授業。
江戸時代の学習の続きである。

まずは、江戸幕府が行った大名への施政について振り返る。
これは1学期の復習になった。

次に、
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では、江戸幕府は民衆に対しては
どんな政治を行ったのか
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と問いかけた。

結局これが学習課題となった。
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幕府は、どのような制度で
人々を治めたのだろう
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予想を立てさせた後、追究へ。

今回は教科書資料にあった
「農民の生活」想像図
「町人の生活」想像図
を活用した。


想像図の中の様々な情報を読み取りながら、
当時の人々の生活の様子について考えていった。
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(農民)
・農民に対する御触書
・五人組制度

(町人)
・街を整備する仕事
・費用の負担
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毎年思うのだが、五人組は、男子五人をピックアップして、
連帯責任を劇化すると盛り上がる。
こういうときにやんちゃ君はとても活躍してくれる(苦笑)

農民と町人の生活について理解した後は、
当時の身分制度の様子についてまとめる。
・(武士が)苗字を名乗ること
・(武士が)刀を差すこと
・上下関係
・女性の地位が低かったこと
などを、現代の生活と比較させながら説明。
子どもたち(特に女子)が憤っていた。

円グラフを読み取って、当時の人口の割合は、百姓が圧倒的に多かったことを確認。
だからこそ、武士の生活を百姓が支えたいたことのだということを子どもたちは学ぶ。

学習のまとめとして、当時の人々の様子を台詞にまとめさせる。
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A「御触書を見た農民の会話」
B「こまった五人組の会話」
C「町人の日常会話」
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から選ばせて、書かせる。
子どもたちは漫画形式や脚本形式で、とても楽しんで書いていた。

ここで残念ながら授業が終了。
まとめを発表する場を持てなかった。
1ヶ月ぶりの授業は時間感覚が鈍っていた(涙)
板書もいつも以上に雑。

実はとある事情で、通常毎回作製していた「板書計画」を
ほとんど書かないまま授業をした。

自分の実力がリアルに出てしまう
まだまだ修行が足りない。
ひたすら反省である。



補足1

現在では、
・「慶安の御触書」は、幕府が発布した触書ではないことが指摘されていること
・「士農工商」という言葉は、差別用語で現代は放送禁止用語であること
ということで、自分たちが学生のときに学習したこれらの言葉は、教科書には出てこなくなった。

授業の仕方も、毎回毎回変化していくなぁということを改めて実感。
常に学んでいく必要があるなぁ。

補足2

本当は町人の暮らしのまとめで、「落語」を紹介しようと思い
本を数冊準備していた。

これは指導書のアイデアを参考にいただいた。
(「長屋の花見」「夕立屋」「そば清」など)

しかし、案の定、時間オーバー
仕方がないので、次時の導入で活用することに決定。