ナイト＆デイ ぶっ飛び満載でかっとびおもろ～！

【=44 -13-】　海に行っていない休日、大雨だったからどこにも行きたくもなかったけど、前もって映画のチケットを買ってしまっていたから、ビショビショになりながら出掛けた。
予告編で、思いっきりがっちり心を掴まれてしまってた「ナイト＆デイ」。
いや、ハリウッドのビッグスター競演の映画だとはいえ、恋だのアクションだの美貌などで観客を魅了するというのは絶対にもう揃いに揃って無理なお年頃の2人なのだが、そこの「痛さ」を見事に逆手にとっていそうな、ワクワクする感が、なんともおもしろそうだと思った。

　妹の結婚祝いの準備のために訪れていたカンザス州ウィチタからボストンへの帰り、空港でぶつかった男性ロイと機内で席が近くなり、彼の素敵な笑顔にほんの少し胸をときめかせるジューン。しかし、何者かに追われているらしきロイは、ジューンが化粧室に入った途端、機内に潜んでいた敵たちとの格闘を開始。何も知らないまま席に戻ろうとしたジューンは揺れる機内でバランスを崩し、ロイに抱きかかえられた拍子に思わずキスをしてしまう。ロマンティックな展開を期待したジューンだったが、ロイの言葉に思わず息をのむ。

　ハイテンションな謎キャラ演じるアラフィフのトム・クルーズ、まだまだいい男との出会いをあきらめきれない夢見る女性を演じるアラフォーのキャメロン・ディアス、いい味出てた～！
2人はやはりかなり劣化していたけど、でもふと横を見たらトムが座っていたり、もし仕事先で名刺交換をしたらキャメロンだったとかだったら、間違いなくかっこよさ・美しさで、脳天どっか～んになっちゃうだろう！
そりゃー最盛期よりは劣化しているとはいえ、さすがにすてきな二人が、二人の持ち味ぜ～んぶ生かしつつ、体当たりで、でも楽しみつつ出来上がった映画だというのが炸裂していた！
中年のみなさん！元気でます！まだまだいけます！（ルックスなどの違いは無理矢理考慮しない場合・・・）＼(*T▽T*)／ワーイ♪

　時間的にも距離的にも尺の関係で無理が出てしまうストーリー展開は、薬を使って眠らせてしまう（観客ごと）というあり得ない手法で辻褄を合わせてしまう、魔法使いみたい。
アクションとロマンスが代わり番こに展開するが、ロマンスなシーンでは暴走カーも弾丸も牛も悪人も、み～んな2人に協力してしまう、素敵。アクションシーンは、「そこまでやったらただの偶然やん」という自分が嫌いな感じなのがなかったのがよかったのだけど、しかし冒頭の727機内のシーンとか、食堂車のキッチン内のシーンでは、そこらにある物を使ってまさに「ありそう！」な戦闘シーンがものすごかった！
あそこまで闘えるものなのか、その気になれば！と妙にリアルで。
ボストン、ニューヨーク、熱帯のどこかの島（ジャマイカ？）、アルプス、ザルツブルグ、セルビア、物語が進むにつれ色彩が芳醇になっていく素敵なロケ地、世界を巡るっていうことを効果的に使って、古き良き時代の現実逃避させてくれる映画になっていることもいいな。(￣∇￣*)ゞエヘヘ

　このセルビアの街中をバイクで疾走するシーンもそうだけど、けっこう2人はしっかりとアクションしているんだそうだが、なんか「必死」ってな雰囲気にならないのが不思議。
007みたいな風にもならず、MIみたいにもならず、かといってルパン3世みたいにもなっていない、ほんと見事なアクション・コメディ・ラブコメ映画、なにげに80年代風～。
脳みそ空っぽになって楽しめること鉄板っ！
見とけ！見とけ！見とけ！(￣ε￣〃)ｂグッ!!